スプラゥトゥラプス


☆日時:2007年9月21日(金)
☆場所:高円寺ジロキチ
☆出演:スプラゥトゥラプス

 小川美潮(Vo & Shaker)・吉森信(Pf  & Acordion)・大川俊司(B)、 Whacho (Perc),オイラー小林 (Ds), 板倉文(El-Gt)
 特別飛び入りゲスト:高橋香織(Vln)・仙波清彦(Perc)

※コメント
 またまた行って来ました。新芽ライブ。
 ライブレポートもマンネリを通り越して,全部同じという説もチラホラ出ているおり(汗),今回はウズマキマズウとスプラゥトゥラプスとの違いについて,印象を述べてみたいと思います。
 まずは演奏曲。今回は被っている曲はなかったですね。独立したユニットです。スプラゥトゥラプスのオリジナルは吉森信さんの曲が多く,印象的なピアノのリフが冴えまくる“Make Ourselves”や“A Sprout”など,私的にたいへん気に入っています。これらはポップでパーカッシブ。リズムも楽しい曲です。
 また,カオス・セッションでもお馴染みの“3時の見て見ぬふり”は,オペラの様なミュージカルの様なダイナミックな展開がお笑いと共に進められる楽しいナンバーです。“あの一番”や“月の裏側”も吉森さんの曲なのかしら? いずれにしても,今まで美潮さんが歌ってきた曲調とは,かなり違っていて,とても新鮮に感じます。
 一方,カバーが多いのも特徴です。まだ新曲が出揃っていないのかもしれませせんが,ジスモンチの“A Fala Da Paixao”や“Um choro feliz(幸福のショーロ)”,お馴染みの“3月の水”,あるいは古いスタンダード・ナンバーの“Mysty”や“Old Devil Moon”もよく演奏されています。これらの演奏スタイルはとても軽快で,美潮さんの美しい高音部とパーカッシブなスキャットが際だっています。
 ウズマキマズウと被っている曲は,“私は宝”,“花の答え”かな。どちらもこのところウズマキではあまり演奏しなくなりましたね。花の答えは,新しいアレンジで演奏され,私は宝はアコースティックな感じの新アレンジです。
 全体の印象としては,ウズマキマズウよりも軽快で新鮮な感じがします。美潮さんのボーカルは前述した様にスキャットが多く,個人的に愉しみにしています。
 
 さて,この夜もそんな爽やかなライブでした。アンコールではご来場していた香織さんと仙波さんをステージに招き入れ,ちょっとヘンな感じの“イパネマの娘”を演奏しました。笑顔笑顔の愉しい一夜になりました。