小川美潮
−長月の新芽−


●場所:東小金井 ザ・チャンプルー海風
●日時:2006年9月17日
●出演
  小川美潮(ヴォーカル・ベース・シェーカー)
  吉森信(エレクトリック・ピアノ&アコーディオン)
  大川俊司(アコースティック・ギター,ベース,親指ピアノ)
  Whacho(パーカッション)
  小林武文(ドラムス&タブラ)
●曲目
    第一部
  01.長月の新芽
  02.はじめて
  03.弁天システム
  04.花の答え
  05.One Note Samba
  06.3月の水
  07.3時の見て見ぬふり
  08.Old Devil Moon
    第二部
  09.恋
  10.幸福のショーロ
  11.Tea fot Two
  12.ハスクリア
  13.On the Road
   14.人と星の間
   15.窓
    アンコール
   16.自転車に乗って
   17.私は宝


※コメント
 東小金井の駅を降りたのははじめて。海風(うみかじ)ももちろん初体験でした。あいにくの雨の中,定刻やや遅れに到着すると,すでに入場は始まっていました。前から二列目の左側で鑑賞。開演時間が近づくに連れてお客さんが増えてきて,満席の状態になりました。
 海風は小さいながら二階席もあり,こちらは靴を脱いで上がるそうです。木が打ちっぱなしの内装で,映画や音楽などのレトロなポスターがたくさん貼ってあります。雰囲気は落語にも良さげな感じです。
 
 この日の演奏者は,カオス・セッションのお二人とうずまきまずうのお二人+美潮さんという布陣。シュンちゃんは前日がお誕生日で
たくさんプレゼントを貰っていたみたい。
 最初にこの日のための曲と思われる『長月の新芽』を演奏りました。シュンちゃんが親指ピアノ(南アフリカ産のカリンバだそうです)を弾きました。この曲を含めて全体的にはアコースティックでアンプラグドな感じの演奏でした。会場にとっても似つかわしく,音も思いの外良かったです。アコギと美潮さんのボーカルがこんなに良く響いたのは始めてかもね。
 ここんところずっと美潮さんは譜面代を立てずに歌っています。この日もほとんど問題なかったみたいです。
 特にジョビンのナンバーから後が素晴らしく,難解で楽しい「3時の見て見ぬふり」や「幸福のショーロ」でのスキャットは吉森さんのピアノとピッタリ合って,抜群でした。お客さんの拍手も一番多かったようです。
 Whachoさんがリード・リズムを取る「人星間」。少しゆったりめの「窓」で一旦美潮さんが退場。アンコール待ちの間,他のメンバーは面倒なのか外は雨が降っていると悟ったためか,ステージに残っていました(^^;
 美潮さんが戻ってきて歌われたのは狭山の高田渡トリビュートで歌われた「自転車に乗って」。やたっ! ここで聴けるとは思わなかった〜 場内一緒に歌い,3番では美潮さんが即興で歌詞をつけ,楽しく奏でられました。美潮さんは風邪あがりで,少し息が苦しかったそうですが,そんなことは感じられない歌声でした。 
 場所柄からか,お年寄りからお子さんまで,ジロキチやストマンとは少し違った和やかな演奏と雰囲気のなか,力強く「私は宝」で終演の運びとなりました。

 さて,このところライブが絶好調の美潮さん。いよいよ機は熟して,新作アルバムの制作に着手するそうです。
 となると,初期のうずまきまずうのライブが悪かったのか?というと,そういうワケでもないな〜と思う今日この頃。確かにその場で感じる雰囲気とか歌いっぷりとか,今の方がゆったりと余裕が感じられてよろしいと思います。昔と今と何が違うのか。なかなか言葉では言い表せないですね〜
 強いて言えば,空間,空気かな。これまた曖昧な表現ですけど。