マキビシ
−MP3データ試験公開の残骸−
公開期間は4日間でした
2002/3/19記


○顛末と反省文
 お察し戴いたと思いますが,今回のデータ公開は一種の確信犯であります。
 今後はこの様な許可を得ない手法を用いてデータの公開を行うことはありませんので,ご安心もしくは,ご容赦ください。
 既存の音楽データの公開の方法は,ナップスターの様な方法など,色々とあろうかと思いますが,これだと第三者の手法を拝借することになるので,責任の所在を明確にするために,今回の様な直接的な方法を用いました。
 これに対して,非難と賛同の両方の意見を戴きました。
 意見してくださった方々には,感謝致します。
 非難する意見の大要は,原著作者の意志・意図をくみ取らないまま公開することは,非常に問題であるということだと思います。一介のファンが出しゃばるなということです。
 さらに,こういったことが氾濫すると収拾がつかなくなる,ということです。
 両者ともごもっともでございます。
 賛同の意見の大要は,聴きたかった音を聴くことができた。また,ある面やろうと思っていたことをやってくれたということもあるかもしれません。
 本来両者の意見を頂戴したいがために行った施策なのですが(これも想像力欠如の甘えですが),いささか乱暴な方法だったと,反省しています。
 いずれにしても,結果として,本件が小川美潮さん並びにうずまきまずうの皆様に,いらないご迷惑をおかけしてしまったことに対して,深くお詫び申し上げます。


○本件に関わる色々
 現在,音楽データの公開方法には,正規の手順を踏んだやり方ととブートを除くと,ナップスターの様なややオープンなやり方と,クローズドなやり方(仲間内だけでやる)とがあると思われます。
 ここ数年,クローズドなやり方で昔のライブ音源を戴く機会があり,これにはウレシイ反面,後ろめたさが残りました。いらないとも言いにくい感じ。本音では聴いてみたいし。ご好意で戴いた方にはたいへん感謝しています。
 ただ,こういったことをおおっぴらに行うのはマズイと思うわけでありますが,かといって,こそこそとやるのも性格上イヤな感じでした。
 かつて自分がそうだったように,一部のコアな仲間に入らない(入りたくない)人にとっては,イヤなヤツに思えることでしょうから。

 チャクラ時代から,小川美潮さんはライブの録音制限をしていないようです。ここ数年のライブでは大勢が録音しているからと,私もやってみようとはじめました。
 録音(もしくは録画)したものは,出来るだけ美潮さんにお渡しするようにしています。
 私が録音(もしくは録画)したことを知っているファンの方の中には,自分にも聴かせて(もしくは見せて)ほしいと思う人もおられるでしょう。
 でも,これまでほとんどの場合,録音(もしくは録画)したものを配布する相手に制限を設けておりました。また,他の人から戴いた音源(映像)の配布はお断りしてきました。
 要求されるままにCD−RやMDやビデオをダビングするのはキリがないし,またこれを配布することを一件ずつ美潮さん本人に許可を取るのはただただ迷惑なだけです。
 一方,以前から,ネット上でライブ音源を聴けるようにして欲しいという思いを多くの方が持っていると思います。
 どういう方法があるのか,考えている人もいらっしゃると思います。
 それだったら,どうせ何らかの形で出回るのであったら,法的に制約のないものから,いっそのことオープンにしてしまったら良い,というのが本データ公開の意図です。
 自分が演奏したわけならいざ知らず,「そんなことは関係のないお前が考えてやるべき問題ではない」と言われれば,その通りであります。

 というわけで,本件は発作的に行ったわけではなく,猿なりに計画的に行いました。
 また,本件は完全に個人的な意図と感情から行ったことであります。
 謝罪だけでなく,何らかの損害賠償にも応じる所存であります。   
 
 


○当初の書き込み

【マキビシ】


○作詞・作曲:小川美潮
○演奏:「うずまきまずう」
    小川美潮(V),板倉文(G),大川俊司(B),藤井信雄(D),石井為人(K)
○収録:高円寺次郎吉
○日時:2001年7月20日
○収録時間:6分40秒程度
○データ形式と容量:MP3,約7.8MB
 ダウンロードには,ISDNやモデムを使用した場合,15分以上かかると思います。
 ポーズボタンを押して全てダウンロードした後に再生すれば,全曲通して聴くことが出来ます。
 適当な再生ソフト(Real Player, Media Player等)を使用して再生ください。通常,自動的に再生されます。
  ※IE5とIE6でしか確認をとっておりません。

○注意
 ・本音楽データは,個人的使用に限りお楽しみください。データの配布はご遠慮ください。
 ・本作品の著作権(作詞・作曲)は,小川美潮さんにあります。
 ・本作品の隣接著作権(演奏)は,演奏者(うずまきまずう)にあります。
 ・本音楽データの公開に関するいっさいの責任は,akisy(菅野彰重)にあります。
 ・本音楽データの公開は,予告なく中止する場合があります。
 ・本音楽データ公開に関するご意見・苦情・お叱り・ご感想は,本サイトの
Guest Book(匿名可)もしくはメールにてご連絡ください。
    
    akisy@mva.biglobe.ne.jp


○弁解(^^;)
 小川美潮公認サイトもめでたく公開され,順調に運営されています。
 そんなおり,非公認サイトであるここの存在意義として,インターネットの特質であるゲリラ的な部分があった方がよかろうと考えておりました。
 小川美潮さんの音源を公開するには,既発表曲などJASRAC等音楽著作権管理団体に関わるものであると,管理団体との間で紛争・訴訟が生じる可能性がありますが,そうでない作品であれば,著作者と演奏者に怒られるだけで済むと思われます。
 「マキビシ」は,曲も歌詞も演奏もインプロビゼーションであり,今後再演される可能性は低く,正規盤のCDに収録される可能性も極めて低いことが予想され,著作権管理団体に文句を言われる可能性はほとんどないことが考えられます。
 これらの事由により,叱られるのは関係各位だけであると考え,公開に踏み切りました。
 この様な演奏の公開に意味があるのかどうかについては計り知れない部分があるので,多方面からのご意見をお聞かせ下されば幸いです。
 また,演奏者や著作権保持者の意志等によって,またデータの容量の関係等で,公開を中止する可能性があることも,ご承知ください。
 事実,予想していたよりもデータ容量が大きく,圧縮ファイルのダウンロードも検討しましたが,この形態だと配布しやすくなるので,取りやめました。
 美潮さん,うずまきまずうのみなさん,勝手に公開してごめんなさい。  

○今後の展開
 本作品の様なJASRAC等音楽著作権管理団体に管理を委託していない作品をインターネットや自主制作盤として配布する場合,著作者・演奏者と制作者・聴取者の間で交渉が成立すれば可能であると考えられます。
 この場合,有料として,権利保有者に何らかの報酬が支払われることが適当と思われます。
 ダウンロードするには100円払ってくださいとかね。
 この様にして集めた聴取料を作者や演奏者に支払うのは,個別にも可能ですが,何らかの管理団体が必要でしょう。
 管理団体は何も吉本興業やライジング・プロではなく,ファンクラブなど非営利団体でも可能だと思われます。
 本件も管理団体に一任して集金し,聴取料金を美潮さん達に支払うことが出来れば,それが一番だと考えます。
 今回の”あまり誉めららない行為”が,本当に聴きたい人と本当に聴かせたい人の間を埋める一手段に対する問題提起として,一石を投じることになれば,よろしいかと考えます。



「マキビシ」が欲しい人は → http://www2.sala.or.jp/~titose/NINJA.html



2002/3/15-16-19