エンケン還暦リサイタル 


☆遠藤賢司 還暦リサイタル
☆場所:SHIBUYA-AX
☆出演:
 遠藤賢司(Vo, Ac-Gt, El-Gt, Pf, ウクレレ, Harmonica & Drums) 
 鈴木茂(Ac-Gt,El-Gt & Chorus)・林立夫(Dr)・細野晴臣(Bass &Chorus) 

 ベテランの新バンドの初ライブや,小川美潮のMaking Musicの誘惑を振り切って,今年還暦を迎えたスペシャル・ライブに行って来ました。 
 二部構成で,バンドは第2部の3曲目位から登場しました。 
 まずはお香の臭いが立ちこめる中,客席に向けてスポットライトがたかれ,エンケンが登場。座布団の上にあぐらをかいて,ギターを弾き,歌います。最初から全開! 
 途中から椅子に座っていつものスタイルで。いつもと少し違っていたのは,曲間のギターのチューニングの時間に用意したメモを見ながらお喋り。途中でネタが切れてしまったようです(^^; 
 一部の後半は,エレキギターに持ち替えて爆音ロック。そしてドラムセット座って,ギターをかき鳴らしながら,ハーモニカを吹きながら,ドラムを叩きまくりました。目頭が熱くなる熱演でした。このスタイルは短めで終了し,15分間の休憩を挟んで第2部に突入。 
 2曲ほどアコギで弾き語りをやり,いよいよバンドの登場です。このバックで演るのは31年ぶりとか。ライブアルバムに収録されたハローグッバイはアコギで演ったので,どんな風になるかな〜と思っていたら,カントリー・ロックでした。はっぴいえんどと演っていた初期のスタイルに近い感じだけど,これがさすがに素晴らしい演奏で,往年の演奏よりもずっとカッコイイと思いました。 茂さんのギターは渋くてカッコイイし,音色も最高! 立夫さんのドラムスは軽快で若々しく,細野さんのベースはいつもながら凄い。黄金のリズム隊,黄金のサポート・ギター。
 最後に“夜汽車のブルース”で終了し,アンコールでは懐かしい“ネズミよあれが太平洋だ”をエンケンのウクレレを交えて楽しく演奏。2回目のアンコールでは,いきなり2階の客席に現れ,ノーマイクで“不滅の男”を歌い,1階席に移動して,さらに続け,お得意のミエを切って終了するかと思ったら,再びステージに上がり,“夢よ 叫べ!”を歌い,3時間近くのライブは終わりました。 
 この日の曲目は,ファーストアルバムの[NIYAGO]や[満足できるかな]からの選曲が目立ちましたが,新曲も披露し,今日までそして明日からなものでした。
 音質が懸念されるAXだったけど,これだけ良い音で聴けたのはAXでは始めてでした。  

 それにしても・・・ 

 エンケンは凄い! 

 ホントに凄い! 

 とっても凄い!