遠藤賢司 with 遠藤みちろう


○日時:2005年6月23日
○場所:吉祥寺 Star Pine's Cafe
○出演:遠藤賢司(Vo,Ac-Gt, El-Gt, Blues harp, Dr,Pf) with 遠藤みちろう(Vo,Ac-Gt) 
 
※コメント
 ずっしりと手応えのある,凄いものを見てきました。 
 高校生時代からエンケンはずっと好きでして,渋谷のワルツにも行ったことがあるんだけど,何故かライブは見たことがありませんでした。初体験。 
 スタパは珍しく,撮影&録音禁止。一階席は禁煙。あとになってみると,これもアリだな〜と感じました。二階席で観戦。 
 最初エンケンがポロポロっとギターの弾き語りを始めたときには,エアコンの音がうるさくて,ボーカルが聞き取りにくかったのですが,すぐにお店の人が直してくれました。 
 序盤は「ほんとだよ」「カレーライス」「夜汽車のブルース」「満足できるかな」など,お馴染みのナンバーを披露。 
 気合いが入った熱演で,ギターも素晴らしかったけど,何よりエンケンってこんなに声が良く出る人とは,認識していませんでした。スバラシ! カッコイイ! 
 みちろうが出てきて,二人で一曲やり,ソロで3曲歌いました。最後の「天国の扉」(ディランの曲)が出色の出来。凄い詩を書く人ですね。あんまりよく知らなかったんだけど。 
 休憩なしで,再びエンケンが登場。後半は新曲を中心に演奏しました。「東京ワッショイ」もやりました。次のアルバムのタイトルになるという曲は,浪曲の様なボーカル。歌舞伎の様な見得を切って,超熱演でした。 
 最後はレスポールに持ち替え,爆音ロック。ステージの手前右客席側にドラムセットが用意してあり,誰が叩くのか?と思っていたら,ギターを弾きながらエンケンがドラムを叩きました。気合い入りまくり!続いてピアノを弾きながらギターをかき鳴らし,終了。 
 アンコールでは,二人で「不滅の男」をみちろうのアジ演説を交えながら演奏。少し涙腺がゆるんできました。客席の中央,左右&後方に向かって,二人で四股を踏み,おしまい。 
 ダブル・アンコールはエンケンが一人で「夢よ叫べ!」を演奏し,三回見得を切りながら,3時間近くにおよぶライブは終わりました。 

 途中,みちろうのギターの弦が一度,エンケンのギターの弦が2回か3回切れたと思います。一度は曲の終了間際に切れました。エンケンはオープンチューニングで思い切り弾いていましたので,あれじゃ切れるよな〜という感じ。 
 その都度ローディーの人がギターを素早く交換していました。この人,演奏中はステージの後ろでずっと待機してました。計算ずくだったのでしょうね。 アコギはピックアップを使わず,マイクで音を拾っていました。それにしても,エンケンのギターは良く鳴っていました。 

 とにかくアーティスト・パワーが凄かった。いつもあんな演奏を見せているんでしょうか。とても50歳を越えた人のパフォーマンスとは思えないほど,リキが入っていました。 
 30年ほど前にレコードに記録された曲も,当時とは比べものにならないほどスケール・アップしていました。 
 エンケンはホントに国宝級の男でした。海外を見渡してもちょっといませんよ。あんなヤツ!
 あんたはいつでもサイコーさ! 

 そのエンケンは映画””不滅の男を制作中とのこと。年内には公開されます。武道館での一人ライブとかあるみたい。 
 みちろうは,近々「東口トルエンズ」と仙台でギグるそうです。