県公共事業評価監視委員会・川島良治委員長あてに辰巳の会など6団体が連名で提出した公開質問状への回答期限は10月25日(必着)でしたが、回答は届かず、25日17時58分、事務局(県土木監理課)から全文以下のようなファックスが入りました。
辰巳の会事務局長 碇山 洋 殿
「監視委員会の運営、辰巳ダム再評価に関する公開質問状」に対する回答の取り扱
いにつきましては、現在調整中ですので宜しくお願いいたします。平成11年10月25日
石川県公共事業評価監視委員会事務局 多賀和久
「宜しくお願いいたします」と書いてありますが、何をお願いされたのかさっぱり分かりません。
「10月25日必着で文書で回答を」「万一期限までに御回答いただけない場合は、残念ながら、回答拒否または回答不能とみなし、そのように発表させていただきますので、その点、十分御配慮ください」と質問状に明記したにもかかわらず、事務局からのこのようなファックスしか届かなかったのですから、回答拒否、回答不能と発表してよいわけですが、あまりにもわけの分からないファックスだったので、念のために事務局に電話をかけました。最初に電話に出た監理課職員(名前はききわすれました;女性)の話では、ファックスの発信者は多賀氏(監理課課長)となっているが、多賀氏は出張中で、竹腰氏が送付したとのこと。ところが、ファックス受信から1分経つか経たないかのうちに電話をかけたのに、竹腰氏はもう帰宅してしまっていました。
「回答期限の夕方6時に意味不明のファックスを一方的に送りつけておいて、さっさと帰ってしまうとは何事ですか。明朝、回答拒否として記者会見で発表しますよ。携帯電話にでも電話をかけていますぐもどってくるように伝えてください」と言うと、しばらく待たされたあと、「竹腰は携帯電話を持っていないそうです」という返事。仕方がないので、いま監理課に残っている人のなかで最上級職の人を電話に出してほしいと言ったところ、川北庶務係長が応対に出ましたが、監視委員会のことは多賀氏と竹腰氏しか分からないということでした。
さっぱり埒があかないので、以下のことを川北係長に伝言して電話を切りました。
(1)明日(10月26日)午前9時までに多賀氏または竹腰氏から碇山に電話をかけてくること。
(2)期限までに回答がなかった問題については、電話での話の内容を検討して対応を決める。
(3)電話なき場合は、「回答拒否」としてただちに報道関係などに発表する。それにしても、回答期限の夕方になって意味不明のファックスを送りつけてさっさと帰るとは、事務局としてあまりに無責任、お粗末な仕事ぶりだと言わざるをえません。
回答が期限に間に合わないのであれば、そのことが判明した段階で事情を説明し、期限を延期できないかどうか誠意をもって交渉するべきです。期限当日の夕方まで放置しておいて一方的にファックスを送りつけ、問い合わせる時間も与えずに帰宅してしまうとは、非常識にもほどがあります。期限までに回答がなければ回答拒否・回答不能として発表すると伝えてあるにもかかわらずこのような対応をするとは、事務局としての職務にたいする緊張感がまったく感じられません。いうまでもなく期限までに回答しなかった川島委員長にこそ問題があるわけですが、事務局がこのような弛緩しきった勤務態度では、市民グループからの公開質問の矢面に立たされている委員長もたいへんだろうと、同情してしまうほどです。
多賀氏または竹腰氏が電話をかけてくるかどうか、どんな説明をするのか、興味のあるところではあります。