金沢地方気象台長への質問

(1999年4月1日掲載)


 2月24日の県土木部の記者会見に同席した飯島邦彦金沢地方気象台長の「金沢でも1時間90ミリを超える雨が降る可能性はある」との発言に関連して、辰巳の会は3月1日、金沢地方気象台長と会って、質疑応答を行いました。以下は、質疑応答に先立って辰巳の会が提出した質問項目です。


 

3月1日の質疑応答で御説明いただきたい主な項目について


1999年2月26日


金沢地方気象台長
飯島邦彦様


兼六園と辰巳用水を守り、ダム建設を阻止する会
常任理事 碇山 洋

 このたびはお忙しいなか、質疑応答の機会をおつくりいただき、ありがとうございます。


 2月24日に石川県庁内で行われた県土木部の記者会見において、貴殿が「金沢でも1時間90ミリを超える雨が降る可能性はある」(2月25日付「北國」)という旨の発言をされたことが、一部新聞・テレビで報道されています。この報道に接して、いくつかの疑問が生じました。以下、ご質問申し上げますので、御説明と関連資料の御提供をいただけるようお願いいたします。


 なお、即答しかねるものについては、機会をあらためて御説明ください。
 
(1)「金沢でも1時間90ミリを超える雨が降る可能性はある」とのことですが、どの程度の面積に、何年に1度の確率で降る可能性があると考えられるでしょうか?

(2)可能性の根拠として、新潟県での1時間97ミリの降雨の例があげられています。この事例の、面積、24時間雨量、降雨パターン、この雨が当該地域において何年に1度降る確率の雨に相当するのかをお教えください。

(3)新潟の事例から、金沢でも(1)への回答の面積に1時間90ミリ以上の大雨が降り得るという結論がどのように導き出されるのか、ご説明ください。

(4)「1時間90ミリを超える雨」と同様、「1時間100ミリを超える雨」や「1時間120ミリを超える雨」等々も降る可能性はあるのでしょうか? あるいは1時間100ミリや120ミリを超えるような大雨の心配は必要ないのでしょうか?

(5)たとえば、相合谷から上流の犀川の集水域約77平方`b全体に、同時に、最大1時間雨量92ミリ、24時間雨量280ミリといった大雨が降る可能性もあるでしょうか?

(6)可能性があるとしたら、そのような雨は何年に一度の確率で降ると予測されるでしょうか? 予測の根拠、計算方法等、御説明ください。

 以上、とりあえず、現時点でお尋ねしたい主な項目について、前もってお知らせしておきます。御多忙のおり恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。