8月26日午後、金沢市観光会館で、中村敦夫参議院議員を招いてシンポジウム「これでいいのか公共事業」が開催され、およそ300名が参加しました。
主催は、石川県無所属議員ネットワーク、白山の自然を考える会、金沢の水と文化市民調査会。中村議員の講演の前に、辰巳ダム、白山トンネル、珠洲原発に反対する市民団体の代表が、計画の問題点や現在の情勢、運動の状況などについて報告しました。
中村議員は、「必要だからではなく、利権のために実施することで、公共事業の“悪”ははじまる」としてムダな公共事業を批判。
「必要な公共事業は、国内では80年代前半にはほとんど完成した。各省庁が既存の予算を確保するため大部分の公共事業を無理につくりだし、そこに政治家や業者が群がる」としたうえで、与党の公共事業見直しについては「中止としたのは最初から無理なものばかり。来年の参院選に向けた党略でしかない」と断じました。
舌鋒鋭くムダな公共事業を斬りまくり!辰巳ダムをはじめとするダム事業については、「建設を正当化するために、どうしても洪水が起きるような計算をして、普通のひとが見ても分からないような膨大な資料をつくるのが役所のやり方」と指摘しました。
そのうえで、中村議員は、「公共事業を減らした場合、雇用の受け皿として新たな産業を興すのが政治の力だ」と語り、来年の参院選に向けて市民の自主的参加による「緑の党」をつくる決意を表明しました。
講演ののち、会場から6名が質問・意見表明を行い、中村議員が答えました。
ダム水没予定地の辰巳用水東岩取水口前にて中村議員は、シンポジウムに先立って、辰巳ダム建設予定地と犀川大橋付近を視察。辰巳の会・碇山事務局長が同行して、辰巳ダム計画の問題点などを説明しました。
犀川大橋付近を視察する中村敦夫さん