妄想巡礼日記・最後の食堂車編
この妄想日記の主人公は「三岐貴道」。当駅長の3400系いもむし駅長の別名です。
主にお嬢様特急のキャラが登場します。あとこの話には一部、実話を含んで構成されてます。
この日記ではかなりその子ちゃんびいきな書き方があるかもしれないですが駅長の思い入れの強さの表れだと
お考え頂き、ご了承していただければ幸いです。もし苦情等があるようなら後日訂正します。
前までキャラの合成画像を掲示してましたが使用画像の制限により使用できなくなってしまいましたので雰囲気だけ
でもと、それに関連づいた通常の画像だけの表示になってます。楽しみにしてた方々申し訳ありませんm(_ _)m
2ヶ月ぐらい前。12/25。成田その子ちゃんの誕生日なので神戸ハーバーランドに一緒に行った時、
私に「次のダイヤ改正ぐらいで私が働いてる列車の食堂車が無くなっちゃうかもしれない」と教えてくれた。
私もそんな危機感を抱きつつも、それでも、その子ちゃんを励まし続けてきたつもりだった。
でもホントにその時を迎えてしまった3月の初頃。その子ちゃんから1通の手紙をもらったのだった。

「3/10で食堂車の営業が終わっちゃいます。その日に私やけさみちゃんも乗務するから見送りに来てください」と。

3/10。ついにこの日を迎えてしまった。
ホームで最後の営業準備をしてる最中の食堂車を眺めていると

その子「あっ、貴道さん。来てくれたんですね。」

貴道「最後だって言うから居ても立っても要られずにきちゃったよ」

その子「でも来てくれて嬉しい・・。あっまだ準備の途中なの。
またあとで食堂車に来てよね。絶対だよ。待ってるからね。」

貴道「ははは。あとでちゃんと行くさ。仕事頑張ってね。」

その子ちゃんを一旦見送って私も列車に乗ることに。

列車が走り出して1時間ほど。「今日が最後だから混んでるかな?」と思いつつ食堂車の方に行ってみることに。

その子「いらっしゃいませぇ。あっ貴道さん。
ちょっと待っててください。すぐに空けますから。」

やっぱり忙しいようだ。2人でてんてこまいしていた。
いっしょに働くけさみちゃんも私に気付いたようだ。

けさみ「あっ貴道さん。いらっしゃいませ。御久しぶりです。
お元気そうですね。あれからもう・・・」

間髪入れず、その子ちゃんがけさみちゃんを呼びかける。
はーい、と返事し渋々仕事に戻っていくけさみちゃんだった。

その子「貴道さん、お待たせしました。ご注文は何にしますか?
キミってのは駄目ですよ♪」

思い切り「キミ♪」って言おうとしてたので出鼻をいきなりくじかれた気分だった・・・。でもあきらめずにこう言ってみた。

貴道「料理長のオススメでももらおうかな?」その子「はい。かしこ参りました。ちょっと待っててくださいね。」

えぇ???あるかとと思いつつとりあえず待ってみる事に・・・。料理長って雷爆料理長だよな・・・。
いったいなにが出てくるんだ・・・。 ・・・まず・・・食えるよな・・・それ・・・。

しばらくすると、その子ちゃんとけさみちゃんが私のテーブルに料理を運んできた。・・・一皿、二皿、三皿・・・・。
次から次とやってくる。なんとそこにはメニューに載ってるすべての料理がテーブルに並んでいるのだった・・・。
そして家石雷爆料理長が私のところにやってきた。

雷爆「久しぶりだね。貴道さん。私が作ってる料理は自信を持ってオススメできるものばかりです。
だから全品出させていただきました。ごゆっくりご堪能ください。では失礼します。」

大量に置かれた料理を目の前に 途方に暮れていると列車が駅に到着し、2人のウェイトレスが乗り込んできた。
なんと乗り込んできたウェイトレスは菜々子さんと秋子ちゃんだった。

菜々子「お二人ともお疲れ様。じゃ次の停車駅まで交代するね。」その子・けさみ「じゃ、しばらくお願いします。」

手前のものから箸を進めてる私の前にその子ちゃんとけさみちゃんが私のテーブルの席につく。

その子「さすがに一人じゃ食べられないでしょ?チーフが特別にって私たちもここでお昼にすることになったの」

貴道「そ・・そなんだ・・・。良かったぁ〜。残したらどうしようかって思ってたから・・・はは・・。」

3人での食事を終えて、その子ちゃんとけさみちゃんは仕事の方に戻っていく。私も食堂車をあとにすることに。
しかし・・・さっきのその子ちゃん達の食事代金まで自分が払ってるのはなんで??注文した私が悪いのだろうか・・・。

食堂車を出てデッキを見ると菜々子さんと秋子ちゃんが居た。なにか話してるようだが停車駅に着いてしまい
2人は降りていってしまった・・・。貴道「もうちょっと早く来てたらなぁ・・。」自席に戻り終点まで乗り込む事に。

列車は終点に到着。
折り返しの同列車に乗って帰ることに。ちなみに今乗ってきた列車で食堂車の営業は幕を閉じたのだった。
そして発車時刻までホ−ムの側(かたわら)で列車を眺めていると・・。

美弥「あっ、見つけた。三岐さん。三岐さん。ちょっと宜しいですか??」

貴道「あれ?美弥さん。どうしたんですか?いったい?」

美弥「さっき津山さんから連絡をもらって、さっきの列車に乗ってるって聞いたものですから。・・・そこで・・・。
・・・あっ、私これから乗務なのでこれで失礼しますね。それじゃさようなら。」

私が乗る列車の先行列車の乗務のため美弥さんは行ってしまった。私も列車に戻ることにする。

発車時刻となり列車は進み始める。
食堂車は連結していても営業はしていないこの列車・・。ちょっと前までの賑わいがウソみたいだった。
この編成だっていつまで残ってくれるやら知れたものでもない。もう一度だけ食堂車に行ってみることに。

食堂車の前に到着。そこには休憩中のその子ちゃんがいた。とりあえず声をかけてみることに。

貴道「やぁ、その子ちゃん。さっきはお疲れ様。さすがに最後なだけあって大忙しだったね。」

その子「あっ、貴道さん。・・・この列車にも乗ってくれてたんだ。・・・あ、そだ。食堂の方に行かない?」

貴道「え?でも営業してないんじゃ??」その子「いいから、いいから♪」

その子ちゃんは私の手を引き食堂車の中にかけて行く。無論、中には誰もいない。2人きりだった。
そしてその子ちゃんは私にこう言った。

その子「実は・・・私も今日でここのお仕事おしまいなの。」

貴道「えぇ?そうなの?・・・そっか・・・食堂車が無くなるんだ
ものね・・・。ごめん、気付かなくて・・・。」

その子「なにも貴道さんが謝ることじゃないよ。でも今日は
ホントに来てくれてありがとう。すっごく嬉しかったよ。
でもこのお仕事の次のお仕事も食堂車なんだけどね。
それに・・・またけさみちゃんと一緒だし。」

貴道「そっか。だったら史上最強空港ウェイトレスコンビは
今だ健在って訳だね。」

その子「あ〜っ。なんかそれひどい言い方・・なのかな?あははは。」

貴道「でも、次の仕事場でも頑張ってね。僕はいつまでも
その子ちゃんの支えになるから。」

その子「うん。ありがと。また食堂車に来てよね。約束。」

貴道「うん。約束するよ。・・・じゃ俺、次の駅で降りるから」

その子「うん。さよなら。またね。」

列車が駅に到着して私は降りる。
その子ちゃんに別れを告げて発車していく列車を見送った。

しかし、私の旅はここで終わった訳ではなかった。すかさず後続列車に飛び乗る。

その子「けさみちゃん。もうすぐここのお仕事も終わりだね。やっぱりなんかちょっと寂しいかな・・。」

けさみ「でも今度からは豪華寝台特急の食堂車で働けるんですよ。良い意味で考えれば栄転なんですよ。きっと。」

その子「そだよね。何事も前向きに考えなくちゃね。じゃもう一仕事しましょう。」けさみ「はい。」

そして列車は終点に到着。その子ちゃん達も降りる支度をする。
そして2人は今まで乗務してきた食堂車に「今までありがとう。さようなら・・」と言い、振り向いた瞬間

菜々子「あ、良かった。間に合ったみたい。」秋子「おーい、その子さーん、けさみさーん。」

っと聞き覚えのある声が聞こえてきた。美弥さんと菜々子さんと秋子ちゃんである。

その子「あれ?美弥さん。どうしたんですか?いったい。」

美弥「今日でここの乗務が終わるって菜々子さんから聞いてたので、ちょっと2人を驚かそうとしたんですが・・・。
失敗でしたね。菜々子さん。」

菜々子「でも、2人の新たな門出にプレゼントがあるんだ。2人とも後ろを振り向いて見て。」

後ろを振り向いてみると、2人は言葉を失った。そこにはかつてヴェガで旅をしたみんなが集まっていたのだ。
そして先に列車を降りていた私もついさっき後続列車で追いついて皆と合流してたのだった。

貴道「その子ちゃん。ゴメン。実は俺、その子ちゃんから聞く前に美弥さんから聞いてたんだ。
今日で仕事が終わるっての。でも2人を驚かせたいって言うから黙ってたんだ。」

その子「うぅん。怒ってないよ。でも・・でも・・みんなが来てくれたのはホントに嬉しい・・・。ありがとう、みんな。」

エレナ「デハ記念撮影シマショウネ。」小麦「はいはい。みんな並んで並んで〜。」

19人で食堂車を前に記念撮影をする。そして回送列車となって発車する列車をみんなで見送り、帰ろうとしたら・・・。

つばさ「ねぇねぇ、お兄ちゃんってさぁ。隣にけさみさんもいるのに”その子ちゃんその子ちゃん”ばぁ〜かり。」

静花「まぁ〜差別なさってるのね。許せませんわ。」星奈「薄情者は成敗しよう。それぇみんなでかかっちゃえー!!」

貴道「うぎゃーー!!!やめてくれ〜。助けてくれぇ〜〜。」

その後しばらくホームに絶叫が響いていた。でもみんなで最後の食堂車を見送れて良かったかな。
その子ちゃんもけさみちゃんも喜んでたみたいだし。みんなも帰って行ったので私も家路につく事にした。

<妄想巡礼日記・最後の食堂車編おわり>
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