無限の可能性を飛び越えて♪銚子電鉄Days!編


「銚子電鉄にそろそろ乗っておきたい。」
と思ってた今年の3月。18きっぷシーズンに行ければ行こうと考えてはいたけれど、伸びに伸びてGWに入り、これは5月1日のお話。
今日、この日は堀江由衣(ほっ)のニューシングル「Days」の発売日。相変わらずのフライングゲットをしてウチに還って、
付属のプロモDVDを見ていたら・・・。

「撮影されてるトコ思い切り銚子電鉄やんっ!!」

・・・そんな理由もあって(笑)7月のダイヤ改正直前の6月30日にやっと行ける事になりました。

6/30。朝6時。名古屋駅新幹線ホーム。今回は始発新幹線に乗って千葉の東の最果ての銚子へ行きます。
でもここで難問が。銚子行きの列車の乗り継ぎを見誤ると銚子到着に1時間も時間差が発生してしまうんです。
予定を立てるべく時刻表とにらめっこ。

「プランそのいち。順当に東京駅で総武線に乗り換え。」
総武線千葉行き東京駅8:21発に乗れば千葉着が9:07。千葉発銚子行きが9:16でそれに乗れば銚子に11:10に到着。
だが、ここで大問題。始発新幹線の東京駅到着は8:16。東海道新幹線ホームから総武線ホームへ5分で乗り換え。
・・・出来るわけねぇぢゃんっ!!
駅長は過去に東海道線10番ホームから京葉線地下ホームまで7分で乗り換えた事あるけど走っても本気でギリギリだったんだぞ(汗)
仕方ないので別の方法を思案。

「プランそのに。東京駅がダメなら品川駅で乗換えてGoぉぅ。」
今の段階では始発新幹線は新横浜通過だったんで品川着が8:09。総武横須賀線千葉行き品川発が8:12。
東海道新幹線ホームと総武横須賀線ホームは隣同士。3分で乗り換えは充分可能。ただここでも大問題。
乗る車輌を間違えると乗り換え改札口まで200mの移動を余儀なくされます。ただでさえ少ない乗り換え時間なので慎重に車輌を選択。
殆どの新幹線の駅の場合は真ん中あたりの6〜9号車周辺に連絡階段があります。でも品川駅の場合は違います。
1号車と5号車付近に連絡階段があるのです。指定席を買う時に気をつけないと始発新幹線は高確率で12〜16号車に振り分けられます(汗)

品川に到着してすぐ総武線ホームへ。1分10秒で総武線ホームに乗り換え。しかも乗る予定の千葉行きがちょうど入線してきたトコでした。
そこからは予定通りに千葉行きE217系に乗って千葉まで移動。千葉駅で銚子行きに乗り換えて無事に11:10に銚子着。



ちなみに千葉から乗った車輌は高崎からとらばーゆしてきた211系3000番代。205系と同じように色を換えてます(^^;;)

11:10。銚子到着。ここからは銚子電鉄に乗り換えて11:18発の外川行きに乗ってまずは乗りつぶしへ。
やってきた電車は元・営団銀座線2000形の改造車輌のデハ1000系電車 桃太郎電鉄ラッピング車輌。
地元の人やドラマ等の影響で他県からやってきた40数名を乗せて定刻通りに出発。



11:37。外川駅到着。
では今回の目的のひとつ。ほっちゃんのプロモ映像の撮影場所を特定しに行くべく巡礼にまっすぐGo!(笑)
とりあえずこの外川駅周辺であろう場所は「外川駅」「花屋さん」「堤防と漁港」「チャリで走ってる街並」。
今日は銚子電鉄の撮影と今日のうちに東京へ戻る必要があるために銚子での滞在時間は18:40発東京行き特急しおさいの発車時間まで。
なのでプロモ映像の捜索は外川駅周辺のみにして、あとは銚子電鉄の撮影に振り分け。ちゅうてもプロモ映像は外川駅の他には
銚子駅くらいなんだけどね。畑と鉄塔をバックにしてる場所は事前調査でイマイチ特定できんかったんで(汗)
とりあえず駅にはまた戻ってくるんで、まずは花屋さんと漁港のほうへ行ってみることに。

花屋さんについては事前調査で外川駅前に花屋がある事は判ってたんでまず先にそこへ行ってみると。

フラワーガーデン やまぐち

駅を出てすぐのトコにありました(笑)プロモDVDを持ってる人なら判ると思いますがこの花屋さんが最初に登場します。
そしてほっちゃんがチャリに乗って坂道を降りて外川駅に向かうシーンが流れます。この花屋さんは駅から80mも離れてません(笑)
実際にはここから駅に向かうのに坂を降りる必要もチャリに乗る必要もないです(ぉ

花屋さんを特定して、ちょうど昼時だったんで外川漁港に行ってお昼ご飯を食らおうと急勾配を下って外川漁港へ。
・・・しかしこの外川周辺は相当な急勾配が多い・・・。とてもチャリが軽々往来できるようなシロモンではないです(^^;;)
近くの食堂でゴハンを食らって漁港のほうへ。ちなみに船の駐留所は2箇所あって堤防を後ろにして漁船がひしめいてるトコはここだけ。
あと場所がひらけてるのでチャリの併走シーン撮影向きなのです(爆笑)



漁港を歩いてふと後ろを振り返るとちょっと廻りよりも高い赤っぽい福祉施設が見えるんです。実はこの建物もプロモ映像で出てくるんです。
プロモ映像で海だか川だかの橋っぽいトコで航空券を付き返すシーンがあるんです。その撮影場所を探すべく漁港を捜索。
そしたら全然予想外のトコでその場所を発見。確かに橋っぽくみえるけど実は橋でも海でも川でもなく突き出た岩山に続く堤防だったんです(笑)
プロモ映像の冒頭で出てくる漁港の遠景映像が外川漁港なんです。その左中央に海に突き出た岩山があって、そこに続く道がここ。
そして遠景映像が撮られたであろう場所がその福祉施設と推測できますね。ちなみに遠景映像は捜索時には外川港とは思ってなかったんで
このときは捜索対象外でした(^^;;)

では今度は外川駅に戻ります。ここからは銚子電鉄に乗って沿線のお散歩に出掛けます。



外川駅に戻るとちょうど、デハ800系電車が到着。ちなみに銚子電鉄を走る電車全てがとらばーゆ車輌。
デハ800系は伊予鉄道から銚子電鉄へと移籍してきました。ちなみにデハとは電車、電動車を指す「デ」。と普通車の「ハ」という意味です。
銚子電鉄は京成電鉄の系列なのでこういう形式の呼び方です(笑)
外川駅構内にはトロッコ客車「澪つくし号」が留置されてました。・・・でも今日は動かないらしい・・・無念・・・。
この外川駅もプロモ映像で登場してます。そう。ほっちゃん駆け込み乗車シーンです。良い子は絶対に真似しない様にしてください。
なんぼ ほっちゃんがやってたから真似たとか、ちょっと急いでるからとか、佐倉楓子ちゃんの「Twilight Express」で
「ホームを全速力で走ってついてきたね〜♪」と唄ってるからとか、そんなのは一切、理由になりません。重ねて言います。
駆け込み乗車はどんな理由があろうとも絶対にしないでください。安全運行に支障をきたす上に非常に危険です。



デハ800系電車に乗って隣の犬吠駅へ。今日は一日乗車券「小廻手形」で移動です。値段は銚子-外川の往復といっしょの620円。
ちなみに今日動いている電車はこのデハ800系とデハ1000系桃太郎電鉄ラッピング車輌。2編成だけでも運行可能です(^^;;)
銚子電鉄は全線が単線なので笠上黒生駅でしか車輌の交換ができないんでこの2両が交互に走ってるんです。

ではでは、ここで駅長の薀蓄(うんちく)の時間です(笑)
今や全国レベルで有名になり連日観光客が乗りにやってくるこの銚子電鉄。何故にこうも有名になってしまったかはすでにご存知の人も
多いんでカンタンに説明すると。電車の運行維持が出来ない位まで窮地に追い詰められ、それでも試行錯誤で頑張って運行を続けてきたけど
それも限界に達してしまい、ついには銚子電鉄HPで「電車の運行維持のためにも濡れ煎を買ってください!!」と決死の嘆願が掲げられました。
それで多くの人がその必死な姿に感銘を受けて乗車にやってきたり、通販で濡れ煎を買い求めたり、各種メディアで取り上げられて、
窮地を脱したかのように思われましたが、今でもまだまだ予断を許さない状態です。では駅などの施設を見てみましょう。



実は駅長は「1999年12月25日 成田その子ちゃん誕生日記念・成田線全線完乗&食堂車乗車&ハーバーランドで電気に感謝だ。」の時に
銚子に寄った事あるんです(笑)上はその時に撮った写真です。古ぼけて見えるんはネガからスキャンしたからです(苦笑)
銚子電鉄銚子駅ホームの特徴はまずは大きな風車があり、犬吠駅のように洋風ちっくな駅舎があります。そして左はデハ800系電車です。


そして8年経った2007年6月30日の銚子駅の姿は・・・。風車の羽根無くなってるよっ!!(滝汗)
上のデハ800系電車にしたって前面の看板無くなってるよっ!!(滝汗)
ちなみにこういうゴリラの絵の描かれた看板が掲げてあったんです。今や枠だけを残して見事に色が抜け落ちて真っ白となり仲ノ町の車庫に
放置してあります・・・(−−;;)まさか風車までもが無くなってるとは思いもよらず・・・。風車が無きゃ変身できんやん(待て
でも施設はこれにとどまらず、やっぱあちこちがかなり痛んでてガタガタです・・・。ちなみに銚子電鉄は今でもタブレット閉塞で運行されてます。
前にも書いたように全線単線なので途中駅の笠上黒生駅で銚子行きと外川行きの車輌の交換。タブレットの交換が行われてます。



笠上黒生駅の脇にはボロボロに朽ち果てた車輌が置いてあり電気施設とかの部品の倉庫となってます(^^;;)
ここで手渡しでタブレットの交換を行います。こうやって停車するのも交換駅の特徴ですね〜。


・・・ってタブレットキャリアーの特徴であるワッカが無くなってるよっ!!(滝汗)
ちょっと待て!信号てこがすでに役目果たしてねぇっ!!(滝汗)
なんぼ使わなくなったから言うても こんな粗大ゴミみたいな扱いはあまりにも酷すぎやしないかっ!?(滝汗)
・・・まぁ、見ての通りに目も当てられない程のボロボロなんです(TーT)線路も時速40kmも出せないし・・。目で見ても歪んでるの判るもん(汗)

次に向かうは仲ノ町駅。隣に車庫と修繕場があるのですが仲ノ町駅の入場券を買えば見学自由なので車庫に行ってみる事に。
ちなみに見学のためには入場券が必要です。間違っても「小廻手形」でそのまま行かないように(^^;;)
仲ノ町駅の駅舎は発送用のダンボールが山積み。佐川急便がひっきりなしに出入りしてます。さすが銚子電鉄を救った濡れ煎。
電車の運行利益よりもぬれ煎餅の売り上げのほうが多いのも納得(^^;;)でも今は濡れ煎は安定供給されてて都内のキオスクでも買えるんですよ(笑)



さて仲ノ町駅車庫にはもういっこの銚子電鉄名物がいます。それはドイツからやってきた電気機関車のデキ3です。
実はこのデキ3は世界一小さい電気機関車なんです。もちろん現役で働く電気機関車です(笑)主に車庫で車輌の入れ替えに使ってます。
このデキ3はこれだけ小さい車体でも2軸2モーターで動くので電車よりも馬力はあります。横から見るとこんなんだけど(^^;;)
ちなみに仲ノ町駅の入場券は3種類あります。ちゃんとデキ3のやつを買いましたよ?(笑)

仲ノ町駅でいろいろ撮影をして、今度は観音駅まで移動。観音駅で名物の鯛焼きを買って銚子駅へ。小廻手形なので乗り放題です(笑)
銚子駅に戻って駅前の散策。駅前商店街でもDaysのプロモ映像のスポットがあります。駅前のロータリーです(笑)

まだ時間もあったんでもう一回、外川駅まで往復。小廻手形なので乗り放題です(笑)
そして車内を見てみるといろんな人々の応援吊り広告があります。とりあえずデハ1000系とデハ800系にそれぞれ吊られてるやつをば。



ちなみに「銚子電鉄 ぬれ煎餅」は右の奴です。仲ノ町駅、犬吠駅、外川駅で売られています。一枚84円(税込)
ちょっと前までは10枚入りが売られてたんですがあまりにもかさばるので5枚入りも売られるようになってました(笑)

18時過ぎまで銚子を堪能して18時40分銚子発の「特急しおさい」で東京に向かって戻るのでした。

でも今回の銚子電鉄に限らず、こういった危機を抱えた弱私鉄はたくさんあります。でもこうやって沿線の人や全国の人が一丸となって
救済の手を差し伸べれば、まだまだ課題は多いけど経営を立て直せる可能性は充分にあるってのを銚子電鉄は実証してくれました。
この5年で多くの路線が廃止になって不便を余儀なくされる地区も多いのも事実。とにかく銚子電鉄も廃止と存続の紙一重には違いありません。
ただ赤字だからって廃止になる路線を少しでも減らして欲しい。そして私も乗り潰しに行きたい。切実にこう思う駅長でした。


「本日のデカルチャー」(今回は愚痴が多い?)

今の銚子電鉄に訪れる人の殆どはドラマ「特急田中3号」や雑誌メディアでその窮地を知らされてどんなのかと乗りに来る一見さんばかりです。
車内撮ったり記念撮影するんは別に構わんねん。でもマナーは守れーっ!!鉄道ファンよりも悪質やねん!!
(運転席付近での撮影は運行に影響を与えますのでご遠慮下さい。と書かれてても立ち入り禁止区でもお構いなし。)

「ぬれ煎餅」は今や銚子名物になってしまってるのか銚子駅前の商店街ではパチモン(?)がいっぱい売られてます(^^;;)
でも駅前商店街があってもあんまり活気がなかったです・・・。やっぱ銚子は辺鄙なトコなんだと痛感(−−;)


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