のどかにうららかに天かける橋の下で潮風に吹かれて大混雑。
10月8日。朝6時。鳥取駅。
今日は餘部鉄橋を一日見て歩こうと当初の逆行程で名古屋に戻ることに。
今回は本来乗るはずだった津山線と因美線、若桜鉄道が乗れなかった代わりに、未乗車区間だった播但線と智頭急行線を完乗。
今日はこのまま鳥取から山陰本線に乗って京都まで戻って名古屋に帰還することに。

まずは鳥取発特急はまかぜの後に出発する浜坂行き普通で餘部を目指すことに。今回のきっぷももちろん特急には乗れません(笑)
ちなみにこの日の鳥取から乗り込んだ同業者はほんの数人。やっぱ昨日の大雨で辿り着けなかった人も居てるようですね。

7時前に浜坂に到着。ここで乗り換えて7:14の列車で餘部へ向かいます。7:28に餘部駅に到着。
とりあえず有名な撮影場所でもある通称「お立ち台」の場所を確認するべく向かってみると・・・、
ホントにホームの脇の階段を上がってくだけ。しかもけっこう上まで登るかと思えば、ホームから20秒も掛かりません(爆笑)
すでに20数人の人が居てたけどお立ち台がけっこう広々と整備もされてるんでさほど苦も無く撮影できました。
お立ち台はまた昼から来るつもりだったんで鉄橋の下へ移動。でも下に降りるのにけっこうな勾配が待ってますけど(苦笑)
ではでは、それではここで。駅長の大好きな薀蓄(うんちく)のお時間です(笑)
餘部鉄橋の事についてご説明いたしましょう〜。餘部鉄橋は山陰本線の路線に存在する鉄橋なのは有名な話。
なんでここまで有名になってしまったのには大きく2つの理由があります。まずいっこめ。これはこの鉄橋が完成した明治時代。
この鉄橋が「トレッスル式」橋脚としては高さ地上約41mで長さが約310mという世界最大の鉄橋であったという事が挙げられます。
ではどれくらい高い場所を走ってるか見てみましょう。

これだけ高いトコを走ります。ちなみにこの下は川ではなく見ての通りに民家がひしめいています。
そして餘部鉄橋が有名になってしまった2つ目の理由が列車が鉄橋から転落するという悲惨な事故だったのです。

これはまだ民営化して間もない頃に起きた大事故でした。
今では福知山線脱線事故がJR最大の事故と言われてますがこの当時ではこれがJRで最も大惨事となった事故でした。
ちなみにこの日も割と潮風が強い日でした。でも風速15mを超えてる訳ではなかったんで列車も問題なく鉄橋を通過していきます。
でも橋のたもとでもかなり潮風が吹いてきます。海の近くに行こうモンならこんな始末です(苦笑)
ちなみに現地に行った時に気付いたんですが橋脚のペンキの塗り替え作業は毎年行われているんです。
なんでも毎年橋脚1本ペースでペンキを盛らないとすぐに潮風で錆びてしまうそうです。強風が吹くと運休する上なおかつ維持だけで
莫大な費用が毎年掛かる餘部鉄橋。早急に架け替えをしたいJR西と、せっかく名物となった景観が失われると拒む自治体。
で、餘部鉄橋はやっと来年度から端の架け替え作業が本格的に始まる事が決まって今では観光ツアーとかのお客がいっぱいやってきます。

左の画像を見てわかるようにかなり高い波が押し寄せてきます(^^;;)
海岸沿いに公園があるんですが10分くらいその場に立ってるだけで体中がしめっぽくなるほどの潮風が吹いてます。
気をつけてないとカメラが悪くなるよ(汗)
橋の下でウロウロしてるとどうやら路線バスが走ってるみたいで、本来は「トンネル抜けると飛んでるような錯覚になる」を実行するために
餘部にやってきた訳なので「よし。今から香住まで行って餘部に戻ろう。どうせフリーきっぷだし。」って事でバスで移動することに。

バスに乗って香住駅へ。ちなみに香住-餘部間は列車だと190円。でもバスだと370円・・・。・・・倍も違うのかい・・・。
ちなみに、餘部にやってくるツアーには2種類あって。橋の下で橋を見学するやつと、列車に乗って橋を渡るのがあります。
ただやってくるツアーの数がハンパではなく当日自分が確認しただけでも40団体はやってきてました(^^;;)
しかもその橋を渡る方のツアー客はこの香住駅かその前の佐津駅あたりで乗って浜坂駅まで乗車する(逆も居る)らしく、
この真昼間に餘部に向かう列車はどれも超満員(^^;;)

香住駅10:39発の列車で餘部へ戻ります。やってきた列車もツアー客を乗せて満員御礼状態(^^;;)
前方の海側窓辺をなんとか確保して餘部鉄橋へ差し掛かります。トンネルから一気に視界が開けるんで「飛んでる」って錯覚ですよ(驚)
餘部駅を降りると記念オレンジカードを売る出張出店が。・・・しまった。今日は居ないと思うてさっき香住駅で買うてきた後やった・・・。
また下へ降りてしばらく近くで撮影。そろそろ昼時になってきたのと13時32分の列車で戻らなきゃイカンのでお立ち台へ行くことに。
朝に比べればやっぱ人は増えたけど入れ替えが激しいので割といい場所を確保。列車に乗る時間まで居座ることに。

ちなみにこの日は3連休もあって、このお立ち台に居るのは同業者ももちろんのこと。半分くらいが家族連れなんです。
橋の下に居るのも殆どが家族連れやツアー客。餘部鉄橋ってやっぱ地元の観光地扱いなんだなぁと実感(^^;;)
そうこうしてると今日の臨時団体列車(餘部ツアーに関係ない奴)である「ほのぼのSAN−IN」が通過。
そして唯一の特急「はまかぜ」を撮影して今回の餘部鉄橋撮影を終了。13:32分発の列車は約300人を乗せて
城崎温泉方面へと鉄橋を通って、空を駆けながら走っていくのでした。
「本日のデカルチャー」
「急行あまるべ」が走る日をあえて避けてきたってのにこの混雑振りにはちょっと驚き。それ以上にツアー客がここまで多いなんて想定外だったよ・・・。
香住駅でのアナウンス。「鳥取、餘部鉄橋方面。浜坂行きは○番線です。」アナウンスまでも観光客向けかよ!!(笑)
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