あなたと再会できた文化祭の帰り。
私を見送るために駅のホームまで来てくれたあなた。
またしばらくは、あなたに逢えないのかなって思ったとき。そして列車の発車を知らせるベルが鳴った時、
『扉が閉まる瞬間、泣き顔になったのを見られたくなかったのに』
でもそのせいで最後にあなたの顔を見れなくなって、あなたに 『また心配かけてごめん。』
駅のホームに差し込む 『Twilight 夕闇に ホームから滑り出す』 私を乗せた電車。
また明日からはまた離れ離れの生活 『LoveTrain それぞれを 待つ明日へ別けてゆく』
どんどん過ぎてく見慣れた街並み、そして離れていくあなたの影。
『逢えなくても 逢えなくても つながっているから』 ずっとずっと想い続けてるから。
『こころまで 引き裂けない どんな距離も どんな時間も』
ずっとあなたの事を 『信じてるよ 信じてるよ 曇りないきもちで』 また前みたいに寂しくなって、
あなたに電話したとき、この気持ちが押さえられなくなって、どうしようもなくて、つらくて、
『電話越し もう泣いて 逢いたいと 困らせない』 だってあなただって同じなんだよね。
逢えなくて寂しいのは私だけじゃないって判ったから。
過ぎてく電車を追いかけて 『ホームを全速力で 走ってついてきたね』 何度か人とぶつかりそうになりながらも、
追いかけてくれたあなた。私もそれにつられて最後部の車輌まであなたの姿を追って走った。
でもそれもホームの柵と電車のドアに阻まれて みるみるうちに『窓の向こうのあなたが 歪んでほら見えなくなる』
少し寂しくなって 心の奥が きゅんとして『Twilight 夕闇に せつなさが滲んでく』
ふと気付いた、『LoveTrain さっきまで つないだ手が温かい』
逢うたび逢うたびにやってくる別れの時。でも逢えば逢うほど心が苦しくなってきちゃって・・・、
でも逢えないと逆にすっごく不安で、あなたのことが心配で、でもすぐに逢いに行けなくて・・・、
すぐに逢いたいって気持ちで胸がいっぱいになって また泣きたくなっちゃう・・・。
『逢いたくても 逢いたくても 逢えないほど恋は 深くなっていくから』
まだどうしても いっしょに居たい って たとえ『一秒でも そばにいたくて』
・・・でもまたここで泣いちゃいけないよね。・・・泣いてばっかりの女の子なんて・・・。
・・・泣いてばかりの女の子は・・・キライかな・・・? ・・・そうだよね。逢うたび泣いてたらダメだよね。
うんっ! いつもは助けられてばかりだけど、今度は私が助けてあげる番だよね。
あなたと逢ったときでも、逢えないときでも、電話で話してるときでも、伝えたいと想ってる気持ち。
いつの日か『届けたいよ 届けたいよ もっと強い想い』 あなたが落ち込んだときでも
きっと力になってあげられる。いえ、力になってあげたい。離れていても 気持ちは届いてるから。
絶対っ、届いてるって信じてるから。『あなたが迷う夜は その胸を照らしていたい』
『逢えなくても 逢えなくても つながっているから』 どんなに寂しくても この想いは変わらないから。
『こころまで 引き裂けない どんな距離も どんな時間も』 ずっとずっと待ってる。待っていられる。
だって逢えないのが寂しいと思うのは私だけじゃない。あなただっていっしょなんだし。
それに私がまたそんなコトで泣いてたら、またあなたに迷惑かけちゃうもんね。
『一人じゃない 一人じゃない また逢えるときまで』また明日も電話するね。
またどこかで逢う約束をしようね。こんな気持ちぐらいならこの電話線ででも伝えられるんだし。
でも、やっぱり じかに逢えたときに伝えたいな。私の素直な想い・・・。
たとえ住んでるトコが遠くても あなたもこの夜空を見上げて、『ガラス越し 同じ空』。その下に居るんだねって。
もう絶対に寂しいなんて言わない。いつかきっとあなたのそばにいける気がするから。
・・・あなたも私の事を想っていてください・・・。
・・・『あの星に 願いかけて』・・・
<佐倉楓子 誕生日記念SS ・完>
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