第5話「〜悪魔のささやき〜」
登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)
鈴凛(シスタープリンセス)・この駅の近くに暮らしてる12姉妹の六女。説明長いので割愛(ぉぃ
___________発明家を目指すちょっと変わった女の子で有名。
>ゲームでは自分の分身である”メカ鈴凛”を作るなどすごい技能の持ち主。
>発明に資金がかかるためか主人公はよく小遣いをせびられる。(アニメ版も同じ)
雛子(シスタープリンセス)・この駅の近くに暮らしてる12姉妹の十二女。説明長いので割愛(ぉぃ
___________12姉妹の末っ子。よく お散歩 とか言って駅へ遊びにやってくる。
>ゲームででも最年少であろう雛子ちゃん。見ていて微笑ましくなりますなぁ。バスに画かれたコトもアリ(笑)
伊東小麦(お嬢様特急)・よく駅のアナウンスをしてくれるウグイス嬢。でもアルバイトなので実際は駅の売店などで
___________殆ど働いてるらしい。売店にいながらアナウンスすることもしばしば。
>ゲームではアナウンサーになることを目指してた女の子。見た目も幼いせいかちょっと子供っぽいトコがある。
ある日のこと。駅長を訪ねる一人の女の子がいました。
鈴凛「ねぇ?コレ・・・買ってくれない?え・き・ちょ・お。」
駅長になにやらアヤシイ発明品を見せながら迫る。さすがに駅長も呆れ顔だった。
駅長「鈴凛ちゃん。そんなコトやってないで。ね?ウチへ帰りなさい。」
鈴凛「ぶーっ。駅長のアニキのけちぃ。・・・便利だと思うんだけどなぁ・・。」
しぶしぶと帰っていく鈴凛ちゃん。ちなみになにを持ってきてたかというとこの前壊れてしまった改札鋏を
「直してあげるね。」と言ったまでは良かったものの「改造して電動改札鋏にしてみたの。だから買って。」
と言われたのだった。すると、その子ちゃんと楓子ちゃんがいっしょに駅長室にやってくる。
その子「駅長、また鈴凛ちゃん来てたの?」
楓子「鈴凛ちゃん?・・あぁ、あの小麦ちゃんとよく話してる娘だよね。どうしたの?」
駅長「いやぁ・・・コレを買ってくれって持ってきてたんだよ・・・。」
鈴凛ちゃんが忘れていった電動改札鋏を2人に見せる。
その子「うわっ。すごい。よくできてるねぇコレ。」
楓子「へぇ〜。鈴凛ちゃんこんなコトが得意なんだぁ。すごいすごい。」
発明品に見入ってしまった2人・・・。そうこうするとバイトを終えた小麦ちゃんが駅長室に入ってきた。
小麦「駅長〜。今日はもう上がりますね。あ、その子ちゃんに楓子ちゃん、どうしたのどうしたの?」
小麦ちゃんが加わり4人でテーブルを囲む。
その子「鈴凛ちゃんがコレを持ってきたそうなの。」
その子ちゃんが小麦ちゃんに手渡す。
小麦「あ、これ 前に駅長に3000円で売るっていってたヤツだ。・・って駅長買ったの?」
駅長「忘れ物っ。今度来たら渡すさ。」
小麦「なぁ〜んだ。でも買ってあげればいいじゃない。ねぇ、え・き・ちょ・お。」
小麦ちゃんも駅長に迫る。きっと小麦ちゃんのこんな性格が似たのかもしれない。
でもそれ以前に前に居る二人の突き刺さるような視線の方がコワイと感じる駅長だった。
その子「でも、そんなコトばっかするために駅に来てもらっててもねぇ・・・。
____これじゃ駅長にお小遣いせびってるのと同じだもんねぇ。なにかいい方法ないかなぁ・・・。」
楓子「駅でバイトさせたらどうなのかな?あ、その子さん、喫茶店があるじゃないですか。」
その子「だぁ〜め。看板娘は私一人だけでいいの♪」
ちょっとおどけてみせる その子ちゃん。
楓子「むっ。どういう意味ですかそれってっ。」
睨み合いをしそうになる二人をさえぎるように小麦ちゃんが言う。
小麦「あ、そうだ。いい方法思いついちゃった。駅長、鈴凛ちゃんのコト私に任せてくれませんか?」
若干の不安を抱きつつも「うんいいよ」と駅長は小麦ちゃんに委ねることに。そしてしばらく経った頃。
鈴凛ちゃんが雛子ちゃんを連れて駅へやってきたのでした。
鈴凛「やっほ〜。駅長のアニキ。子麦ちゃん居ます?」
雛子「駅長のお兄たま、こんにちわ。ヒナも来たんだよ。」
駅長「あ、鈴凛ちゃん雛子ちゃん、こんにちわ。今日は外の売店に居るよ。」
そういって売店のほうを指差す駅長。それに従うように足早に去っていく2人。そして構内巡回を
終えてまた改札口に駅長が戻ってくると駅前ロータリーに2人の人影。鈴凛ちゃんと雛子ちゃんだった。
しばらく見ていると二人の声が聞こえてきた。
鈴凛&雛子「恵まれない娘に愛の手を〜。募金お願いします〜。」
駅長「・・・はぁ??」
あまりにも不自然さを感じたので2人のもとに駆け寄ろうとする。しかしそれと同時に構内放送が入った。
小麦「(ぴんぽんぱんぽん)当駅からお知らせ致します。只今、駅では恵まれない娘のための募金活動を行って
___おります。みなさんの暖かい気持ちをぜひ分けてあげてください。あんな小さな女の子でもその娘のために
___頑張って駅で募金活動を手伝ってます。感動ですねぇ〜。伊東小麦でした。(ぴんぽんぱんぽん)」
駅長「・・・なんだありゃ??」
駅長、二人のもとに到着。それに雛子ちゃんが気付く。
雛子「あ、駅長のお兄たまだぁ。今日はヒナお手伝いしてるんだよ。ヒナえらい?」
屈託の無い笑顔で駅長を見る。
駅長「あぁ、えらいよ雛子ちゃん。あとで駅長室でなにかおやつでも用意してあげるね。」
雛子「わーい、ほめられちゃった。ならヒナ一生懸命お手伝いするね。クシシ。」
鈴凛「あ、駅長のアニキ。ひょっとして恵まれない娘に募金してくれるの?じゃ、コレっ。」
駅長に募金箱を突きつけてくる鈴凛ちゃん。
駅長「・・・いったいどういう風の吹き回しなんだい。いきなり・・・。」
鈴凛「えっとね、小麦ちゃんが昨日、”恵まれない娘だなって思ったら募金をしてお金を集めてみたらどうかな”って
___言われたの。だからぁ”ああ、なるほど募金かぁ”って。で即実行ってなワケ。」
話を聞いて恵まれない娘の為に募金してるのかと納得とちょっと感動し、
いつも小遣いをせびるだけの娘ではないのだなと改めて見直した駅長。
駅長「よしっ。なら私も募金するか。ほらっ。」
鈴凛「わ〜〜い。駅長のアニキ、ありがとー。」
駅長「・・で、これはドコに寄付するんだい?」
鈴凛「私。」
駅長「・・・・は?」
さすがにこの返事には駅長も目が点になった。
鈴凛「だ、だってぇ、小麦ちゃんが言ってたの。恵まれない娘は別に自分でもいいんだよって。・・・だからぁ・・・。」
駅長「・・・・・・・。」
鈴凛「あれ?・・・・怒って・・る・・・?・・・かな・・・。」
恐る恐る駅長の顔を覗き込むように見る。その同時に、
駅長「小麦―――っ!!(激怒)」
売店に向かって駅長がダッシュ。それに気付いた小麦も逃げる。
小麦「あーんっ!ごめんなさいー。ちょっとした出来心なのーっ。駅長許して――っ。」
駅長「誰が許すかっ。子供相手にそんなコト教えるなーっ!!」
その後、その子ちゃんも加わってお説教が続いたという。くれぐれも良い子はマネしないように。
<せえへんせえへん(^^;;)>
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