第3話「〜郵便ポストの娘〜」

登場キャラ紹介:(各話ごとに新しく登場するキャラを追加していきます。)

沢渡ほのか(センチメンタルグラフティ)・この駅を利用して通学する女子高生。
__________________毎日のように駅前のポストに手紙を入れにやってくる。
>ゲームでは一番人気だったりそうでなかったり(ぉ。札幌に住んでる娘として有名ですね。



今日は駅長が会議のためにお出かけ。代わりに今日はその子ちゃんが改札に立ってます。

その子「はぁ〜・・・。もう16時かぁ。駅長、まだ帰ってこないのかなぁ・・・。」

改札鋏をくるくる廻しながらあくびまじりにつぶやく。

その子「・・・(駅長、15時には帰って来るって言ってたのに)・・・。」

列車が到着するたびに改札をしながらホームを眺める。

その子「あ〜あ、まだ帰ってこないや。・・・あれ?」

残念そうにうつむくと、ふと駅前のポストの人影に気付く。

その子「・・・あの娘、誰だろ・・?ウチのお客さんで見たことないなぁ・・・。」

なんかずっとポストの前に建ってる娘。もう10分ぐらいその場にたたずんでる。
ちなみにポストはこの改札から見渡せるトコに設置されてます。

その子「手紙入れるだけならすぐ終わるのに、どうしちゃったんだろう?」

しばらくして女の子が手紙をポストに入れて去っていく。

それからしばらくして駅長が帰ってきた。

駅長「ただいま〜。会議が長引いちゃって・・。ごめんね、その子ちゃん。」

その子「おかえりなさい駅長。会議ご苦労様でした。」

駅長「なら改札代わるね。その子ちゃんは喫茶店に戻ってて。」

その子「は〜い。」

そういって喫茶店に戻っていくその子ちゃん。ちなみに、その子ちゃんの代わりに喫茶店で働いてたのは、

楓子&美帆&真帆「いらっしゃいませ〜。・・・・ありがとうございました〜〜。」

楓子「はぁ〜。いくら駅長さんのお願いとはいえ今日の私の出番これだけっぽい気がするよ・・。」

あと片付けをしながらため息まじりにつぶやく。すると、

美帆「・・・たまにはこういうこともありますよ。さ、お仕事しましょう。」

苦笑をしつつも優しく楓子ちゃんをなだめる。そうすると

真帆「いいじゃない。姉さんたち。私なんてこれが初登場なのに上の紹介欄に載ってないのよ。
___前の姉さんの紹介のトコにいっしょにされちゃってるんだからっ。」

どうやらイチバン怒ってるのは真帆ちゃんらしい。

それからしばらく日が経ち、その子ちゃんが駅前を掃除してるとあのポストの娘がやってくる。
その子ちゃんの横を通り過ぎたときにその娘から手紙が落ちる。

その子「あ、これ落としましたよ。」

ほのか「あ、ありがとうござます。」

その子「どういたしまして。」

その子「(手紙を渡したときに彼女の名前が書かれた面が目に入っちゃった。
____見るつもりはなかったんだけど・・・。・・・沢渡ほのかちゃんか・・・。)」

またしばらくして駅長が会議に行ってる時に代わりに改札に立ってる、その子ちゃん。

その子「列車の到着までまだちょっとあるから。お掃除でもしてようかな。」

改札口の戸棚の片付けを始める。すると、はらっと紙切れが落ちる。

その子「あれ?これなだろ・・・・。・・・っ・・・っっ!!」

拾った紙を見るなり表情がけわしくなる。
そこには「いつも駅のポストにやってくる娘のおおまかな時間帯」と書かれてたのだ。

無論、駅長はその子ちゃんの雷を喰らい、紙は目の前で破棄されたそうな。
そして後日、ポストも改札から見えない場所に据え替えまでされたそうな・・・・。


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