最新の飛鳥研究の成果はここで見られます。
遺跡を直に見るのもよいのですが,
ここの展示と解説を見ながら古代に思いを馳せるのもまたよいものです。
☆前庭
ここには謎の石のレプリカがたくさん置かれています。
柵があって後ろからは見られなかった猿石も,
好きな角度から眺めることができます。
須彌山石,酒船石,石人像からは水が流れており,
こんなふうに使われていたのかもしれないのだと感心することしきりです。
☆玄関ロビー
須彌山石,石人像の実物が見られます。
また,藤原京復原模型があり,
当時の飛鳥の様子をうかがい知ることができます。
この模型で,今までに見てきたさまざまな遺跡について
おさらいすることができました。
☆第一展示室
高松塚古墳の出土品が見られました。
壁画館にあるのはレプリカで,こちらが本物。
水落遺跡の模型や水時計の仕組みも見られます。
☆第二展示室
山田寺の発掘調査の様子や,
復原された東回廊が見られます。
山田寺について知るには一番の場所かもしれません。
☆地階
キトラ古墳の調査について詳しく報告されています。
調査時に用いられた通称「鳥かご」という道具が紹介されていました。
剥落を防ぐために用いられたそうです。
調査には最新の技術が取り入れられているのです。
☆星宿図
地階でキトラ古墳の星宿図を見てきました。
高松塚古墳の星宿図は実際の星空とは違い,
それぞれの方角の星宿がきれいに並べられています。
一方,キトラ古墳の星宿図は実際の星空に近い形で描かれています。
オリオン座(参宿)の位置を揃え,
他の星宿を見るといろいろずれてはいるのですが,
古代の人々はこんな形に星空を眺めていたのかと思えてきます。
☆十二支像
キトラ古墳には十二支像が描かれています。
寅はけっこうはっきりと見えました。
それぞれの壁に3体ずつ描かれていたようです。
南北の壁は幅が狭いので,3体が窮屈に配置され,
東西の壁にはぽつんぽつんと配置されることになり,少々バランスが悪いかも…。
(バランスの問題ではないかもしれないけれど。)
(04/07/31)