ロマン・ロラン研究所では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、参加者および関係者の皆さまの健康・安全面を第一に考慮した結果、2月26日(土)に開催を予定しておりました読書会を中止いたします。

また、2月13日(日)にアンスティチュ・フランス関西 稲畑ホールで開催を予定しておりました「古都・京の記憶に残すべき戦時の日仏交流―関西日仏学館ー」〈トークと詩の朗読〉 の開催を延期いたします。

今後の読書会のおよび〈トークと詩の朗読〉 の開催日時は未定ですが、決まりましたらこのロマン・ロラン研究所ウェブサイトで、ご案内いたしますのでよろしくお願いいたします。

      

                 

                                                                                  



 







                   講演会延期

ロマン・ロラン研究所では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を鑑み、参加者および関係者の皆さまの健康・安全面を第一に考慮した結果、2020年12月19日(土)に開催を予定しておりました下記の講演会を延期いたしました。今後の講演会、朗読会および読書会の開催日時は未定ですが、決まりましたら、このロマン・ロラン研究所ウェブサイトでご案内させていただきます。

すでに講演会に参加を申し込んでいただいた方々には、ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、なにとぞご了承のほどよろしくお願いいたします。



講演会延期


                    講師 平野啓一郎氏 (作家)
                演題 「コロナ共存社会における文学の役割と分人主義」
                日時  未定
                会場  未定
                
                    主催  一般財団法人 ロマン・ロラン研究所
                    後援  在京都 フランス総領事館
                        京都日仏協会
                        稲畑産業株式会社

                          





 









声明

日本学術会議会員の任命拒否の撤回を要求します

この度の政府の日本学術会議会員の任命拒否は学問・文化・言論の自由に対する重大な挑戦です。

首相が「(日本学術会議の)総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断し」て、任命しなかったというのは理由の説明になっておりません。多様な意見や考えを容認しないということは、科学・文化の発展にとって有害かつ狭量で危険な考えです。ガリレオの地動説は当時の権力の主義主張と反する考えでありましたが、歴史は当時の権力が間違っていたことをのちに証明しました。私どもの研究所の会員が敬愛するロマン・ロランも、第一次世界大戦当時のフランス政府の意見と異なり、戦争に反対でしたが、歴史は彼の主張に理があったことを証明しています。第二次大戦に際してもヒトラーとムッソリーニのファシズムに反対する活動を積極的に行いました。その正しさは歴史が証明しました。ロランは多様な意見や考えを容認しない考え方と生涯闘った偉大な存在です。

このようなロランの考えを受け継ぐ私たちは、この度政府が自分たちの見解に少しでも批判的な考え方や立場を持つ者を排除・抑圧しようとしていることに関して、学問・文化・言論の健全な発展を阻害することにつながるものと危惧するものです。速やかに学術会議から推薦された全会員を任命するよう要請します。

一般財団法人 ロマン・ロラン研究所








 

 






   「日本ロマン・ロランの友の会」設立70周年記念出版

 小学館版「少年少女世界の名作文学」が、毎月本屋さんから僕の家に届けられるようになったのは小学三年生のころだったろうか。そのなかでも「フランス編7」という巻は、僕がのちにフランス文学研究を志すようになる大きなきっかけを与えてくれた。童話や、いろいろな詩人たちの詩と並んで、ロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』が収録されていて、僕はこの『ジャン・クリストフ』にやられた。それまでこんなに引き込まれたことはないというくらい、夢中になって読んだ。読み終えたとき家族は寝静まっていて、自分一人が別の世界で生きていたのだと気づき、物語が与えてくれる興奮がいっそう深まったのを覚えている。
 収録作は抄訳による短縮版だった。原作そのままではない「偽物」を子どもに読ませるのはいかがかという意見もあるが、大喜びで読んでいた人間としては、その意見に説得力を感じない。読書が別世界へと旅する大きな可能性を与えてくれるということを、この『ジャン・クリストフ』体験は僕にはっきり意識させてくれた。原書通り何巻もある本だったら、とても読み切れなかっただろう。
 いまその「フランス編7」を見直してみると、フランス詩でもっとも難解とされている詩人ランボーが収録されているではないか。勇気ある選択に驚かせられる。実際、小学生向けにボードレールやランボーを訳せてら、どんなに楽しいだろう。
 子供だからといって手を抜かず、工夫して原作の面白さを伝えればいい。世界文学はかって、子供たちのものだった。今こそ、子供たちのものであってほしい。                                           野崎 歓





購入をご希望される方は、下記のロマン・ロラン研究所にお問い合わせください。
一般財団法人 ロマン・ロラン研究所    〒606-8407 京都市左京区銀閣寺前町32
                          TEL・FAX 075-771-3281

                          Eメール:rolland-miyamoto@mtf.biglobe.ne.jp