プログラム & ノート 2013年7月6日(土)午後1時半~3時 会場 アンスティチュ フランセ関西 稲畑ホール オマージュ 宮本正清 <朗読とピアノ> <朗読>宮本正清詩集 戦時のつぶやき『焼き殺されたいとし子らへ』 4篇 皺、空、問、わらい *① 宮本ヱイ子 ロラン『戦時の日記』宮本正清 訳
村田まち子 『ジャン・クリストフ物語』宮本正清 翻案
中田裕子 山本和枝 下郡 由
西尾順子 『戦時の日記』 『ジャン・クリストフ物語』 『ジャン・クリストフ』は音楽家の一生を描いた大河小説である。はじまりは幼少期「あけぼの」の巻からである。その「あけぼの」を子ども向けに翻案したものを、今回、音楽を核に主人公クリストフが直面する困難、貧困、差別、いじめ、不正の場面を抜粋して朗読する。 登場人物 ・ポール・デュパン/ジャン・クリストフより 「ゴットフリートおじさんとの会話」 (8分) 小説中のシーンを忠実に再現した作品。 ゴットフリートの素朴な歌は少年クリストフの心に衝撃を与え、その感動は彼の生き方・考え方までにも及ぶ。最後は作曲家デュパンの指示で「大コラールのように」と書かれる通り歌は少年の宇宙に響き渡る。
ロマン・ロランと同時代を生きたドビュッシーの作品から。 「アラベスク」は「アラビア風の唐草模様のように装飾が多く華やかな曲」の意味。 「水の反映」では、水の動きや反射する光の戯れ、またそれを見る人の心の動きまでもが表現される。 「花火」は7月14日・フランス革命記念日に打ち上がる花火や人々のざわめき・興奮が描かれ、最後にはフランス国歌も聴こえる。 (岡田真季記) Paul Dupin(1865-1949)フランスの作曲家。独学で作曲を学ぶ。ロランの『ジャン・クリストフ』に強い影響を受けて作曲、ロマン・ロランの支援を受け1908年に『ジャン・クリストフ』を発表。孤独と病弱に苦しめられる。 ピアノ 岡田真季 桐朋学園大学音楽学部ピアノ科卒業。パリ国立地方音楽院(現CRR de PARIS)最高等課程で審査員満場一致の最優秀の成績で卒業。東京ニューシテイー管弦楽団、関西フイルとの共演、フランス
クレ・ドール コンクール一位をはじめ、国内外のコンクールで優秀な成績をおさめる。2010年5年間の留学を終えて帰国。京都、東京にてソロリサイタル、大阪いずみホールではキエフ国立交響楽団とラフマニノフのコンチェルト第三番を共演。雑誌「音楽の友」にて「多様な音色と響きを曲想に沿って積み上げ、スケールの大きい全体像を構築する演奏家、高い技術と深い音楽性とが相乗した刺激的な演奏会」と評される。
(敬称略) |