けがと痛み

ここに書いてあるのはあくまで個人の意見です。
心配があったら迷わず病院へ行きましょう。


目次

ハムストリングス周辺の故障
膝の痛み
外反母趾(がいはんぼし)
心配のない痛みと症状筋肉痛足がつるまめ ・血まめ・皮がむける etc

 


ハムストリングス周辺の故障

大人からバレエを始める人がなりやすい故障で、最も多いのが、ハムストリングスやその周辺の故障。ハムストリングスというのは太ももの裏の筋のこと。他に前面の筋を痛める人も多いようです。

原因 : ここを痛める原因の多くは、過剰なストレッチ、体が温まっていないうちの無理なストレッチです。一番多いのは、無茶なスプリッツ(前後開脚)をすることによる、筋の故障や断烈です。その他、やってしまいがちなのは、パンシェだと思います。このときは軸足になっている方のハムストリングスが負傷します。左右開脚やY字バランスでは横の筋や前面の付け根の筋をやってしまうこともあります。急性の場合は、その場で音がしたりして、切れたことがわかりますが、そうではなく何となく痛いまま、ストレッチが足りないのかもしれないと思って、痛さを我慢して無茶を重ねるうちに慢性化していくという場合もあります。

治療 : 音がした場合は、切れたのがはっきりとわかります。内出血する場合とかもあると思います。程度によってはまずいことになる場合もあると思うので、音がした人はやはり病院に行くのが好ましいと思います。
何となく痛くなって、それが悪化した人は、病院へ行ってもあまり効果がないことが多いです。私が試した中では、接骨院での電気治療は、やってすぐの場合は効くこともあるのですが、やはり気休めのようなもののように思います。鍼治療もやってすぐのものだと劇的に効くこともあるようですが、慢性化した場合は何をやってもあまりよくならないという印象です。
私の経験から言いますと、慢性化したものは絶対安静を心がける・・・これが結局は何もしていないようでも一番早く治るようです。まずバレエでは、痛いと思ったらその直前までで止めておく。特にスプリッツ、パンシェ、Y字バランス等は、痛いときはできないですね。
あと、グラン・バットマンなどでは、足を前に上げると痛い場合は、90度くらいまでで止めておくこと。横にあげると痛い場合も同様です。
パンシェでは痛めた足が軸足のときは、反対足が上がっても絶対に上げないこと。
マッサージ等、刺激を与えるのもどうやらやめた方がいいようです。これをするのは、痛めた筋を更に痛めつけているのと一緒みたい。
それから、この痛みは体が固くて痛い痛さとはまったく別物です。体が固くて痛い人は、痛くてもやった方がいいといいますが、確かにそうなのです。でも、故障しているときの痛みは、そういう痛みとは違って、心地よいとかそういうものは全くなく、ただ痛いだけ。それはストレッチ不足で痛いのとは痛さが違うので、疑わしいと思ったら、絶対にさらにストレッチをするということをしてはいけません。これは、はっきりいって足を余計痛めつけているだけで、これをやってしまうと数年は治りません。いえ、一生治らないかも。私はこれで3年以上くらい痛かったのですが、最近安静を心がけたら、何をやっても治らなかったものがすんなり治ってきました。

治療期間 : 急性のものですぐに対処した場合、1ヶ月くらいで回復する場合もありますが、いったんひどく痛めたものは早くて3ヶ月、悪ければ半年以上はみてください。その間、焦らずじっくり治してください。焦ったり、ちょっとよくなったと思って同じことを繰り返すと、元に戻ってしまいます。また、治ったあともストレッチの際は十分に気をつけてください。絶対無茶なことは避けること。

膝の痛み

こちらも大人からバレエを始める人がなりやすい故障です。膝に急性の障害等を持たない場合、これは間違ったやり方のせいでなることが多いようです。普段のレッスンのときに気をつけることで、痛みを軽減したり、なくしたりすることができます。まだ痛くない人もできたら知っておいた方がいいです。

原因 : 急性のもの、たとえばねんざ、膝を打った、膝の筋や靭帯を切った、お皿が外れた・・・などの痛さの場合は、ここでは対象外です。こういう方は、ここを読んでいる場合ではありません。即刻病院へ行ってください。また、すでに水が溜まっているなどの場合も、危険な状況ですから病院へ。
膝の痛みの原因の多くは、無理なアン・デオールにあると思います。プリエなどの際に、つま先の向きと膝の向きが合っていないと、膝がねじれているといことになるのです。少しの間だけなら特に痛くなったりすることはないのですが、それを繰り返していると、何だか膝が痛い・・・ということになってくるのです。ひどくなると、水が溜まったりいろんな障害が出てくると思いますので、気をつけてください。

治療 : なんとなく膝が痛い・・・と思ったら、すぐに自分の普段のやり方を考えてみてください。つま先と膝の向きが一致していない人は、無茶なアン・デオールをやめること、グラン・プリエが痛い場合は、ドゥミ・プリエまででとどめておくこと、膝に負担がかかるジャンプはやめること・・・をして、様子をみてみてください。それで痛みが軽くなっていくようだったら、特に重大な膝の障害ではないので、そのまま続けて大丈夫です。
膝を痛めた場合の効果的な予防法としては、膝の上のふとももの筋肉を鍛える方法があります。筋力をつけることによって、弱い膝をカバーする方法です。また、膝の場合、かなりかっちりしたサポーターなどがありますので、そちらを使って予防するのもオススメです。それから、キネシオテープを使う場合は、膝のお皿の部分となるところに切り込みを入れ、()のような形にすることがよいみたいです。テーピングに関しては、バレエ以外のスポーツ障害と同じやり方でかまわないと思うので、本を買うなどして自分で効果的なはり方を勉強してください。

治療期間 : 膝が痛くなってからすぐにとりかかれば、そうたくさんの日数はかからず、元の状態に戻っていくと思います。もし、戻らない場合は、他に重要な故障が隠れている場合もありますので、病院へ行ってください。

外反母趾(がいはんぼし)

大人からバレエを始める人がなりやすいです。普段はく靴などのせいの場合もあります。なりかかっている人などはバレエをやって悪化する可能性があります。やり方を間違えないことと、日頃のケアで、悪化するのを防いだり、外反母趾の予防をしましょう。

原因 : まずバレエと関係なく、普段はく靴が足に合っていない人は非常になりやすいです。こういう人がバレエを始めるとより症状が進むことがあります。バレエでの主な原因として考えられるのは、自分に合っていないバレエシューズやトウシューズ、タンデュなどで指を床に押し付けるような間違ったやり方 の2つです。自覚症状がある人は気をつけてください。

治療 :
バレエシューズが合っていない場合は、シューズの中で指がきちんと伸びているかドゥミにしたときに指が曲がったりすることがないか、逆に大きすぎて脱げそうでないかを確認して、もしそのようなことがある人は違うものに変えてください。トウシューズでは幅が合っているかが重要です。もしきつくて痛い場合は、一回り大きいサイズにするか幅広のものを選んでみてください。
タンデュなどをするときは床に指を押し付けてはいけません。特に後ろに足を出すときに気をつけてください。美しく見えるような気がしてついやりがちですが、本当は普通は軸足に重心があるので、出した足に体重をかけるものじゃないのです。
既に痛みが出ている人のケアとしては、指と指の間を広げるよう、日頃から努力することです。バレエが終わったあとなど、お風呂の中で指を広げるといいでしょう。手の指を足の指の間に5本入れてみるとグッド。それから、足の指を広げるグッズなども売っているので、そういうものを使うのもいいでしょう。簡単な方法としては親指同士にゴムを引っかけて引っ張り合うというのもあるようです。
このほか、足の裏の土踏まずがない人は、その部分を鍛えるのがいいというのも聞きます。タオルなどを足の裏で掴むような練習をするとよいらしいです。
バレエをやるときには、指の間に詰め物をするのもいいでしょう。ただ、これはかなり気持ち悪いので、どうしてもいやな人もいるでしょうが。また、キネシオテープを使ったテーピングもオススメです。テーピング方法は、その辺のテーピングの本に出ているので、立ち読みなり何なりして、自分で一番よいテーピング方法を見付けましょう。
足の変形が進んだ場合、痛みがひどい場合は病院へ行ってみましょう。手術が有効な場合もあります。ただこれは最終手段で、普段から気をつけてケアしていれば、ここまでになる前に予防なり、進行を止めることができるはずです。

治療期間 : これは一概に言えませんが、ケアを続けていればそのうちに治ってくるとは思います。あまりに痛い場合は、しばらくやめた方がいいこともあるでしょう。痛みと付き合いながらバレエをしても大体の場合、差し支えありません。そこまでまずい疾患ではないのです。ただ、この慢性的な痛みが続く場合や、無理を続けると、指を脱臼したり、親指を痛める可能性が高いです。これはあっという瞬間にやってしまう場合より、じわじわと痛くなって、とり返しがつかなくなることが多いみたいですので、気をつけてください。

心配のない痛みと症状

筋肉痛 ・・・ 運動後、すぐから2日後くらいに現れてくる痛み。これは特に心配はいりません。痛めた痛みと違うのは、痛くなってから数日、ひどくても4日後くらいには全く痛みが消えてしまうことです。
対処法 : 原因は普段使わない筋肉を使っていることです。痛くてどうしようもない場合は、ちょこっと休むのもいいですが、よく「筋肉痛は逆に動かした方がいい」というのも聞きます。だから、痛くてしょうがない場合でなければ、続けてやっているうちに、痛みも軽くなるときもあります。でも、故障した痛みかどうかわからない人の場合は、あまり無茶をせず、ちょっと様子を見ながらやってください。

足がつる ・・・ 普段使わない筋肉を使ったり、その部分が冷えたりすると、足がつりやすくなります。バレエでつりやすい個所は、足の裏の土踏まずの筋、ふくらはぎの筋などでしょう。土踏まずの場合は、バレエを始めたてで、指や足の裏を普段動かしていなかった人がなりやすいようです。また、トウシューズをはきたてのときも、なりやすいです。
対処法 : 土踏まず、ふくらはぎとも、筋を反対に引っ張ると治るようです。土踏まずのときは指を上に向けて手前に引っ張る。ふくらはぎのときは足首をフレックスにして手前に引っ張ることです。頻繁に足がつってしまう人は、何か別の問題も考えられますので、病院に行くのをオススメします。

まめ ・血まめ・皮がむける etc ・・・ ほとんどがトウシューズをはいた人に起こる症状ですが、バレエシューズでも合わない場合や、変にこすれてしまう場合には起こる可能性はあります。
対処法 : トウシューズやバレエシューズが合っていない可能性が大きいです。中で指が動くとこすれて豆ができるようです。パットを変えるだけでもかなり違うかもしれません。予防法として、なってからでは痛いので、なる前にバンドエイドやテーピングなどで指を保護する方法があります。
なってしまった場合、水ぶくれの場合は、バンドエイドなどでしっかりとめます。一晩くらい寝かせると水がひくと思います。もしひかないときは、消毒した針などで水を抜いてもよいでしょう。皮がむけた場合は、その皮を取ってしまうとひりひりしてしまって痛いので、皮をはったままバンドエイドを上からはります。むけてしまった場合は、傷を乾燥させることが大切ですので、バレエをやらないときはなるべく乾かすようにしましょう。キズドライなどのようなものを使うのもよいみたいです。(ただし、私はあまりこういう事態になったことがないので、もしかしたらもっとよい対処法があるかもしれませんが・・・)