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益田 福山 高知

益田競馬場(湯浅TM著)

所在地 島根県益田市高津町イ2545-4
コース ダ-ト右回り 直線 
名物RACE 特になし
状況
 石見空港のすぐ近く。メインスタンドと直線走路の間に一般道が走るというとんでもないつくり。馬券は枠単で6枠に限定してる。馬券はワラ半紙に手書きしておばさんが見ながら入力。お釣りはないので両替コ-ナ-でくずす必要あり。掲示板は人が手作業でボ-ドを入れ替えてる。馬も調教されておらずゴ-ルは前はキャンタ-というかトロットに近い状態。施設の大半は廃墟同然
客層
60歳から70歳代多し。 ひとりかふたりで来てるんだと思うけど、全員知り合いらしく、自由自在に全員が語らっている。益田市市民の社交場。
スターホース いるわけがない。
寸評
懸命に生き延びようとしている姿に胸を打たれる。市民も競馬場を愛しているようだ。
好感度 5 訪問日 2002/7/6


益田競馬探行記

いよいよ この地方競馬の旅シリーズ最大の山場と言っていいでしょう、島根県は益田競馬の旅へ出発です。羽田から石見空港まで1時間半、通路ひとつのバスみたいな大きさの飛行機です。スッチーの「皆様おはようございます」のアナウンスにあぶなく「おはようございます」とこたえてしまいそうになりました。  
さてさて飛行機は激しく揺れたり”ふっ”と落ちたりしながら、なんとか無事に石見空港到着です。タクシーに乗りかえ約5分 あっというまに 益田競馬場に御到着ですよ。なんとも空港から近い競馬場です。羽田から1時間半で着くわけだから、羽田から東京競馬場に行くのと時間的には変わらないではないですかい。
さて予想に反して、とても、こぎれいな正面玄関です。もっともHIビルの入り口程度の幅しかないけど。いよいよお待ちかね中へ突入じゃい。おっと誰も客がいない 赤石とふたりだけだプログラムをよく見ると1レースの発送は12時だと「ずいぶん始まるのが遅いじゃないの、ここの人はみんな寝坊なのか!?」とか言いながら、とりあえず場内の見回りをするしかないじゃろ。  
  まずは直線走路とスタンドの様子を見に行くと、アレッ !! 目の錯覚かと思ったのですが、錯覚ではない なんだよこれは 直線走路とスタンドの間に普通の道路があって、自動車が走ったり じいさんが自転車こいだりして走ってるじゃないの 冗談じゃないですぜこれは想像してみてくださいよ もしも東京競馬場の直線走路とスタンドの間に道があって普通に車やバイクや自転車が走ってたとしたら。
これはすごいと打ちのめされながら 裏手にあるパドックへと向かう。恐ろしく急勾配の階段に囲まれた谷の底のようなところにそれはあった。パドックといえば楕円形ですが ここは円盤みたいにまるくなっててなんでまるいんだよ とか言いながらふと見ると何やら柱にとめられてヒラヒラしている紙を発見。みると柱にはみんなこの紙がついててヒラヒラしてる。1枚取ってみると むむっ!もしかしてこれはっ わら半紙に印刷されている。  
  それには買いめと金額が5とうり書き込めて合計金額が記入できるようになっている。ここは馬券を買うときはおそらくこのわら半紙に手書きしておばさんに渡して買うのに違いない。さっきのスタンド前といいこの用紙といい着いたばかりで早くもダウン寸前である。強いあまりにも強すぎる この段階ですでに今まで回った全国のどの地方競馬よりも圧倒しているではないか!!
垣間見える厩舎の建物はボロボロでまるで廃虚のようになっており、昔使用していたのであろう廃虚のような馬券売り場の建物は無料休憩所として開放され中には畳が敷かれている。少しものかなしい雰囲気ただようパト゜ック周辺を離れると食堂が4軒並ぶ建物あり。ここは新築したらしく新しくてこぎれいだ。  
その横の新しい休憩所の上には在籍している騎手の顔写真が飾られているのだが。なんと9人しかいないっす。 さて早くもひとまわりしてしまったので特観席に入ることにする。いくらなんだろという話になり、こんなとこだから500円くらいかとか言ってたら正解は400円でした。特観席は新しい建物で冷房完備で専用のテーブルもついててすばらしい。これで400円はとても安い。
そんなこんなのうちに客も徐々に増え始めて気づいたのがぼくたち新聞持ってないよ。客は全員同じ新聞持ってるんですよ。正面玄関には売ってなかったので、内馬場が駐車場になっていてみんな内馬場から来ているところから内馬場の入り口に新聞売り場ありとにらみ行きました。  
ありましたよ 新聞ちょうだい と言っただけなのに おばさんはよそ者とわかるらしく おにいちゃんどこからきた と言うので 神奈川県 と答えると そんな遠くからわざわざ来てくれて 当てて帰ってね と言って 参考書だと なにやら買いめを書いた紙をくれました。だけどよくよく見ると新聞買った人はみんなその紙持っていてしかも新聞に買いてある予想の数字をただまたその別紙に書いてるだけなのでなんの参考にもなりません。
いよいよ第1レース開始が近づいてきました。どうやら始まるのは遅いけど、始まったらなんと25分おきに発走するみたいですよ、これは忙しい。初めてわら半紙に2ー6 4ー6 6ー7200円ずつで600円とか記入して1000円札とともにおばちゃんに出してみる。と 7っていうのはないのこれは6ー6に直すわよと言われる。説明が遅れましたが、ここは単勝 複勝 そして枠連単 しか売ってないのです。
すみませんと言ったものの まてよ競馬って8枠まで普通はあるから枠単だって7頭でてれば6ー7だってありじゃないか とふと思う。 ここは8枠の原則まで変えてしまっているのだ!!
そして追い討ちをかけるように、おつりはないから1000円札を両替コーナーで換えてこい とおっしゃるではないですかい。馬券の売り場なのにおつりがないなんて、じゃなにかい このあともかならず100円じゃらじゃらして買わなきゃいけないってことですかい。ゲーセンなのかここは!!
締め切り5分前になると、場内には おさるの籠や が流れ出し、締め切りが近づくにつれて おさるの籠やのスピードはどんどん早くなっていく  あれっ これってどこかの競馬場レポートでも書いたような。レースはスタートで先に行った馬がほぼそのままゴールまて゛。 しかもみんな調教されてないか、毎週走ってて疲れてるのかゴール前ではろくに足があがってなくて、キャンターの状態でゴールですよ。ちなみに第1レース単勝は特別配当70円。つまり誰も当たらなかったんですな。複勝はななんとですよ 配当なし。つまり ああた 第1レースでは誰ひとりとして複勝という券種の馬券を買わなかったんですなーこれがっ!! どうだまいったか。(もうとっくにダウンしてるか)
えーと 内馬場に1軒家が建っておりまして ずっとなんだろ と思っていたのですが、レースが終わるとわかりました。 その家の壁が掲示板になっておりましてですね。人の手が見えまして 1着のところに6とかボードをはめこんでますです。昔夏の甲子園で人が手書きのボードをはめてましたよね。あの家の中には数字を書いたボードとか頭だの首だのハナだの書いたボードがたくさんあるんでしょうな
場内テレビはレース結果を写し出していますが、どう見ても結果を書いた紙をカメラの前に置いてるだけですよ。そうこうしてるうちにすぐ次のレースが来てしまいます。必死に書いていると なんと、席を競馬場のおばさんが 書けた人は持っていきますよ と声をかけてまわってますよ。すごい 買ってきてくれるんですがな。これは驚きじゃないですか もう驚きの連続でおなかいっぱいです。
場内実況も自前でアナウンサ-を雇えないのか、最初は高知競馬の場内アナウンサ-が担当してて5レ-スからは 私福山競馬の実況担当○○です ここまで私はトントンで来ました みなさん頑張りましょうとか言ってます。 みんなオオ-ッとか言って 一体感満点ですわ。(注-実はこの日はイベントで全国の地方競馬アナウンサーを招待して実況していたのです)
食堂に行ってみる。店内では場違いなワイドスクリーンの新型テレビがなぜかグリーンチャンネルを放送しており、見ている客が中央は頭数が多くてええのう とか言ってる。 たしかに6頭だてを見慣れた目にはすごいたくさん走ってるな とうつる。調教ちゃんとしてるからやっぱり脚色も違うわとか言っててそうだよなゴール前なんかキャンターになってるもんな とか私も思う。
ところでこの競馬場おそらく来る客はきまってるらしく 自由自在に客同志がここでもそこでも談笑していてクラブ活動みたいな状態なんでしょうね よく今まで ひとりで来てる客が多いだの 団体できてる客が多いだの書いてましたけど ここはひとりできたとしてもきたら全員顔見知りということで今までにないパターンです。
結論としては、ここはちょっとほかの競馬場と同列に考えたら違うのではないか と競馬とは違う別のなにかです。独自の文化です。 おばちゃんもすごい人なつっこいというか親切で人情を感じるしできればそっと続けさせてあげたいけど、難しいでしょうね。



高知競馬場(湯浅TM著)  
所在地 高知県高知市長浜宮田2000
コース ダ-ト右回り1100 直線 200
名物RACE 黒船賞(統一GV)
状況
 高知駅からバスで20分。山の中にある。ここに移転してきたとのこと。盛岡 佐賀と同じ状況である。中々敷地は広く、内馬場が深く掘られて水をたたえており、競艇でもできそうな雰囲気なのが特徴的。馬は中央をはじめ道営・盛岡・水沢・上山・笠松・荒尾・中津と全国のあらゆる競馬場からお下がりの馬が集まっており、現地プロパ-の馬はあまりいない。ほとんど先に行っていないとだめでレ-スはつまらない。
客層
60歳以上。メッシュの帽子で日に焼けている老人が2〜3人の少人数で遊びに来てる。土佐なのでさぞや直線はヒ-トアップと思ったのだが、年寄りのせいなのか、それほど騒がない。悪い人はいなさそうな平和の楽園。
スターホース 知らない。
寸評
全国のクズ馬を寄せ集めて競馬をしていて、つまらないことこのうえなし。食堂もお祭りの屋台みたいなメニュ-しかなく客層はのどかで好感持てるが何かだめ。
好感度 2 訪問日 2002/3/2
公式ホームページ   http://www.keiba.or.jp/


高知競馬探行記
羽田からANAに乗ってわずかに1時間。高知空港にご到着です。あたたかい。さすがにプロ球団がキャンプをしちゅうだけのことはあるき。まずはバスに乗って高知駅を目指すぜよ。町はさびれている 家もみんな古くてこちらの15年くらい前の町並みだと思う。しかもバスから見るだけだけど、商店の3分の1くらいは潰れているのではないだろか、なかにはシャレのつもりだったのか、ラ-メン中華 火の車 という名前の店もある。繁盛してればシャレで面白いけど 本当に潰れてたらシャレにならんぜよ。 そんなことに思いをはせながら高知駅にご到着じゃ。高知県の県庁所在地高知市の玄関 高知駅 さぞやご立派と思ったが・・・1両編成のディ-ゼル車のご到着じゃ-!!これは私的にはかなりカルチャ-ショックですぞ-。


さてさて本題の高知競馬場のリポ-トです。無料送迎バスに駅で乗る。運転手を囲むように4名くらいの 帽子をかぶって日に焼けた老人がすわり、盛んに競馬の話で盛り上がる。途中のバス停でひとり ふたり老人が乗り込み、バスはやがて右折してどんどん山の中へ驀進だ。やがて山の中に競馬場が姿を見せる。駐車場にはわりと自動車も止まっているようだ。100円払って場内へ。新聞は3種類。「競馬研究」 「福ちゃん」 「中島の競馬」 である。私は福ちゃん を買ってみる。 コメントが少なく なにやら数字がたくさん並んでいてわけがわからない これは困ったことになった新聞の内容が解読できません。しかも血統の欄 いわゆる 父母の名前が出てるところに補助馬とかいう欄があり馬の名前あり。なんだ〜?。競馬場は山を削ってつくっており、その点では盛岡 佐賀 と同じである。ガラス張りの指定席もあったりして施設は馬鹿にしたものでもありません。特徴的なのは内馬場が ふか-く掘られていて水をたたえており、ここで競艇ができるんじゃないのか?と思えることです。
場内にはヨドバシカメラの音楽が流れており、締め切りが近づいてくると、だんだん速くなってくる。しかもおばさんがやけに緊迫感のある言い方で 「あと3分で締め切ります!」とアナウンス私にはまるで あと3分で核爆発しますと言っているように聞こえ 買わなければとすごくあせります。しかしそのわりには締め切ったあとでも じじいたちが平気で買いに来てます。すごい 掟やぶりな競馬場です。客層は平均年齢60歳超でしょう。日に焼けて帽子をかぶったひとたちが2〜3人の小グル-プで来ています。

 平気で荷物を置きっぱなしにしてフラフラしており 誰も他人のものを盗んだりしない とても誠実なひとたちの集まりなのでしょう。 馬券売り場の横には なんだか両替機が置かれていて 競馬に両替は必要ないだろう と思って見ていると このじじいたちが千円札を入れて チャリチャリチャリ-ン チャリチャリチャリ-ンと思いっきり100円硬貨に替えてます。この100円で100円ずつ勝負しており 中には10円をたくさんジャラっと払って1枚買ってるジジイまで出現しています。 当然払い戻しコ-ナ-に行くと そこではチャリチャリ-ン チャリチャリンという音が元気良く響いており、ゲ-センかよ ここはという思いがよぎります。
食べ物やはわりと多いもののなぜか 焼きそばだのタコ焼きだの おでんだのと屋台みたいなメニュ-の店が大部分で1軒だけ くじらの煮込みみたいなのを出してる店がありました。客のじじいがブラッと来て勝手にケ-スからビ-ルを出して飲み次のレ-スが始ると黙ってまた出て行ったりして どう見ても無銭飲食状態なのですが、1日終わったところで清算するようです。あのまま戻らなかったらどうする と思うところですが高知にはそんな人はいないのでしょう。
さて馬はどんなのが走っていると思うところです。新聞を見て驚きましたよ イブキタモンヤグラマイネルガ-ベ サカモトデュラブ エイシンガイモン といったビッグネ-ムが出てるじゃないですか12チャンネルの なつかしのメロディ-状態 はたまた あの人は今 のコ-ナ-みたいです。これ以外も 盛岡 上山 金沢 中津 笠松 荒尾 大井 名古屋など 日本全国の地方競馬から お下がりの馬が勢揃い ここは競走馬の終着駅なのですぞ。落ち葉の舞い散る停車場は悲しいお馬のふきだまり〜 と思わず口ずさみながら予想するもわけがわからず当たる気もせずとってもつまらな-い
 競馬場で 途中なのにもう帰りましょうよ という意見が大勢を占め、帰ってしまいました。 これでは年間15億の赤字も無理はなし という感じ。無理に続けることはないのじゃないですか高知競馬 という結論が導き出された今回の旅でした。




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