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荒尾 佐賀 中津 JRA小倉競馬場(番外)

荒尾競馬場  

所在地 熊本県荒尾市宮内出目72
コース ダ-ト右回り 1200 直線 220
名物RACE 九州皐月賞荒尾ダービー・全日本セイユウ賞アラブ大賞典
状況 有明海に面して設置されているとってものどかな競馬場。人がいるスペ-スがとても狭い。スタンドは2階立て 食堂は5軒。本馬場入場の音楽が軍歌調 締め切り間近の音楽がおサルの篭屋で演奏がドンドン速くなってくる とかなり異質な文化を持つ。 緊迫感もあまりなく鳥のさえずりとともに眠りの世界へいざなわれる。悪い人は一人もいないと思える競馬場。
客層 平均年齢は60歳を超えているのでは。全員真っ黒に日焼けしていて、漁業か農業従事者。みんな親父同士5 6人のグル-プで来ていて一人で来ている人は少ない。人柄の温かさが感じられ好感の持てる雰囲気。
スターホース 知らん
寸評 施設のボロさ小ささは間違いなくNO1。鳥のサエズリが聞こえる有明海に面したのどかな人と馬の楽園
好感度 5 訪問日 2001/4/28

九州競馬紀行(荒尾編) 湯浅TM著

 博多から1時間特急に乗って、やっと目指す熊本は荒尾駅に御到着である。
 思えば6時に起きて6時40分の電車に乗ったのだが今はもう昼過ぎなのであった。
 駅に人影はまばらで改札も機械化されていない改札が一つ。駅前に出てみるも商店街らしきものもなく、人影もなくタクシーだけが所在なげに並んでいるだけである。とてもではないが競馬開催中の最寄り駅の風情ではない。
 駅からまっすぐに100メートルほど歩くと、競馬場が見えてきた。みんな車で来ているらしく駐車場にはかなり車が止まっている。
 若者グループが多くて「何だJRAと客層が変わらない」と思ったら、荒尾ではJRAの場外発売所があり天皇賞春を買いに来ていた客たちであった。
  本来の荒尾競馬に足を踏み入れる。 そこにはまったく別の世界が展開されていた。   客層は恐らく平均年齢60才は超えているであろう。みんな真っ黒に日焼けしていて漁業か農業で生計を立てているに違いない。   ここの特徴は東北地方とは違って家族では来ていなくて仲間5 6人で来ていることだ。見ているとみんな親父同志の仲良しグループで来ていてあまり一人で来ている人を見かけない。 競馬場の客全体が知り合いのような感じがする。
 食堂は5軒しかなくて小さい。長崎チャンポンがメニューにあるのはさすが九州に来たという気がして感動である。店のおばちゃんは客が来ると「おかえり」出て行くと「行ってらっしゃい」と声をかけている。 
  しかも客をちゃんと名前でよんでいるではないか。会員制なのか!!この食堂は!!客同志も気軽に声を掛け合ったり、わからないことを教えあったりしている。実にいい雰囲気だ。恐らくいつも決まった人たちしか競馬に来ないので自然発生会員制状態なのであろう。
 さてさて競馬新聞に目を通す。なんじゃこりゃ! 前走の着順とかは年寄りなら絶対に判別不可能な小ささで書いてあり、その代わり馬柱の大部分を占領して太字でタイムが書いてある。競馬はタイムがすべてではないはず。人間の競争とは違うのである。
 どういうことなんだこりゃと思って見ていると ウ〜ン だんだんカラクリがわかってきたのであ〜る。この競馬場に関してはなんと過去のタイムがすべてなのであ〜る!! おそらく在籍頭数が少ないので細かくクラスを分けることができない。 したがって同じクラスの中でも力の差がはっきりとしているのです!!
 !そして体調に違いがあるのなら、好調の弱い馬が不調の強い馬を倒す ということもあろうというものですがここは全員毎週走っていて 全員同じに疲れているのです!! したがって過去のタイムを見て 時計が他の馬より速いやつを買っておけば間違いはないのです!!
 ドウリで 地元の親父たちはまだ3コ-ナ-手前だというのに 1 2番手を走っている馬を見て 決まりだ と叫んでいるわけだ。素人は先頭を走っている馬がそのままゴ-ルすると思うもので ここのファンはど素人か と内心馬鹿にしていたのですが3コ-ナ-で先頭だったらゴ-ルまでそのままなのですよ ここは!!
 これじゃ競艇じゃあ〜りませんか。 しかも過去の時計の速い馬がちゃんと来て配当は200円〜300円です。これでは1点勝負じゃなきゃ損しちゃうではないですかい!!
 つ〜まらない競馬ですわ。 
大体本馬場入場の時の軍歌みたいな音楽と、投票締め切りまじかになると オサルの篭屋が流れて近づいて来るとどんどんオサルの篭屋のスピ-ドが速くなってくるのは簡便してほしい。それと馬連の配当の発表の時 2と5の組み っていうのも変。 宝くじ じゃないんだっちゅ−の。
 ついでだけど普通は本馬場入場の時 "1枠1番 テイエムオペラオ-"とか言うところをここは"1号馬エスパ-アラオとか2号馬 とか言ってた なんだかこれも変。
馬券も売れてないですよ〜 なんたって1着賞金30万なのにレ-スの売り上げが40万しかないんだから、メチャ赤字でしょ これでは窓口で馬券1500円買って1万円札出したらオツリがなくて 待たされたんですよ 皆さん キャ--!!さてさて競馬はつまらないですが、競馬場自体は有明海に面していて実にいいです。鳥もチュンチュン気持ち良く鳴いてます。荷物預かり所のオバチャンたちも実に親切でやさしくて心癒されます。無くなってほしくないけど 無くなるな このままだと荒尾競馬。
オッズ板


佐賀競馬場

所在地 佐賀県鳥栖市江島町字西谷3256-228
コース ダ-ト右回り 1100 直線 200
名物RACE サマーチャンピオン(統一GV)佐賀記念(統一GV)
状況 鳥栖駅から車で約15分なのだが山の中。全体的な雰囲気は盛岡競馬場に似ていて10年後の盛岡はこんな感じという風情。とにかく飲食店の充実ぶりはすごい 。いろいろなお店があって目移りしてしまう。きれいなお姉さんに誘われて買った予想紙競馬パドックは本みたいになってる。1レ-スずつ見開き2ペ-ジで製本されていてびっくり。
客層 平均年齢は50歳以上か。やはりみんな日焼けしているが基本的に一人で見に来ている。勝負に来ているム-ドも少し漂っていて川崎競馬の客を少し上品にしたような感じ。
スターホース 知らん
寸評 施設はそこはかとなく奇麗。食堂も充実。人情もそこそこ感じられる。なかなかいい感じ。
好感度 4 訪問日 2001/4/29

九州競馬紀行(佐賀編) 湯浅TM著

  鳥栖駅で降りる。ここは駅の横にサガン鳥栖のホ-ムスタジアムもあって こりゃまた荒尾とは打って変わって 都会ですがな。でもやっぱり競馬開催中の駅じゃないみたい あまりそれらしい人がいません。バスで15分とのことだが雨もふってるのでタクシ-で。15分くらい走ると オオ-ット見えて来ました。 ニセ赤レンガづくりで ちょっとオシャレですよ 規模も荒尾の2倍はありますよ。
 
 中に入るととにかく売店が充実している 5店しかなかった荒尾と大違い。 ここもあそこも こちらにもお店が。まるで炉端焼きのようにいろいろなものを焼いてる店もあります。ちゃんとした食堂も10以上みんな店の前にガラスケ-スがあって中に見本がと思っていたのですが、 オオ-ットみんなケ-スから料理を取り出して店の中に入っていく。 見本ではなかったのだ。ここはここで また地方ならではのシステムです。
店に入ってみる。やはりオバチャンが客を名前で呼んでるよ〜何々さんも来てるよとか言ってます ここも会員制になってますよ すごいな
 だけどこの競馬場 荒尾と違って結構客が入ってます。川崎競馬くらいは人がいるのではないでしょうか。競馬場は荒尾とは正反対で山の中にあり、向こう正面に斜面を削った山肌が見えるところなどは新盛岡競馬場にそっくりです。指定席はガラス張りになっており施設はなかなか立派です。しかもここは枠連単も売っていて九州地方競馬の王様ですね。
客層は荒尾より若干若いもののやはり50歳以上か しかしここは基本は一人で来てます。荒尾のように基本はグル-プというのとは違います。ちょっと川崎競馬に客層は似ているかもしれません。
しかしレ-スは荒尾と同じ 力の差があってタイムの速いやつを買っていれば当たります。なんたって1ヶ月出走してないと馬柱に 休み って書かれるんだから馬もきついです。JRAだったら出走間隔1ヶ月くらい当たり前なのに クク-ッ。
 ここは入場の音楽も締め切り間近の音楽も普通で おかしなこともなく まあ常識のある競馬場ですな。 やはりレ-スがつまらないのでそれほど客が盛り上がることもなく淡々と進んでいたのに天皇賞春を実況したときは競馬場の盛り上がりはすごいものがありました。ちょっと悲しいかな?
帰りのタクシ-の運転手さんの話では佐賀市内にあったのをこの山中に移転したのだそうです。どうりで施設も新しいし 盛岡と事情も同じで同じような感じがしたわけです。ここは生き残っていけるのでしょう。

←山の中を切り開いて造成したのがわかるかと思います。
パドックの横で出番を待つ。
雨だったのは残念でした。


中津競馬場

所在地 大分県中津市大字大貞371
コース ダ-ト右回り 1000 直線 195
名物RACE 卑弥呼杯(全国の女性騎手が集まりレースを行った。今後は?)
状況  中津駅から車で10分 の市街地に 。正門も小さくとっても小規模。死に目に間に合わず開催されていないので詳細わからず。でもとても田舎で中津をはじめ 近隣の人が来たとしても無理だったんじゃないの っていう感じ。
 2001年度は、6/3までの都合4回の開催が予定されていたが、1回目の開催前わずか10日程前に突然開催中止が発表された。しかも中津市長が一方的に決めたらしい。先日のニュースステーションでも放送されていたが、競走馬・競馬関係者(調教師・厩務員・騎手等)への補償は現時点では決まっておらず、また今後の行き先も全く未定である。
 尚、競馬場跡地は市民公園になる模様。
客層
スターホース 知らん。名物騎手は小田部雪という女性騎手がいる(結構かわいい)
寸評
好感度 訪問日 2001/4/30

九州競馬紀行(中津編) 湯浅TM著

 博多からとってもおしゃれな特急白いソニックに乗って1時間20分。やっと降り立った中津駅。 寂しい。中途半端に都会でなんと駅ビルのデパ-トが倒産してるよ。 でも向いの映画館は生意気にハンニバルやってるよ。人影もないのに見る人いるのかな。バスで行こうと時刻表見るも なんと2時間半待たないとバス来ないよ。タクシ-しかないです。タクシ-に乗り中津競馬場と言うも「つぶれたのになぜ?」 といぶかる運転手に 仕方なく、「日本全国地方競馬の旅をしている事」「荒尾も佐賀も行った事」など話して聞かせる。
開催中止の立て看板
  それでも「お仕事じゃないんですか?本当にただの趣味なんですか?私にはお気持ちが理解できません」 といぶかり続け、「せっかくですから青の洞門も行きませんか?」というので 坊さんがノミでトンネル掘った話も知ってはいたので じゃついでにお願いします。と言ってしまった。 タクシ-で10分ほど走ると中津競馬場にご到着である。なんと早くも工事が始まっている。正門で記念撮影。しかしそれにしてもここは小さい。誰もいないので余計小さく感じるのかもしれないが。 これでは赤字で無くなるのも無理はないか。 見ててもつまらないので、ものの10分ほどで探索終了。
  青の洞門に行って駅に戻る。 運転手にもらった中津案内で出てた駅前の自慢の商店街を見てまわる。それにしても人影がない。そんな中 ”めし” と書かれた古びた店に入る。中で 50歳以上であろう3名の親父が飲みながら、まさに中津競馬中止について語っていた。それによれば昭和45年ころはなんと在籍馬800頭もいて、厩舎の増築工事に その親父は行ったようである。また市の収入の4分の1を中津競馬に頼っていた時期もあったようである。
 親父の一人が「なんで先を見越して手を打ってこれなかったのか!!」 とか憤慨していたが、私に言わせれば運営の努力不足で甘えてたとしか思えないです。荒尾とか佐賀のつまらない競馬を見せ付けられると 同じようなつまらない競馬やってたんですよ、きっと。アアいかん楽しく読ませる紀行文なのに辛口になってしまった。ついでに裏にあった歓楽街ものぞいたところ、90分3000円のキャバクラがあります。しかも目指せ県北一 と書いてあって、 いいですね、 こういうスタンス。目指せ日本一とか九州一とかじゃなくて、「大分県の北部で一番になりたい」 というささやかな 願いが心打たれます。さぞや親切ないい店なんでしょう。中津 結局ゴ-ルデンウイ-クなのに駅前に人影もないような町で競馬は無理だったということか。  合掌。

湯浅TMもどこか物悲しそうです。


JRA小倉競馬場(番外編)

名物RACE 小倉記念(GV)小倉2歳S(GV)
状況  小倉駅からモノレ-ルで約15分。駅がそのまま競馬場の中に。荒尾・佐賀・中津と回ってきたわれわれの目には、 まるでホ-ムレスが大金持の邸宅を見上げるような眩しさだ。 規模 施設の充実度 美しさ 今までの競馬場と比べる事すらバカバカしく思えてくる。 まったくの別物である。この施設を、年間何回かの開催のみに使っているだけなんだから贅沢な話だ。
客層
寸評
好感度 訪問日 2001/4/30


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