天海飛行船ルゲイラング シリーズ

富士見ファンタジア文庫 全2巻(?)

 

おおまかなお話

 リキイ島生まれの15歳のラギは、母が死ぬ間際に言い残した言葉に死ぬほど驚いた。なんと自分にはかつて絶大な権力を誇ったエダム島王家の血が流れているというのだ。
 無敵と呼ばれた大船団を持ち、近隣の島々を支配した一大海洋王国、エダム。その国王が父親だと知り、ラギはエダムの城へ向かう。ところが父は五年前に死んでおり、ラギはエダム王族として認められるために天海飛行船《ルゲイラング》を手に入れるために旅立つことになってしまった。
 天を飛び、海上を滑るようにはしるというその船を求めてさまよえる島《ワヒ・パニ》を探していたとき、ラギは海に投げ出されてしまう。しかし、そんなラギを拾ってくれた船こそが神に祝福された神秘の船、《ルゲイラング》だったのだ……!

りあるの超個人的感想文

 もうバリバリ(笑)に個性的なキャラが暴れております。

 妖怪船長でしょ、恐すぎる料理長でしょ、童顔の医者でしょ(笑) そのほかにも山のように♪
 みんなおちゃらけているようで、その裏にいろんなものを持っているようです。ときおり、どきっとする言葉とかを口にするんですよね。

 軽いノリではありますけれど、端々に謎が見え隠れ。
 そもそも《ルゲイラング》そのものが謎に満ちているわけですから。
 そこに個性的な乗組員の過去が加わったら謎がない方がおかしいですよね。

 わたしのお気に入りは妖怪船長を敵視している《ウォンジーナ号》の女船長・ギジャ・ワヌイ。
 こういう女の人はツボです〜〜(*^^*)
 チェファもかわいい!! 料理長も好きだな〜(笑)

 んで。やっぱり伝書ガエルのスゥちゃん。
 羽のはえたカエルである、伝書ガエル。とってもかわいいです〜〜! 一匹くらいほしいかも(笑)

 2巻はもう冒険要素がもりだくさんです(^^)
 ギジャ・ワヌイ船長が大活躍ですよ〜〜! 彼女をお気に入りなわたしとしてはかなり嬉しい(笑)
 《タンギイア》のお使いの、そして妖怪船長の言葉にはやっぱり深いものを感じました。

 が。
 しばらく続刊の予定はないそうです(;;) でもまだまだ続くような終わり方ですから、きっと! 続刊が出ると期待しています!!
 まだまだ、みんなの謎も謎のままですしね。ラギの兄との約束もまだ果たされてないし。
 エダム国と、《ルゲイラング》の間でラギが本当に悩むことになったとき、どんな結論をくだすのか。
 楽しみにしながら、気長に待っています♪

 

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