「起きなさいトラップ!」 これで起きれば苦労はないのだが……部屋のドアを開けながら、パステルは内心ため息をついていた。 案の定、トラップはまだベッドの上で寝ている。パステルはつかつかとベッドに近づき、布団をはがそうと端を持った。と、その瞬間…… 「行くな!」 「……なんだ、おめぇか」 憮然とした表情で言い、トラップは起きあがった。起きたのなら、とパステルは 「何してるの、クレイ?」 パステルとトラップはもう一度、顔を見合わせた。 |
長い長いシリーズものの幕開けです。正直、ここまでの長さのものを書いたことがなく、単なる長編への憧れから始めた(爆)ものなのですが、どんどんどんどん思い入れが強くなり、想像よりも果てしなく長くなりつつあります。。。 「空も飛べるはず」という題名、同名のスピッツの曲があります。(これからとったわけでもないのですけれど) |