既に完結したシリーズの前日譚となります。外伝というのはまさにこれだ、という作品でした。
本編で出ていようがいまいが関係のないキャラクターを主人公として、本編というより、
本編を生み出した環境を語っています。
本編があくまでファンタジー風味であったのに対して完全にSFしています。
スペオペというには宇宙空間や戦闘描写が足りないと思いますが、
あとがきによるとスペオペとして書いたそうです。う〜ん。どうでしょう?
スペオペというより、もうちょっと人情話のエッセンスのほうが強いとかんじましたが。
人情話は作者の味、というか、得意分野ではあるでしょうけどね。
そういった意味からするといままでのシリーズとは一線をきしたものです。「魔法」ないし。
ああ、だから「変奏曲」なのかな。
書名 | 著者 | ISBN | 値段 | 出版社 | 初版 | 装丁 |
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スクラップド・プリンセス・サプリメント4 竜乙女の変奏曲 | 榊 一郎 | 4-8291-1718-4 | \570 | 富士見ファンタジア文庫/富士見書房 | 2005/05/25 | 文庫本 |