ああ、いつ The BEST から落とされるか。なんだかカウントダウンがはいったような気がする星くず英雄伝だったりします。
訓練中の「事故」により奇妙な惑星に漂着したヒーロー養成学校の生徒たち200人。救助を待つ間、彼らはしたたかに生活を始めます。
その様はまさしく「男女200人夏物語」
漂着ものの物語として私の中に基本としてあるのが「15少年漂流記」で、それをそこはかとなく彷彿とさせます。
っていうか、ある種の憧れに近しいものがあるのかな。
とはいえ、この物語はそこまで悲壮感はありません。エキスパートの集団でもあるし、正体を隠しているとはいえ、れっきとした元ヒーローと
そのアシスタントたちが共にいるのですから。
そういった意味では漂着ものとしての話からみると非常に緊張感のない、だらけた話に成り果てています。
長編の中の一部分としてみれば、「起承転結」の「承」に該当するのでしょう、多少のゆるやかさは仕方のないことかもしれません。
最後に事件の大きな展開を誉めのかす描写がありました。
ここが「鏡像宇宙」であることを最大限利用した展開が、次巻以降ではきっと、たぶん、
おそらく展開されるのでしょう。
なんでも当初予定していた3部作から4部作へ増えてしまったようですし。
ここは我慢。次に期待、という所でしょう。
書名 | 著者 | ISBN | 値段 | 出版社 | 初版 | 装丁 |
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星くず英雄伝 Vol.9 鏡像宇宙の小姫 | 新木 伸 | 4-8402-1773-4 | \610 | 電撃文庫/メディアワークス | 2001/04/25 | 文庫 |