久しぶりのこのシリーズ。いつもここにいれるべきか否か悩むのですが、今回もまたなやんでしまいました。
話としては<ヒーロー養成学校>を舞台とした学園コメディ。
元ヒーローが数々の陰謀の末にそこにほうり込まれることから話しが始まります。
背後に善悪の観念のないマッドサイエンティストの陰謀もながれており、なんだか大きな事件の予感。
それにともない、主人公の「力」が復活する可能性が出てきました。
ライトノベルだからねぇ。どんな復活のしかたしてくれるやら。
これで復活しなかったら一目おけるのですが。
復活しなかったらそこでシリーズ終了、という気もしますが
話はまるっきりの序盤で、ようやく事態が変化し、次巻で展開部、といったところでしょうか。
そう。いままで一巻で一話完結の形式になっていたのに、ここで<つづく>となっているのです。
読んでいて一番驚いたのがそれかな。
書名 | 著者 | ISBN | 値段 | 出版社 | 初版 | 装丁 |
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星くず英雄伝 Vol.8 鏡像宇宙の人魚姫 | 新木 伸 | 4-8402-1680-0 | \630 | 電撃文庫/メディアワークス | 2000/11/25 | 文庫 |
ギャグ主体。にもかかわらずなかなか鋭い所に突っ込みを入れて重い部分も見せる作品。
この巻を読んで特にそれを感じました。
元々この作者はそういうのが得意らしくて、デビュー作となる「ドラゴンズ・ウィル」でも似たような事をしてました。
「世界を滅ぼす毒」として政府から追われ続ける「廃棄王女」とその「守護者」達。
通りがかりに魔物に襲われていた旅芸人達を助けたふとしたはずみでその旅芸人の演ずる劇に出演することに。
そこに、王女と守護者たちの命をねらうちょっとずれた暗殺者とボケの始まった感のある魔術師の出現によって、騒ぎがどんどん大きくなる。
はたして旅芸人一座の演劇は成功するか否か。
魔物の設定に人間のエゴを感じてしまったのはなぜなのでしょうか。見るべき所が少しずれているのかもしれませんが。
なんでもかんでもひとりでやってしまうことの裏返しが何であるのか、一つの答えを突きつけているような気もします。
深読みだ、というのはわかっているのですけどね。
「プレリュード」から始まって「ラプソディ」「レクイエム」「マーチ」「ノクターン」ときて「オペレッタ」となりました。
連載版のほうではリミットまであと約一月となっており、ラストも見えつつあります。
さて、次はどうくるでしょうか。ちょっといぢわる目な楽しみだったりします。
書名 | 著者 | ISBN | 値段 | 出版社 | 初版 | 装丁 |
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スクラップドプリンセス6 つかの間の歌劇曲 | 榊 一郎 | 4-8291-1306-5 | \520 | 富士見ファンタジア文庫/富士見書房 | 2000/10/30 | 文庫 |