2000年01月の一品


2000年最初の月に読んだ本となります。これもロクなもんぢゃねぇな。
ネタばれに注意!

スクラップド・プリンセス 4 半熟騎士の行進曲

格上げっす。
富士見ファンタジア文庫。榊 一郎作。
一応ファンタジーでしょう。剣と魔法の世界。
ありがちといえばありがちだけれども、昔の(おそらく)科学文明が出てきましたが。

5000年の昔から的中率ほぼ100%という予言で「世界を毒するもの」とされ、抹殺命令を受けつつも
かろうじて生き延びてきた主人公(♀)と、主人公を守る兄姉の物語
いかんせん未来ないでわ、と思っていたのですが、世界を作ったという神と、神から統治をまかされた
律法守護者が主人公たちの敵だったわけです。
けっして我々が普通想像するような「神様」ではないようでして。
なんか先が見えたような気もしますが・・・(苦笑)

イラストの力も借りてるのかもしれませんが、気に入りました。
何がって、その魔法の使い方。
普通の、いわゆるファンタジーによくある魔法なんですが、呪文の詠唱を短くするために
詠唱(=魔法を起動させるプロセス)をバッチ化してコマンドワードで自動化してしまえ、
というのが根本の部分にあって。
こーゆーちょっとした所が気に入ってしまったわけです。
・・・思えば私がオーフェンを読み始めたのも作中にあった「音声魔術」が気に入ったせいでした。

このシリーズ、全てのサブタイトルの曲がジャンルが使われています。
「前奏曲」「騒動歌」「鎮魂歌」「行進曲」
よくある手なので気にはしてなかったのですが、最近遊んだパソコンゲームが
日本ファルコムの「英雄伝説5 海の檻歌」
で、このゲームの章題も曲のジャンルが使われていました。
それをおもいだしちゃうんですな。
なかなかよかったゲームだし。

書名著者ISBN値段出版社初版装丁
スクラップド・プリンセス4 半熟騎士の行進曲榊 一郎4-8291-2938-7\520富士見ファンタジア文庫/富士見書房2000/1/25文庫

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