で、こーゆーのは一日二日で読めてしまうわけね(苦笑)
富士見ファンタジア文庫の「ザ・サード3還らざる魂の蜃気楼(ミラージュ)」
著者は星野 亮。
高度な科学技術を発達させた人類がその技術故に戦争でほぼ壊滅状態になった後の地球のお話。
人類は「ザ・サード」と呼ばれる種族(設定あったはずだけどわすれちったい)に技術を制限され、支配されていた。
そんな世界の辺境(砂漠地帯)で生きる17歳の少女が主人公。
まぁ、いろいろあるけど、富士見ファンタジアだな、と(苦笑)
17歳の少女が(特殊能力アリ)とはいえ居合い抜きの達人(人外レベル)で、気の達人で
無の境地まで達しちゃってるっていうのがちと難ありなんだけど、まぁよく出来た話である。こーゆーの好きだな。
主人公がミドルティーンなのは本来のターゲット読者層からするとOK.でもそれが武道の達人っていうところに
わだかまりを感じてしまうのは歳とったせいなのかなぁ
・・・だから日本刀で特殊合金製のロボットをスパスパ切るんぢゃないって(苦笑)
むぅ。20日近くも経過してるでわ。
で、この間に読んだ本といえば1冊。いや、Wizardryが・・・(苦笑)
(いや、くだんないのはよんでるんですけどね)
朝日ソノラマといえばライトとハードの狭間のSFを出す、という認識が私にはあるの
だけれども、今回読んだ本もそう。ライトというには小難しい、ハードというには練りが足りないかな。というもの。
藤崎慎吾という作家の作品「クリスタルサイレンス」
火星に人類が進出、ドームに住む火星の人々が惑星改造にせいを出している時代。
重要な水資源である火星北極の氷の所有権を巡って各国が密かに戦争を繰り広げている
そんな時代。
問題の北極の氷の中から未知の生物のミイラが発見された。
というのが発端。まるでJ.P.ホーガンの「星を継ぐもの」を彷彿とさせる。
で、話といえば・・・なんだったんだろう?(苦笑)
人は肉体を失って電子記録だけの存在となっても人としての意識を保ちつづける事が
可能か、
というテーマではない。これは確か。っていうか、それが可能である。が大前提となった話であった。
アイデア的には究極の分散システムといっていいようなものも出てきたし、なかなか
よかったんだけど。
むぅ。最近安易なもの読みすぎたか。読解できてねぇでわ・・・(泣)
最近(でもないか)シリーズを読破したもので電撃文庫発刊の「都市シリーズ」というものがある。
ある種の異世界モノといってもよいか。特殊な背景をもった様々な時代の様々な都市の物語。
最初は都市の話じゃなかったんだけど、いつのまにか都市の話になった、ともいう。
現在
「パンツァーポリス1935」
「エアリアルシティ」
「風水街都 香港」
「そう(奏と騒をたてにならべて一文字化した文字)楽都市OSAKA(上)(下)」
が出ている。
ちなみに「パンツァー〜」は伯林、「エアリアル〜」は倫敦が舞台。
今回は第五弾、「閉鎖都市 巴里(上)」である。
作者は川上 稔。
この作品もちょっとびっくりしたアイディアが使ってある。
巴里の街は文字情報だけで成立しており、何事も(自分の存在さえも)文字にしなけれ
ば存在しえない、というのがひとつ。
ここはちょっと概念的に難しいかも。でもこの概念のおかげでこの街はなかなか楽しい事になっている。
もうひとつが、「巴里」自体が1943年8月から1944年9月の間をループし続けている、という点。
1944年8月の時点で巴里は1年前に戻り、1993年8月の時点で存在していなかった者がいれば排除、
その1年の間に死んでしまったものがいれば復活、とすごいことを
やっている街。
その巴里に外の世界(既に1990年代)から主人公が入っている、という所から話が始まる。
このアイディアにはさすがにびっくりした。それだけでも読む価値があるかも。
面白いか?と聞かれると、ちょっと悩む。読む人を選ぶかもよ(苦笑)
なんとなく手にしたライトノベル、角川スニーカーの本。
鷹野 良仁という新人さんの作品
「フィールド・オブ・スターライト 新人艦長はいつも大変」
いってしまえば、新人の宇宙戦闘艦の艦長(17歳くらい、女性)が周囲の人々の協力と励ましをうけて
立派に艦長を勤める、といった話。
よくある話・・・なんだけど、実はこの手の話は私はあまり読んだことがない。
なぜだろ?
まぁ、主人公がミドルハイティーンの女の子とあってありがちな話にはなったんですが。
この話を目を引いたのが、戦闘艦同士の戦闘。
いや、久しぶりに人型のロボットはおろか、艦載機すらでない宇宙空間での戦闘を読んだ。
いつからこれほど正統派の戦闘シーンを読んでいないのだろう?
レーダーによる索敵とミサイルの打ち合い、迎撃と陽動,ジャミングに使われるレーザー砲!いいねぇ。
この戦闘シーン、おそらくは潜水艦同士の戦闘が作者の念頭にあったのだろう、ということが簡単に類推できてしまった。
っていうか、それほど戦闘シーンに私がのめり込んでしまった、ということか。(苦笑)
月末期のラッシュのひとつ、読み切れなくて月をまたがってしまいました。
笹本裕一氏の「エリアル(14)」朝日ソノラマ刊。
これ、長いよなぁ。しかも、タイトルにまでなっている主役ロボットが全くといって
いいほど出てこない。
今回の話は宇宙人たちの話。一応、ヒロインのひとりは顔出してはいるんだけど、まるっきり「いるだけ」状態。
いやまぁ、これほど「敵役」の人たちがクローズアップされているライトノベルというのもそれほど多くはないのではないかと。
なーんか、「敵」という感じがしないよな、ここまでくると。
なんでもありの(未来人やタイムパトロールまで出てきたもんな)エリアル、かなり息の長い作品となりそうですな。
・・・・パターン化してないってのがすごいっちゃーすごい。