99年10月の徒然草紙


「徒然草紙」1999年10月版です。更新回数は少なかったですけど。

徒然なる本棚(過去ログ) 今月の徒然草紙に戻る TopPageに戻る

1999/10/25

ライトノベル発刊週間第四弾。雑賀 礼史作「召喚教師リアルバウトハイスクールEX-2バカが忍者(シノビ)でやってくる」。
とりあえず、これで富士見ファンタジアは一通りおしまい。
いや、まだ他にも発刊されてるんだけどね。

この作品は以前、主人公の(作者の)正義感が鼻について好きになれない。と言い切った記憶がある。
で、なんで読んでいるのか不思議だったんだけども、それはいまもあいかわらずそう。
ただ、それ以外の、話そのものは結構気に入ってたりするので、そこらに読みつづけている原因があるのだろうか。
ま、理屈じゃねーわな。

番外編その2、となったこの話。シリアスに進むかとおもいきや、ネタがあかされるにつれて
どんどんダメになっていく、人をおちょくった部分がある。でもそこが笑える。
っつーか、それを笑えないとこの作品は読めないんだろうな。
とことん人を選ぶ作品かもしれない。


1999/10/24

ライトノベル発刊週間第三弾。秋田 禎信作「魔術師オーフェンはぐれ旅我が心求めよ悪魔」。
いや、俺もこりないね。
ヒロインの性格が嫌いだとかいいながら読んでるんだもん。
とはいえ、この作品の世界、特に魔法理論なんかは大好きで、時折例外的な呪文が出てくるのがおしい、と思っている口なので。
昔は大きな目標を追って旅を続ける、ある意味ロードノベル的な所もあってよかったんだけどね。
第二部と称するようになってからはそれもなくなった。(っていうか、第一部の後半からはそうだな)
主人公たち人類に魔術を授けた、とされ、人類より遥かに進んだ魔術をもった「天人」なる種族、
その「天人」種族とほぼ同格の魔術を持つとされるドラゴン種族(全6種)が敵にあらわれ、
主人公ではどうやっても勝てないと思えるのだけれども、さて、どうやってかたをつけるつもりだろうか。
(いや、味方にもドラゴン種族は一応いるな・・・)
なんだかんだいっても話には期待してたりする(苦笑)


1999/10/23

ライトノベル発刊週間第二弾。神坂 一作「スレイヤーズすぺしゃる(14)ホーンテッド・ナイト?」。
アニメファンやライトノベルファンには言わずと知れたスレイヤーズ!の短編集。もう14冊になるのか・・・。
富士見書房の月刊誌「ドラゴンマガジン」を読んでいる以上、収録された作品のほとんどは読んでいるわけなのだけれども、
たった一作。書き下ろしがある。うまい商売してくれるよな、富士見も。
長編が後一冊という状況になっても短編のほうはテンション落ちてないところはさすが というべきか。
とはいえ、そろそろパターン化しつつあり、あきが来た事も確か。
ここらで新機軸が出ないとなぁ・・・。
神坂 一作者自身の作品としては最近角川系のやっぱりライトノベル隔月刊誌なんかで新作を発表しており、
これが行く末を見てみようかという気にはさせてくれたんだけどもね。


1999/10/22

ぐはぁっ!。なんかすっげーひさしぶりだな。
ライトノベル発刊週間がやってまいりました。ということで第一弾。
最近のお気に入り。書き下ろし長編と連載短編という2本立ては富士見書房のここ近年 の戦略なんでしょうか。これもそう。
富士見ファンタジア文庫刊。賀東 招二作「フルメタルパニック! 自慢にならない三冠王
幼少の頃から戦場で育てられ、戦闘技術はずば抜けて高いものがあるけれども、
一般常識はまるっきりといっていいほどない主人公が平和な日本の高校で巻き起こすドタバタ。
というのが短編の主たる流れ。長編はかなりの伏線をはったシリアスものなのですが。

で、私にしては珍しい事にこれは長編よりも短編のほうが気に入ってたりする。
確かに長編もよいのだけれども、短編のほうが日常に近しいところでの常識のなさ故に 主人公が巻き起こすドタバタが面白くて。
いや、確かにいくらなんでも周りが気付よ、とか言いたくなる所もありますが。
(本物の銃を発砲までしておいて、出来のいいモデルガンとしか認識しないというのは どうかと思うぞ)。

と、いうことで最近のお気に入り。殿堂「お気に入り」の中に入る日もそう遠くはないかも。


1999/10/11

過去に読んだもの。ソノラマ文庫の岡本賢一作「神喰い蟲」上下全2巻。
異世界を舞台としたSFとファンタジーの中間のような話。
労働力として馬や牛のかわりに蟲とよばれる巨大な昆虫が使われている世界を舞台
として生体強化したバイオソルジャーと蟲使いのふたりの女性を主人公とした冒険談。

で、それはいい。まぁ、異世界から流れてきた蟲が高度な意志をもているとか、
あまり小説では見ない変わり種であるし、まぁ、よかろう。
ゆるせないのは、ヒロインと旅を共にする蟲の形状・・・・。
最初はメスのカブト虫だとおもってたんですよね。ところが、書かれたイラスト(鈴木雅久氏による)
をみるかぎりでは。。。
生理的にアレは嫌い。ダメ。受け付けない。

自分一人がそういう目にあるのもなんかしゃくなので皆さん、読んで見よう。(邪悪な笑み)
いや、話はね、わりとスタンダートでよかったよ。うん。


徒然なる本棚(過去ログ)