スマッシュ文庫刊行、静川 龍奈著「うちのメイドは不定形」
「ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は便利だねっ」を思い出してしまった。
最初は「這いよれ」系のはっちゃけた話かとおもっていたのだが。
「不定形」だし。
予想の斜め上をいくまともな話であった。
最後の突然の展開には「え?なんで?」とついていけなかったが。
まあ、ヒロインが最強の部類なので、続きを作ろうと思えば作れる話ではあるが、
無双しておわるよなぁ。。。
ガガガ文庫刊行、賀東 招二著「DRAGNET MIRAGE RELOADED COP CRAFT 2」
連作短編風。
最初の話で出たバンパイアのラストがかっこいい。なんか矜持を感じさせる最後で。
2編目はハンドル握ると性格変わるキャラだった主人公s、を暴露する話で。
実のところあまり中身はないんではなかろうか、というシリーズ
一応警察もので、ある意味テンプレな相棒ものなんだけどな。
今はまだ始まったばかりでキャラ紹介、といったレベルか。
今月、アレの続きが出るようなので大目に見るが、アレの完結のほうが先だろ?
電撃文庫刊行、成田 良悟著「デュラララ! 8」
これもシリーズが長い。群像劇っぽうなっているので、正直主人公が誰なんだか、という
状態になっていて、わけわからんことに。
・・・たぶん、フィクサー気取りのキャラが嫌いなだけなんだろうとは思うけどな。
この作者の書く「黒幕」ってリアルに黒幕すぎて好きになれなくて。
小説なんだからもっとファンタジーになれよ、と思わなくもない。
実際には「そこがいい」という人も多いんだろうけどね。
さて、続き、どうするっかなぁ。
電撃文庫刊行、川上 稔著「境界線上のホライゾン 3(上)」
意地になってるとしかおもえないな>この厚さ。
とはいえ、ページ辺りの単価が非常によいので、悩ましいところ。
あいも変わらずのシリアスなんだかふざけているのかわからん展開で。そこがいい、と。
なんか巻をおうごとに下品になっていくというのはどうだろうかと。
最後のあたり全裸祭りになってたしなぁ。
この世界、何気に平和ではあるんだよね。
電撃文庫刊行、久住 四季著「七花、時跳び!」
えー、作者、どうしちゃったんだろ。
あの理不尽的な無理矢理展開とか、サギまがいのトリックとか期待してたのに。
超王道。王道すぎて面白くねー。
いや、話そのものは言ったとおり王道ですよ?だからこそひねりがないというか。
パラドックスなめんな、というか。
鈍感男に振り回されるヒロイン、という形式にやや飽きてきたのかもしれん。
最近、そんなのしかないから。
角川スニーカー文庫刊行、林 トモアキ著「ミスマルカ興国物語 7」
最後のどんでん返しは微妙なところで。
やや矛盾点をはらみつつも、第一部完。
レイセンのほうが話しとしてはいい気がする。ちょっと昔の資産に頼りすぎというか。
どうせなら初代魔王とか出せばいいのに。
・・・ああ、まだ行ってない地域で出うるのか。
やや無理のある展開が続く/ご都合がよすぎ/とか言ってるけど、
結局第二部出たら買うんだろうねぇ(苦笑)
ハヤカワ文庫刊行、榊 一郎著「ザ・ジャグル 汝と共に平和のあらんことを 3」
アニメしそこねノベライズ・・・あれ?
でもアニメシリーズをたぶんに意識した作りにはなっている。
とはいえ、「狙撃」なんて動きのない話をアニメでやってどこまでもたせられるか
知らんけど。っていうか、「狙撃」の話に限定して言えば、ロボット出す必要ないじゃん?ってな展開で。
でもある種の緊張感があってよかった。
最後の話は次巻に続く、と。あと2冊、9話なので・・・あれ?
コバルト文庫刊行、樹川 さとみ著「グランドマスター! 黎明の繭」
タイトルからしてじっとがまんの回なんだけど、それにしてもヒロインに容赦なしな作者である。
相変わらず、というか、「楽園」だけ見ると信じられない仕打ちではあろう。
どっちかっていうと同じレーベルの破妖の剣の作者に通じるものがあるかも。
サブタイトルとおり、繭の状態。
ただ、ヒロインがこの先どうなるか、ちょっと見えないし、受身に回りきった団長もどうしようも
ないので先が見えないというか。
団員たちに期待、なんだけどね。特に光の当たってない連中とか不気味系とか。
ワイルドカードが用意してあるのがなんとも、なんだけど。
朝日ノベルス刊行、笹本 祐一著「ミニスカ宇宙海賊 漆黒の難破船」
相変わらず地味なんだか派手なんだかよくわからないシリーズ。でも笹本節は健在。
しかし、この作者の書く女子高生ってなんでこう、最強なのが多いんだろ。
明らかに平均スペック逸脱した天才が多いし。・・・平凡なキャラがちゃんとそう書かれている
からそう見えるだけかもしれんが。
最後の登場人物はちょと予想外だった。友達のほう使うと思ったのに。
ハヤカワ文庫刊行、高千穂 遙著「ダーティペア・シリーズ 7 ダーティペアの大帝国」
久しぶりの文庫。以前単行本で出たものの文庫化。
正直「古いセンス」であることは否めない。
ヴァーチャルリアリティでの展開といろいろギミックはこなしているし、この使い方もうまいと
思うけど、中途半端感がぬぐえないのはなぜだろう。
話は普通に読めるもので、ただ主人公が余裕みせまくりで危機感があまりなく、読んでて冗長感がある。
よくよく読むと一人称記述なので見えを張っている部分もありそうなんだけど、わかりにくい部分もある。
もうちょっと「ゲーム・ワールド」のハチャメチャ感が出ればよかったかなぁ、と。
ダーティペアなんだし。