電撃文庫刊行、榊 亮介著「ガンパレード・マーチ 逆襲の刻 欧亜作戦」
リアルの政治があんな状態で、政治劇中心の話。妙にリアルでなんだか笑える。
戦闘もずいぶん厳しい状況のようで、個々の戦場を見るとそうでもないけれども
(一部戦力でしかない主人公陣がすごいせいだが)
全体的には押されている、といったところか。この辺り、きっちり読みきれてない。
兵士としての心構えには疑問がないでもないけど、まあ、ありがちな論ではあろう。
でも・・いいや。いろんな考え方があるということで。
最後はお得意の方法らしく。いきなり反則技かよ、と。
電撃文庫刊行、渡瀬 草一郎著「輪環の魔導師 7 疾風の革命」
相変わらず黒いヒロイン最強。
まあ、いろいろと過去の因縁とか現れてきて、主人公の行き先はわからないようにはしてるし、
なにしろ「魔族」という名前がうまくはぐらかしてくれてる。
「魔族」ってきくと瞬間的に「悪役」っておもってしまうもんなぁ。
はたして主人公のとる道は?・・・まあ、「自分が正義!」という道もあるんだけど。
最後の大見得はかっこよかったが、相手はある意味体制側なんだよな。。。
電撃文庫刊行、成田 良悟著「バッカーノ! 1710 Crack Flag」
ああ、そういえば現代編でのこの人悪役として名乗り出たっけか。
悪役は悪役でした、という過去話。このシリーズにしては珍しいある種の鬱エンド。
もっとも、現代編からさかのぼること300年。どうしようもないけどな。
ただでさえ不死者多いし、ラスボスってなんか違う気がするし。
むー。少し話し広がりすぎかなぁ?
電撃文庫刊行、川原 礫著「ソード・アート・オンライン 4 フェアリィ・ダンス」
川原祭りその4。
燃える。で、ギミックの使い方が斜め上。そう使うとは思わなかった。というその1点
で自分の中でこのシリーズ評価うなぎのぼり。(苦笑)
前作では少なくともラスボスはゲーマーだったわけで、今作はゲーマーですらない。
ルール?なにそれ?な相手だけにどうするかと思いきや。
まあ、あそこまでラスボスがルールブレイカーだとは思わなかったけどね。
で、周囲の女性陣はともかく(ほとんどキャラ忘れてたが)主人公が一途な分、よくある
ハーレムものにもなってないエンディングでよかったんだが。
ビジネス展開については甘いかな、と思わないでもないけど、まあ、蛇足の部分だし、ああしないと
あのエンディングに持っていけなかったしな。スルーする所ではあろう。
でも続けないほうがいいと思うけどね。大団円なんだし。
なんとなく女神さまのにおいがしつつあるけどなあ。
電撃文庫刊行、川原 礫著「ソード・アート・オンライン 3 フェアリィ・ダンス」
川原祭りその3。
もはやゲームをこえたチート能力。本編内でも自分自身でいってるほどに。
だがそれがよかったり。
あいかわらずの俺Tueeeなのでダメな人にはまったく受け付けられないだろうが、戦闘シーンは
燃えるものがあったりする。何その後付能力。とか。
ゲームが変わって主人公が1レベルからどうするんだろうと思っていたが、いやホント他に例を
見ないチート方法。アイデア勝利といっていいかも。ちゃんと伏線はってたし。
もひとつのシリーズより読めるのは舞台は結局ファンタジーだからかもしれん。
あっちはいってしまえばVRの格ゲーだもんな。
MMO?性に合わないのでやりませんが。
電撃文庫刊行、川原 礫著「アクセルワールド 4 蒼穹への飛翔」
川原祭りその2。
チート能力奪還編。チユかわいいよチユ。の巻。
なんだろ、このゲームの舞台は、暗い闇がデフォで、空がないイメージしかないのだが。
「蒼穹」っていわれてもピンとこなくてな。
あと、どうみてもグレートブースターです。ありがとうございましたな必殺技とか。
今後はスパロボでいうところのうわなにをすzapzapzap
面白くないわけではない。読み始めるまでえらく時間がかかったけど、一気読みできる
ぐらいには面白いと思っているんだろうけど。
うーん、何が言いたいのか自分でもよくわかんねぇや。
電撃文庫刊行、川原 礫著「アクセルワールド 3 夕闇の略奪者」
サブタイトルからして中二だよなあ。
ということで川原祭りその1。
ゲーム内でチート能力をもったキャラとなる主人公がリアルで罠にはめられてチート能力
を奪われてがんばる話。
なんだけど、なんだろうな、この中学生じゃない中学生ども。
せめて高校生くらいであればまあ、この思考能力とかもわかるけどさ。
中学の修学旅行って沖縄とか行くんだー。ふーん。てな感じ。
どうみても後付の特殊能力とかやりたい放題だが、ま、どういう展開になるかな
というところで、やっと積読山脈ひとつクリア。
講談社ノベルス刊行、三雲 岳斗著「幻獣巫」
なにこのデジャブ。
ああ。同じ作者のアレだ。レベリオン。
まあ、講談社ノベルスから出すだけあって、主人公が悪役だし、ある種のピカレスクロマンに
なっている部分はあるけど、基本、アレだよなぁ。
このレーベルから出すものかなぁ?電撃とか・・・富士見はあわないか、スニーカーでギリ
といったところだろうけど。
まあ、主人公がここまで悪役してるのも久しぶりで、新鮮といえば新鮮。
でもこの様子だと新刊でないんだろうなあ。風呂敷広げられても困るので、このくらいか、
せいぜいあと2,3巻で〆てほしい所。
ああ、ヒロインたらしこんで自分の復習を成し遂げようとするあたりは某ギアスのにおい
がするけどね。主人公の声が福山に聞こえたのは秘密だ。
朝日ノベルズ刊行、神野 オキナ著「刃の王 堕刻使いの旅立ち」
積読山脈攻略中。ようやく古い下層物件ひとつ読了。
結果、久しぶりの作者のシリアスもの。よくもまあここまで主人公やら周囲の人間やら追い込めるものだ、
と思うと同時に王道中の王道の展開だよな、と思ってみたりも。
かつての親友が今は敵対していて、その原因に三角関係にある女性、って基本中の基本だよね。
おそらく続編は望み薄なんだろうけど、できることなら2000種の堕刻の能力が知りたいなあと。
さすがにそこまで設定していないか?
富士見ファンタジア文庫刊行、星野 亮著「ザ・サード 9 竜谷の涯の旅人たち」
長編再開。なして?
こういう話は世界のなぞとか大きな敵とかとは無縁なので、はっきりとした「エンディング」は
難しいと思うし、だから8巻で一区切りついたところでシリーズ終了と思ったんだけどね。
まあ、続けられるならそれでもよいが、過去の遺産に頼ってないかな?
ジャンプの漫画じゃないけど、惰性で長くなるのは容赦してほしい所。
そろそろ主人公の人外度合いもわかってきて、インフレが始まるころあいだろうし。
再開がうれしくないわけではないので、しばらく様子見。
ハヤカワ文庫刊行、冲方 丁著「微睡みのセフィロト」
マルドゥックだよなー、というのが初感。
世界連邦保安機構がどうして「マークエルフ」というコードなるのかわからんが、
他の機構もマークアインとかマークドライとか、冲方だけにファフナーを連想する。
と思ったらあとがきで判明。帯に偽りなし、って感じでいろいろ後の作品でも使った
ネタがあるらしい。
まあでも、作成された経緯もあるんだろうけど、劣化マルドゥックというか、ヴァリエーション
というか、そんな感じ。
朝日ノベルズ刊行、小川 一水著「博物戦艦アンヴェイル」
ブレストプレートきて船の上ってありえないが、それがまた絵になるというか。
背反の美というか、萌え?(苦笑)
見慣れてない、というだけでこれかよ。
海戦を文章で表現するのって難しいし、いろいろな土地に行って珍しい物品をげっとする短編集かと
おもっていたら、真正面から帆船戦艦の海戦を書いてたよ。すげー。
主人公用チートアイテムが「かっこわるい」というのも新鮮ではあったな。
富士見ファンタジア文庫刊行、吉村 夜著「RPG WORLD 5」
無人島でキャッキャウフフする話。
正直、そろそろおなかいっぱい。
展開を少し「転」じみたものにしてるので、もうしばらくは続くのだろうけどな。
主人公のレベルがあがるようなことがないので、あとは精神的なものなんだけど
なんだろう、こう・・・・・・カタルシスがないというか。
この作者は別作品がよくて買い始めたので、もうしばらく様子見、と。
ハヤカワ文庫刊行、小川 一水著「天冥の標 2 救世群」
わりとセンスオブワンダーを表に出して明らかに人類とは異なる生態をもった連中の話を斜め上いく
展開でやった1巻とはがらりとかわり、ほとんど現代とかわらない地球を舞台。しかも日本中心。
で、やってることはパンデミックもの。
1巻で出た病気について、地球での騒ぎを書いたもので、1巻の最後で出た「救世群」の誕生秘話
的なものになっていた。
1巻の最後の最後で、かつて「救世群」といくつかのグループとの抗争があり、「救世群」が恨んで
隠れたという記述があるので、シリーズとしては始発点が2巻、今のところ終着点が1巻となっている
一種の未来史なのかなぁ、と。
あと8巻で6つの勢力について記述。+アルファがあるかなぁ、というところかな。
好きなジャンル(ディザスター系とか)のひとつなのでこれはこれでシリーズの中の1作ではなくて
独立した話にしてもよかったのではないかなぁ、と。「救世群」の名前は最後の最後で帳尻合わせした
だけだったし。