富士見書房刊行、雨木 シュウスケ著「レジェンド・オブ・レグオス 3 レギオス顕現」
文庫で刊行している長編の前史。長編の舞台がどう作られていったか、という話。
長編にもそろそろこの話に出てきたキーワードがでてきたので、終わりも近いのだろうか。
長編でのこの作品の主人公とヒロインの立ち位置がまだわかんないが。それはまあ先に判明するかな。
それよりもまさかこうくるとは思わなかった。ちょっとびっくり。
そのくらいにはうまい展開ではあった。
この作品をサイエンスフィクションに位置づけするには科学的薀蓄か科学っぽい言い訳が足りないとは思う
が、ライトノベルの延長だと思えばOK。
なんか次があるんだってさ。
富士見も新しいパターン発見したか?
電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著「キノの旅 12 - The Beautiful World - 」
よくもまあ続く。そして、あいかわらず黒いというかなんというか。
どちらかというと皮肉に見てきて、教訓とかお説教とはまた違ったものになりつつ
あるのだろうか。そういう意味でも悪魔の辞典に近づいてきたか。
悪魔の辞典のほうがヒネリがきいてて、かつ一つ一つがシンプルに作られている分
黒さも目立つのだが、こっちはこっちでなあ。
短編なのでオブラートに包むことができるんだろうけど、結構黒いよ。
主人公たち容赦なし、というところがまたよかったりする。
電撃文庫刊行、榊 亮介著「ガンパレード・マーチ 九州奪還 4」
ある意味トンでも展開かねえ。
ゲームキャラをヘタにいじれないせいか、オリジナルキャラが散々な目に。
ゲームキャラがあまりにあんまりな強さをもってるし、それゆえに苦悩した前巻と
うって変わって次巻への準備にいそしんだ巻。
前までの仲間の無能に足を引っ張られた作戦と違い、敵が有能で。
もったいないよなあ。
MF文庫刊行、伊都 工平著「サクララ!」
ああ、この作者特有の言い回しとか、フレーバーとか、かわらんねぇ。
主人公がどう化けるか、こわいというか楽しみというか。あるいは化けない可能性も
あるけどな。
あと、クラスメートの彼女、なんとなく巻き込む雰囲気があるけど。
続き、でるかねえ?(苦笑)
角川スニーカー文庫刊行、林 トモアキ著「ミスマルカ興国物語 3」
戦闘を可能な限り避けて戦乱を生き抜こうとするタイラーみたいな人を主人公にした話。
今回はチキチキマシン猛レースの巻。
この手の話っていかに作者(と編集もか)がアイデアを出すかによってるある意味アイデア小説なので、
なかなか続かないのではないかと危惧してたりする。
いや、何気に好きなもので。
HJ文庫刊行、清水 文化著「くじびき勇者さま 8番札 誰が宇宙人よ!?」
科学の発達がいびつな話。こんないびつな発達の仕方すると社会ってどうなるんだろ?
そのあたりのシミュレーションがしっかりしてないので、その点が不満といえば不満。
とはいえ、キャラ中心のラノベだしな。しかたないといえばしかたないのかねえ。
今巻でも加速度的に発明が行われます。・・・やっぱいびつだよなあ
電撃文庫刊行、川上 稔著「境界線上のホライゾン 1 (上)」
文庫という形態にけんかをうってるシリーズ。いや、でもホント普通なら分冊するくらい
厚いのはなにゆえ?
内容がそれに比例するかのように濃く、反比例するからのようにうすっぺらというの
はなあ。。。
ま、気楽に読めるのでよし、と。
設定が濃すぎてあまり気楽でもないか、持ち運びきついし。