過去の徒然草紙


「徒然草紙」2007年03月版です。
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2007/03/25

電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著「リリアとトレイズ [4] 私の王子様<上>
すんげー意味深なサブタイトルだこと。
ただ、流れからいって最終タイトルかな?
個人の幸福か、国家の幸福か、という結構ヘビーな選択がまっているわけだが。
参考にしようとヒアリングした登場人物は個人の幸福よりも人類の幸福を選んだ人なので
あまり参考になってないぞ、と
さて、どうなるかな。と下巻が楽しみだったり。
ハッピーエンドがいいな。


2007/03/24

ハヤカワ文庫刊行、野尻 抱介著「沈黙のフライバイ 
宇宙開発をテーマにした短編集。
片道切符の宇宙旅行とか結構よかった。
あと、蜘蛛の糸の話。ありえねー、とか思いながら、超々高度、大気圏のぎりぎりのところで
凧に乗り、蜘蛛と出会う、って、SFならではのロマンというか。
久しぶりに宇宙への憧憬を書いた作品(この人はこの手の作品を多く書く人ではある)
に出会えた感じ。
たまにはこういう少し硬い系(ハードSFという意味ではなく)もいいもんですな。


2007/03/18

電撃文庫刊行、藤原 祐著「レジンキャストミルク 6 
今まで影だった人が突然の活躍。ちと出番の意味が見えない。
まぁ、キャラがそろって、必殺技ださなきゃ。という所なのかな。
なんかすんげー勘違いした連中の内輪もめでしかなかったりするのが、ちとなぁ。
単純な超能力バトルと思ってたが、違ったよぉな。
・・・なんとなく中二病のにおいがするのは気のせいだよな?(苦笑)
っていうか、諸悪の権現が気に入らん、というのが実際のとこか。


2007/03/17

富士見ファンタジア文庫刊行、舞阪 洸著「火魅子炎戦記 8
古代日本風の世界を舞台にした戦略シミュレーションっぽい作品(笑)
なんとなくクライマックス風であり、そうでもなさげというか問題いっぱい残ってるので
すぐに終わり、というわけにはいかんだろうが。
なんとなく発掘戦艦とか出てきそうな勢いで。(苦笑)
まぁ、わりと展開は好みなので、このまま維持してほしいところ。
あまり風呂敷広げすぎるのも問題かとは思うんだけどね。


2007/03/11

電撃文庫刊行、甲田 学人著「断章のグリム 4 人魚姫・下
後書きで「スプラッタは苦手」とぬかす大うそつき。
でも話の展開は人魚姫の変わった目線を見せてくれた。さすが、というか。
でもスプラッタな部分が多くて読み飛ばしが何時にもまして多かったりする。
アンビバレンツというか。
前のMissingのほうがホラー度が多くてまだ読めたなぁ。
まぁ、あのころからスプラッタな雰囲気がちまちま出てはいたけど。
悩みどころ。


2007/03/10

MF文庫刊行、伊都 工平著「モノケロスの魔杖は穿つ 2
なんか、あまりピンとこない展開。
やはり主人公の精神的な動きだのそのへんがイマイチ見えない/理解できないせいか。
ヒロインが主人公の方向を向いていない、というのは珍しいし、
なかなか新鮮だとおもったのだが。
イラストとも合ってないかな?


2007/03/04

HJ文庫刊行、榊 一郎著「プリンセスはお年頃 3
ブレイク作の雛形。一応、3巻目ほとんど書き下ろし、とのことだが。
確かに最近の榊節だなぁ、と。
設定も意外と棄てプリより理解できるというか、あっちは理屈の外にあった部分もあったしな。
あれだ。フロシキ広げすぎずに、このくらいで小さくまとまっていたほうが、
破綻もしないし、自分的には好きなんだろう。
きっと。
月刊誌のほうでは新規の連載中。そっちも買うんだろうなぁ。
すごい仕事量だよ、この人。


2007/03/03

ハヤカワ文庫刊行、高千穂 遙著「ダーティペア・シリーズ5  ダーティペアの大復活
えーと・・・この作者、昔は好きだったんだけどねぇ。
なんていうか、温帯というか。
前半はまだよかったんだけど、後半になるともはや昔の面影なんかありゃしない。
はっちゃけてるというか、池沼というか。
読者馬鹿にしとらんか?と思うこともしばしば。
キャラクター造形をくずされたせいかな?そんなに思い入れしてたとは思わんが。
・・・ダーティペアそのもの、前に読んだのがずいぶん前(まだ20世紀だった)
なので、イメージ美化されちゃったかな?
いずれにせよ、幻滅したのは確か。
ま、こーゆーこともあるさ。

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