富士見ファンタジア文庫刊行、榊 一郎著「君の居た昨日、僕の見る明日 4 - Round-about Runners-」
連載分取りまとめ。大人の事情により連載は終了。最後に書き下ろしが1冊くるらしい。
多分、1巻冒頭につなげるための話であろう。
まぁ、良くも悪くも榊節というか。
考えてみれば地味な話なわけで、同じ学園ものなら40名近いクラスメートを出す某とか
某のほうがうけは良かろう。特殊能力満載だし。
まぁ、その分すっきりとした話にはなっているのではないかと。
あまりだらだらと続けられてもヤなので、もしかするとちょうど良い長さだったのかもな。
・・・まだ終わってはいないか。
電撃文庫刊行、甲田 学人著「断章のグリム 2
ヘンゼルとグレーテル」
スプラッタ系ライトノベルってなんかへんかなぁ。
でも主人公二人のぎこちなさとか、救いのなさがなんともいい味を出しているのも
確か。
ツンデレ系に分類されるんだろうけど、デレになるかなぁ??
ならなかったらそれはそれですげーとか思うけどな。
電撃文庫刊行、三雲 岳斗著「アスラクライン 4
秘密の転校生のヒミツ」
タイトル大嘘。いや、嘘ではないのか??
とにかく、なぜ登場したのかわからない転校生は次巻で活躍とのこと。わけわかんねー。
で、今回の目玉は「アスラクライン」の意味が判明したこと、強大な敵の出現、といったところ。
ああ、風呂敷がどんどん大きくなる・・・イヤなヨカンがしてきたぞ、おい。
大体2度目の世界、とどうリンクしてくるんだ?ええ?
と不安を抱きながらも、まぁ、読んでいくんだろぉな。
角川スニーカー文庫刊行、三田 誠著「レンタルマギカ魔法使い、修行中!」
短編集。とはいえ、よくある外伝のようなオリジナル展開ではなく、長編ともリンクしているので長編必須。
今回は特にサブタイトルにあるように、最近の長編で自分の力不足を感じた主人公が修行に打ち込む、という話。
生兵法はケガのもと、という言葉を認識させる話でもあった。
それでも主人公は少しずつ「強く」なってきているので、長編で出てきた「敵」や主人公がもつ
苦悩といったものが、どう展開されてゆくか、少し楽しみでもある。
しかし、何よりも最大の問題は、なぜメイド服か、というところだろうか。
HJ文庫刊行、榊 一郎著「プリンセスはお年頃! 1」
かつて同人誌に書いていた作品をリファインしたもの。
というか、ホビージャパンが今頃なんで新レーベルを??。
こっちの方が興味しんしんだったり。
国家の形態がすんげーありあえない形だったりすることろがメジャーとなった作品とは
異なるところだが、ヒロインを狙うのが世界規模の組織だったり、ヒロインに謎があるところなんかは某廃棄お姫様風味。
まぁ、デビュー前の作品だというからアイデア流用でもしたのだろうが。
好きな作家だし、3冊完結予定といい長さなので、読んでみようかと。
富士見ファンタジア文庫刊行、荻野目 祐樹著「ソードギャラクシー 風、天を駆けよ」
このレーベルでの初単行本だろうか。すんげーB級。でも何も考えずに読むには最適というか。
もう少しマジメな考証のされるSFだとかだと絶対に出来そうにない話であるし、それを
考えると富士見ファンタジアなのも頷けるところ。
話の展開も正直納得いかない部分もあるが、それはそれとして一応大きな流れは始まった
ばかり、という状況。
これで終わったりすると・・・この作者の場合、前例がないわけでもなし、それはそれでいいかな、と。
とりあえず、様子見。