ハルキ文庫刊行、機本 伸司著「神様のパズル」
そういう手法が必要、とはいえ、物理学科に進んだ大学生の4回生が物理のこと知らない、ってのは無理ありすぎでわ。
まぁ、おかげで周囲が主人公に色々説明してくれて、
物理に疎い自分でも多少はわかったので
無理があろうがなかろうが必要な手法だな、と。
最後のほうのヒロインの心理状態というのはよくわからなかったけれども、まぁ、盛り上がったし
全体が議論や思考実験で話が進むところはなんとなくソウヤーの手法を思い出したりもしたな。
電撃文庫刊行、成田 良悟著「がるぐる - Dancing Beast Night - <下>」
日本にできた人工島を舞台にした話。短いシリーズで、作者の初めて完結したシリーズもの。
とかいいつつ舞台が残ればいくらでもネタを乗せれば話が書けるわけで、
そういう意味ではうまい終わり方をしたかな、と。
主要人物ほとんど残ってるし。
都市伝説のひとつがネタバレされた、というのは何気にイタイかもしれんが。
電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著「リリアとトレイズ [V] イクストーヴァの一番長い日<下>」
主人公たちが平気な顔して「敵」を射殺していくシーンで違和感を感じたが、
そういえば、この主人公ただの人ではなかったか。と思い出したり。
最後の「宝」の落ちも結構きいたが、相変わらず何気に黒いんだよな、この作者の作品は。
角川スニーカー文庫刊行、東 亮太著「マキゾエホリック Case2:大邪神という名の記号」
「吸血鬼」が暗躍する話。だったはずだが、やはり「黒幕」の存在がインパクト強すぎてかすむな。
あとヒロインである元「転校生」現「受難」がお人好しなのか何なのかわからないが、
とにかく物事に首突っ込みたがるというのがまだわからないというか。
ある意味性格を決めてるのだろうか。ちょっとついていけない部分ではある。
だからネコをだせ、ネコを。