富士見ファンタジア文庫刊行、三浦 良著「抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王」
勇者に魔力を奪われて敗走した魔王の逆襲の物語。
最近にないコンセプトの話だった。
魔王の魔力を奪った勇者は魔王になって人間界を侵略、統一王国の皇帝になってる、という
これもあまり見ないもの。
勇者が若いわりに策略家すぎるとか、優秀すぎるとか、違和感がないわけでもないが、全体を通して意外性の高い物語で、
自分的には好感がもてた。
これで続編がでなければなおよし。前日譚の短編はでてるが、それがなければ自分も読まなかったしな。
キレイに完結してるのでこれでまとまるといいな、と。なかなかそうはいかないのだろうけどね。
これも前に読んだけどちょっとサボってたものだな。
電撃文庫刊行、藤原 祐著「レジンキャストミルク 2」
これも物語の素材そのものが日常を浸食する非日常だな。
ただ、どうだろ、いまいち全体的な流れが見えないというか、「敵」が何したいかよくわからんというか。
日常といいつつ、何気に非日常な普段の生活の描写が崩れることしてくれて、次からどうなるか、
結構気に入っていた光景だけに崩れてしまったのが残念というか。
浸食しかけた非日常を打ち破ると非日常がしでかしたことがなかったことになる、という設定は
非常にご都合主義でいいなぁ、とおもえたり。
で、その続刊。
富士見ファンタジア文庫刊行、賀東 招二著「フルメタル・パニック! 燃えるワン・マン・フォース」
ケリがつくどころかさらに混迷。
とはいえ、キーアイテムというか、新兵器の片鱗もでてきたし、最終的には合流して、だいぎゃくてーんというのが
わかるだけにある意味安心して読めるというか。
でも前世とか並行世界とかだしてくれるなよ。ただでさえ、並行世界的なギミックあるのだし。
便宜上の日付で、読んだのは半年以上前。完全な続刊だったし、2巻でケリがつくと思っていたので温存してたもの。
ケリつかなかったし。もっとひどくなってるし。
富士見ファンタジア文庫刊行、賀東 招二著「フルメタル・パニック! つづくオン・マイ・オウン」
楽園がうちくだかれ、主人公たちが大窮地におちる話。
かろうじて脱出して、というところまでが今巻。
テロ集団であったはずの敵がどうやってあれだけの資源をそろえ、整備をし、人材を投入できたのかが非常になぞといえば謎だが。
ま、そこはそれ、次巻の主人公逆襲に期待しませう。
と、おもってたんだよね。これ読んだ時はさ。
角川スニーカー文庫刊行、三田 誠著「レンタルマギカ魔法使いの宿命!」
連載収録の短編集。作者いわく、こちらのほうがタイトルの「レンタルガギカ」の実態に近い、との事
実際色々な魔法にからむ事件を解決してゆく、あるいは必要に応じて魔法使いがレンタルされる
といった面ではそうかも。
色々と過去を抱えた登場人物ばかりなので長編などではそちらを追ってしまうからだろうけど。
シェアードノベル、というのが近いといえば近いのかなぁ。他の作家の力も借りれれば色々とできるかもな。
ああ、妖魔夜行だ・・・・(苦笑)
電撃文庫刊行、成田 良悟著「がるぐる - Dancing Beast Night - <上>」
日本にできた九龍島ならぬ人工島を舞台にした話。
犬やら猫の話だったが最後は獣になるらしい。
結構前の犬とか猫の話のはしっこに出たキャラが意味ありげに再登場してて、
記憶のない自分としては問題だったり。
再読しないといかんかなぁ。
一応、これで完結編だそうなので、けものシリーズということで何気に期待はしてる。
この作者、シリーズを完結させるのは始めてなので。
舞台の島が消滅しないかぎり、この島を舞台にした話はまだまだ書けるとは思うので、
どうなるかは、わからんがね。
あけましておめでとうございます。本年もよろしう。
31日からの連休は電源ゲームに浸った引きこもり生活をしておりました。
さすがに3日には飽きたが。
年末から年始にかけてちまちまと読んだ本とか、まとめて、たった3冊。
・・・へんだなぁ(苦笑)
と、こんな感じで、今年もの〜んびりとやっていきたいと思います。
富士見ファンタジア文庫刊行、舞阪 洸著「火魅子炎戦記 5」
古代日本風の世界を舞台にした戦略シミュレーションっぽい作品(笑)
現在出身の主人公が、この異世界に来てはじめて目の当たりにした現実で引きこもりに
なるまでの話。
長いなぁ・・・正直、そろそろケリつけてほしいなぁ、と。
アキの方が先にやってきたのが現実。
きっと派手な戦闘が身を潜めているからだろう、・・・と訂正。派手ではなく、破天荒な、だ。
リアルっぽい戦闘はどーでもいいからな。
にしてもうーむ・・・そろそろ・・・