電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著「キノの旅 \ - The Beatiful World -」
よく続く。まぁ、師匠の話が増えたり、もう一組の旅人に同行者が出来て話の幅が広がったり
で消して「キノ」の旅とはいえなくなりつつあるが。
そして、ついに、この作品のあとがきがまともなあとがきになっていた、という驚愕が。
いままでさんざんなかがきとかたてがきとかあとがさとか、好き勝手やっていたのに、まともなあとがき、しかも硬い調子で。
何があったのだろう?
・・・・・・本編よりそっちが気になるのかよ、と自己ツッコミしておこう
電撃文庫刊行、三雲 岳斗著「アスラクライン 2 夜とUMAとDカップ」
まぁ、王道だしな。でもますます「導士さま」状態。
人気ないのであっちはきったかな?
あとがきからすると結構ながいシリーズを予定しているみたいだし、所々に伏線もありはするが、
いかんせん、この作者だからなぁ。
短いスパンで、あまりこったことしないで終わったほうが良いような気がするのは気のせいだろうか。
ま、王道である通り、三角だか四角だかの関係で出来てて、はたで見てる分には面白い、
という状況になっているので、しばらくはこれで持つんだろうけどね。
電撃文庫刊行、成田 良悟著「世界の中心、針山さん 」
なんだろ、これ。「ただの通りすがり」でしかない一般人をタイトルにもってきて、しかもホントに
通りすがりだったりするのが斬新というか一風変わっているというか。
短編集というか、隔月刊行誌に連載されたものをまとめたもの。それに加えてさすがにタイトルの
「針山さん」が主人公にまきこまれた幾多の被害者の一人、とか登場人物のクラスメイトとか隣人で名前しかでていない
という状況がまずいとおもったのか、書下ろしで後日譚的に針山さんの出てくる話が追加されていた。
不要だった気もするし、あったほうが良かった気もするし、難しい所。
連載分はまだ残っているので2巻目も(人気があれば)でるだろう、と。
結構楽しみだったり。
朝日ソノラマ文庫刊行、小川 一水著「疾走!千マイル急行(下)」
前巻の終わり方が落ち着いた所だったので、どうなるかとおもったが、ちゃんと主役である
急行が動いてくれた下巻。よくうごかしたな、と。
最終決着がある意味政治的に、というか有耶無耶にせずにちゃんと終わらせてくれたのが評価高いというか。
この流れで国に戻っておしまい、というのではあまりに酷すぎるからな。
ま、いい感じのボーイミーツガールであったし、よかった話であった。