過去の徒然草紙


「徒然草紙」2005年04月版です。
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2005/04/24

トクマ・ノベルズ刊行、森岡 浩之著「優しい煉獄
ああ、すっげーレトロ感というか、ノスタルジックな話。
主人公なんて松田優作だよな。絶対。
で、そのノスタルジックさを出すのに、こんな手があるとは、着眼点にびっくり。
しかも、制限までつけて。
sekai 世界の成立のさせ方がうまいせいだろうな。連作短編のせいもあるだろうけど。
これ、続けて欲しいなぁ。


2005/04/23

トクマ・ノベルズ刊行、榊 一郎著「クラック・ハウンド  聖人の条件
魔法の力が落ちた、より現代に近い世界を舞台にしたストレイトジャケット?
そんな感じ。
いい感じの話だし、面白いと思ったが、やや狂気含みか。ストレイトジャケットと比較してもストレートな表現多かったしな。

考えてみれば、変身ものだったりする。変身しはしないが、アイテムを使うことで 短時間の超能力を得る、というところなんか。
そのアイテムが携帯の形してる、というのは時代の反映だよなぁ。


2005/04/17

ハヤカワ文庫刊行、牧野 修著「 傀儡后(くぐつこう)
日本SF大賞受賞作品。
久しぶりの歯ごたえのあるSF・・・SF?
何か。こう・・・違和感

まあ、あまりにもライトノベルにひたりすぎた、それだけかもしれんがね。

最初にナイロンの話、パンストの話が出たときは何事かと思ったし、
最後の突然のアレもびっくりしたが。
ま、それも大賞の原因のひとつなんでしょうが。

場面転換が急で、ついていけない所しばしば。
加えて涼木と速水がごちゃになってな。識字率が落ちたのだろうか(違うし)

色んな要素が入った、というわけでもなく、結局パンストに話は行き着くわけだが.
確かに、スケールはでかい話ではあった。パンスト侮りがたし。

ホモ率高いのはなんでだ


2005/04/10

角川スニーカー文庫刊行、三雲 岳斗著「ランブルフィッシュ H大会開幕奇襲編
バスターランチャーをATフィールドで無効化。という話。
いや、違う。違うけと大まか正解だと思う。
ようやく裏の話が進みつつあり、でも主人公たちは置いてけぼりにされていて。
ま、この主人公カップルだしいいかな、と。
最後のサイコガンダ・・・ちがう。でっかいのがどうやって説明されるか、何気に楽しみだったり。
あと、戦いかたとか武装とか、・・・主人公の勝ち方とか。
あえて勝てない、でおわらせるかな?


2005/04/09

電撃文庫刊行、甲田 学人著「Missing 12 神降ろしの物語
敵味方の構図がわけわかんなくなってきてるな。
っていうか、主人公誰だ。
事態は混迷を極めたまま、最終巻へ突入。ホントにちゃんと終わるんだろうか・・・
って、一応ホラーなわけで、助かったと思ったら実は・・・のパターンが許される話なんだよな。よく考えると。
一応、ハッピーエンド好きではあるが。ありはするが。
お約束からするとなぁ・・・


2005/04/03

富士見ファンタジア文庫刊行、舞阪 洸著「火魅子炎戦記 4
古代日本風の世界を舞台にした戦略シミュレーションっぽい作品(笑)
話がすすまねー。ちんたら書いてんじゃねー。
といいつつ、こまかに描写してくれているので助かるといえば助かる。
一方で、登場人物がじつに限定されてきて、少したつと誰が誰だか。
人多すぎるし。
次巻で久しぶりに主人公立案の作戦決行のようで、また少し話が動きそうで。
しかし、5巻で終わると踏んだが、それどころじゃないな。これわ。


2005/04/02

まぁ、日付はほぼ無意味ではあるが、実のところ先月からこれを読んでいた。
ハヤカワ文庫刊行、ロバート・J・ソウヤー著「ホミニッド −原人−
パラレルワールドで進化したネアンデルタール人が世界の壁を越えて現代人と交流する話。
量子論だとかSF的なギミックをつかってはいるが、昔の映画の「北京原人」を思い出してしまった。
あと、うまいな、と思ったのは言語の問題の解決方法。
まぁ、人類側に万能翻訳機がない以上、こうせざるをえんわな、というアイデアではあったが、
無理ありすぎるのとちがうだろうか。
何気にファーストコンタクトものなんだよな。相手は宇宙人じゃないけど。
派手なアクションとはないけど、ソウヤーらしい展開ではありましたな。
でも今回はこっち。イリーガル・エイリアンやフレーム・シフトほどのわくわく感はなくなったな。
・・・飽きてきたとか?


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