2004年05月の徒然草紙


「徒然草紙」2004年05月版です。
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2004/05/16

電撃文庫刊行、成田 良悟著「ヴぁんぷ!

もんのすごい勢いで書いているまだ新人?もう旧人?
元に映画があるので、インスピレーションがあれば比較的書きやすいのかもしれんが、それでもたいしたもの
で、吸血鬼もの。
昔、セーターの編み目を数え始めて止まらなくなり、欲情までしてしまった吸血鬼
の話を読んだ時もちょっとびっくりしたが、今回も意表をつかれたというか。
そうか、そういうやり方もあるのか、と。
登場人物の皆が皆人がいいというか、善人ばかりなのでなんともアットホームな感じのする吸血鬼ものになっており、
決してホラーやスプラッタな感じは受けない。でも映像化すると間違いなくすぷらったな作品だな、と。
TRPGに出してみたいが・・・無理だろぉなぁ。


2004/05/15

電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著「アリソン V<下>  陰謀という名の列車

ああ、完全にハメられた。そうきたのか。
上巻であった序章の意味もそうだけど、それにいたるおそらくはきっかけにもなったような彼のこと。
考えてみると彼と主人公(♂)の立場って、等しいんだよな。やってることおんなじというか。
ひとまず完結。あとがきがわりの「よせがき」(作者一人がかいたんだが)にあったように
主人公を変えて続編もできそうだけどな。
ま、最後をキレイに締めてもらえれば。


2004/05/09

角川スニーカー文庫刊行、三雲 岳斗著「ランブルフィッシュ G決戦前夜秘湯編
なんか、この作者の悪い癖がでなきゃいいんだけどなぁ。
風呂敷を広げるだけ広げてたたまない、ってのは小説であまり乱用するのはどうかと。
キレイに畳む(伏線すべて回収)する必要はなかろうが、一角折ってそれでおしまい、てな雰囲気あるからな。
とはいえ、謎だらけで終わらせておいて別シリーズを立ち上げる、という手も使えないではないので
なんとも。
話の中心はお約束の秘密特訓。参加人数多すぎ。
主人公の致命的な弱点がアレだとすると、解消したりしたら容赦しねぇぞ。
てな感じかな。
最後のオチはよかったが、次巻に続くことを考えるとやるのかなぁ。やるんだろうなぁ。
このまま何もなかったかのようにスルーしてくれると笑えるんだが。


2004/05/08

富士見ファンタジア文庫刊行、賀東 招二著「フルメタル・パニック! −サイド・アームズ− 音程は哀しく、射程は遠く
中核をなすシリアス中心の長編とも異なる、ギャグ中心の学園を舞台とした短編とも異なる
傭兵部隊を中心にしたややシリアス目の短編集。例外アリ。
多分、一番人気のなかったであろう「よいこのじかん」がすっげーバカでよかった。
話がバカとか出てくるキャラの行動がバカとかではなくて、すんげー無駄な時間を費やしてる作者の行動がな。
いや、まぁ、ある意味ソンケーものかもしれんのだが。
・・・暇なのかなぁ。(苦笑)


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