少し前に読んだ本をば。
角川スニーカー文庫刊行、浅井 ラボ著「されど罪人は竜と踊る くちづけでは長く、愛には短すぎて」
久しぶりの長編。
これほどダメ男が主人公のライトノベルというのも珍しいものだ。
話しとしては続いているので、途中で起きた主人公と恋人との破局とか
ゲストヒロインの正体とか敵の正体もすべてが不明で先がまったく見えない
状況なのだが、ま、そこはライトノベル。それこそ「星の大地」みたいな
起きて破りでもないかぎり、落ち着くところに落ち着くだろうけど。
おそらくは化学なり物理ができた作者らしい変り種の魔法が面白いといえば
面白いんだが、そろそろ細かなところも読み飛ばすようになったりも。
電撃文庫刊行、甲田 学人著「Missing 10
続・座敷童の物語」
一時はスプラッタにシフトしたかとおもったが、ホラーに戻ってきたライトノベル。
いい感じで続いている。
まぁ、人外というか、達観してるつもりなのかもしれんが、どうでもいいやと思えるキャラは別にして、
登場人物の皆して人らしくなったのが中々によかったかと。
好きな女の子を助けるために、他人を売る奴とか。
それを見てすべてを守りたいと考えてた奴が誰も守れていないことに気がついたりとか。
結構意味深なテーマもあるんだけれども、さらりと流してたりとかな。
初めて2冊で終わらなかった話だし、どうもクライマックスが近いようだし。
こう、なかだれはしたけどクライマックスはがぜん盛り上がった、というところか。
いや、まだ終わってないから安心できないか。
電撃文庫刊行、高野 和著「七姫物語 第二章 世界のかたち」
あれだ。宮崎駿監督映画だ。
特に大きな騒ぎとかなくて、淡々として話しは進んでゆくのだけれども、その中で
なんか透明感があるというか、ほんわかしてるというか。
安心して読める話ではある。水戸黄門的なものとはちょっとちがうけどな。
なんていうんだろうなぁ、・・・言葉にいいあらわすのは難しいんだねどな。
冬の寒さがよく出てる、というか。
続きを読みたくなる話ではある。
ちょいとさぼってました。なので、まとめ書き、と。
電撃文庫刊行、鷹見 一幸著「ガンズハート 硝煙の誇り」
なんか、どっかで読んだようなテーマ。これはデジャブ?
っていうか、同じ作者の時空のクロスロードというシリーズと似たようなテーマなんだな、と。
生涯テーマかねぇ?いいんだけど。
本題にはいるまでが妙に長い感じはしたけれども、一冊完結ではないようなので、
じっくりと腰を落ち着けてみようか、というところか。
電撃文庫刊行、三枝 零一著「ウィザーズ・ブレイン W 世界樹の街(下)」
うむ。おおむね満足のいく主人公対決であった。
ガキが「負けた」ことが気持ちよかったというのは自分が年寄りなせいなのかねぇ?
経験の差が露骨に出た、とかんがえたいのだけれども。
話しはそうきたか、というもので、うまい具合に主人公対決をある意味中途半端に
終わらせた代物というか。
基本的なスタンス、話しの作り方はかわらんな、と。
ワンパターンまであと一歩。
謎はのこっていて、続巻でその謎解きだとかそこらにはいるようだけれども、
はてさて、毛色の違う物語をそろそろみたいものだが。
ハヤカワ文庫刊行、荻野目 悠樹著「デス・タイガー・ライジング 3 再開の彼方」
うぬ。奥が深い。巻と巻の間でなにやら話が進んだ感じもするし。
とはいえ、相変わらずハヤカワらしからぬ作品で、どっちかというと朝日ソノラマ
の作風か。
最近は、ソノラマもライトよりというか、ゲーム的、アニメ的になってきているので、なんともいえないんだけどね。
話し的には思ってた以上に困難きわめるというか、一昔前のトレンディドラマのSF版
というとあまりにもあんまりか。
しかしなぁ・・・相思相愛であるはずのふたりがひたすら引き裂かれ、会うこともままならない、というシチュエイションはまさしくそれで。
面白いことは面白いと思っているので読み続けるのだけれども。
あけましておめでとうございます。
年末年始はずっと仕事で、新年だという感覚がまったくないのだが。
まだまだ落ち着いてはいないのだけれども、なんとか読んでいるので更新をば。
あいもかわらず休日にまとめて更新になっちゃてるけどな。
角川スニーカー文庫刊行、浅井 ラボ著「されど罪人は竜と踊る 災厄の一日」
短編集。相変わらずの毒舌で、魔法システムが一風変わっていて。
ってそんなんばかり読んでるな、オレは。
元々角川の隔月だか月刊だかに連載されていたものを集めたもので、
定期雑誌を
読まなくなった者としては。目新しいというかなんというか。
中の一遍にあった数字のゲームは中々におくが深いというが業が深いというか
・・・ありがちではあるけど、一見普通にみえるキャラが実は一番怒らせると怖い、というパターンを踏襲してた話ではあった。
そういった意味からするとありがちといえばありがちか。
仲間内ではなかなかできないゲームだな、とおもったりも。