2003年12月の徒然草紙


「徒然草紙」2003年12月版です。
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2003/12/28

おそらく、今年最後の更新。
ま、年末年始仕事なので帰省とかするでもなく、でも多分、更新してる暇とかないよな。ただでさえ休日更新になってるし。
富士見ファンタジア庫刊行、冲方 丁著「カオス レギオン 02 魔天行進編
もしかすると、01をすっとばしてるかもしれない。いちおう、話しとしては01の続編にはなっているのだが。
最初の長編がゲームを元にしたもののせいか、0以降はこの作品も含めて皆過去話。
先の話を期待してただけにちょっと期待はずれ。かつ01の続編だったのでちょっとびっくり。
話しは故郷を失った民を守りながらあらたな土地へと移動する話。
どっかできいたような話しだな、とおもったら某RPGのシナリオにあったな。
民間人を守りながら移動し、ゴールにたどり着いたら生き残ってた民間人の 人数が経験点になる、というシナリオだった気が。
まぁ、一人で軍隊相手にしたりとか、数万人を通過させられる橋の作り方といい、 ご都合的な部分はあるものの、そこはライトノベル。
とはいえ、現時点での最成長点である長編(無印)を超える強さにならなければよいのだけれども。
・・・中々後発はむつかしいよな。


2003/12/27

角川スニーカー文庫刊行、鷹見 一幸著「ネオクーロン A
Aは「アラシア」と読む。続編が既に月刊誌(あれ?隔月だったか?)連載されているが、
Bとなるらしい。ちなみにCで完結。一応の連作ではあるけど、それぞれ独立して読めるようにはなっているもよう。
で、よく、このご時勢にだせたな、という話。
っていうくらいある意味時事ネタ、ある意味王道というか、よく使われる素材ではあろう。
まぁ、ありえないこといっぱいだけどそこはライトノベルではある話なのだし、メインはどちらかというとBになるようだし。
この話だけ読んでも「ネオクーロン」の意味がまったく不明。
まぁ、わかんなくても問題はないのだけれどもね。普通に読めたし。
Cでも、作者のあとがきによればおそらく意味がつかめないだろうから、やはりこのシリーズのメインはBととるべき。
なのだけれども、連載は読んでないのでなんとも。
とりあえず、文庫化をまつとする。
・・・ということは、まんまと出版社の罠にはまってるのか?オレ・・・


2003/12/21

電撃文庫刊行、中村 恵理加著「ダブルブリッド \
ひさしぶりのシリーズ新刊。
っていうか、この人、他に作品もっていないんではなかったか。
数あるライトノベルの中でも、自分が読んだ中では一番「人間でない」登場人物が「人間でない」ことを認識させる作品。
価値観の違い、とかそこらへんなのだけれども。
中身的には意外にもすぷらった。
今回は特にドキドキの展開からの続きで気になったし、終わり方もある意味とんでもない。
早く続きだして欲しい作品ではある。


2003/12/20

電撃文庫刊行、三枝 零一著「ウィザーズ・ブレイン W  世界樹の街(上)
一風かわった魔法システムをもった小説。ま、中身はどうあれ。
アイデアだけで自分は買ったんだが。
ただ、この巻でいままで出てきた主要人物同士のぶつかり合いなんかもあって、
なかなかに見ごたえがあったりした。
なにしろ、どちらもいってみれば「正義」どちらも勝たないだろうな、と思ってはいたが
最後まで決着はつかないのだろうな、と思いつつも、決着つけたら面白いだろうに。
と思ってたりもする。


2003/12/14

電撃文庫刊行、成田 良悟著「BowWow!(バウワウ)  - Two Dog Night -
ああ、この作者の根幹にあるのは映画なんだよな、というのを再認識させられた作品であった。
今までの作品とは違い、架空の町を舞台にしているせいか、序盤でややもたつきを感じたけれども
後半はもう香港ノワールの世界だった。
オチのつけ方が少しものたりないのだけれども、ハッピーエンドが絶対に
ありえない以上、あんなもんかな、と。
うむ。今度は香港ハリウッドを見たいな、と希望(苦笑)


2003/12/13

ハルキ文庫刊行、小川 一水著「導きの星 W  出会いの銀河
最終巻。ちょっと、どころかかなりびっくりの結末。
あまり、「昔」と変わってないような気もするがな。
ちと一気に進みすぎて、もう1、2巻あってもよかったな、と思えたが。
この作者の最後ってなんか、こういう感じのが多いな。かけこみ的というか、なし崩し的というか。
商業的な理由もあるんだろうけど、もう少しゆったりと最後を書いて欲しいところ。
今回も主人公とヒロインの仲直りのところなんか気がつくと仲良くなってた、てな感じがしてなぁ。
まぁ、いいくるめられた、といわれてもあの主人公だからアリか、ともおもってしまうんだが。
ま、はっぴーえんど。


2003/12/07

富士見ファンタジア文庫刊行、星野 亮著「ザ・サード 夜明けまで
短編集。もはやこれの連載されている月刊誌を購入していないので、新鮮によめたりした。
いや、あいかわらず主人公の無敵ぶりったら笑っちゃうくらいだな。
と、正直、それだけで読んでしまうシリーズでもある。
典型的なパワーゲームになるのは目に見えてるわけで、いいかげん、完結させろや。


2003/12/06

富士見ファンタジア文庫刊行、神坂 一著「クロスカディア C 風サワグ地ノ逃亡者タチ
同じ角川系でも角川スニーカーから出てる同作者の作品のほうが今は楽しみだったりする。
話としてはなんことはない、ロードノベル。ヒロインの謎が主人公だけに知らされたりして、
何気に今までにないパターンだたtりする。
ただ、これで、今まで驚き系で読者への説明をしてくれていた主人公がいなくなる、というわけで
さて、どうしてくれるつもりだろうか。


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