電撃文庫刊行、成田 良悟著「バッカーノ！ 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad」
なかなかいい味を出している新人２作め。
前作と共通のキャラもいて、しかもそれがバカップルがメインだったりしてなおさら笑える。
尤も、話しは厳密には完結していなくて、次作の特急編で謎解きとかする、って話しだが。
前作にあった「不死」ってのはあまり関係なさげだよな。というのがひとつ。不死人が出ないわけではないけどな。
あと、その不死人がこう、あまり深く考えずに不死を広めてるんじゃなかろうか、という感じがして。
いや、そんなことはないんだろうけどな。う～む。
最後のどんでんかえしもあったし、次作がちゃんと謎解きをしてくれていればいい作品かと。
英語タイトルにPinkってあるのが気にはかかるんだが。
電撃文庫刊行、上遠野 浩平著「ビートのディシプリン ＳＩＤＥ ２[Ｆｒａｃｔｕｒｅ]」
ブギーポップと同一世界で書かれるものの、ブギーの出てこないシリーズ。
まったく出てこないわけではないけど、重要な役どころとか、本家シリーズのような道化回しをしたりしない。
かといって、本家シリーズの謎な部分が解明されるか、というとそういうわけでもなかったりするんだけどな。
時間軸がややわかりずらい部分はあるけど、たまに、特殊能力を持たない、普通の人間が特殊能力者とやりあって
勝てたりするのがいいといえばいい感じ。
できれば、本家シリーズの補完的なシリーズになってくれるとよかったな、と個人的にはおもったりも。
電撃文庫刊行、鷹見 一幸著「時空のクロス・ロード 最終譚 一番列車は朝焼けに」
前作で一応完結はしてるものの、作者自ら外伝的にもう一作書く、といっていたその外伝作。
このシリーズの第一作目で危機に陥り、主人公たちの活躍でとりあえずの光明を見せた世界での話し。
こういうのいいね。破滅と再生の話、とでもいうのかな。
人間、捨てたモンじゃないよ、っていうか。
前作ほど身につまされるものがなかったせいかもしれんがな。(苦笑)
この作者のほかの作品って読んでいないのだけれども、こういうの書いてほしいね、これからも。
角川スニーカー文庫刊行、吉田 直著「トリニティ・ブラッド Trinity Blood Reborn on the MarsⅤ 薔薇の玉座」
完全なまでに続いた代物。しかも最後の一文が秀逸。
で、本当にこのままだとライトノベルじゃなくなるが、作者見直すけどな。
ま、無理でしょ。
どういうご都合主義を出すのか、ちょいと楽しみではある。
尤も、昔の話しを忘れているので、はるか過去に伏線が張ってあっても気がつけないという罠もあるけどな。
朝日ソノラマ文庫刊行、菊地 秀行著「Ｄ－魔戦抄」
最近、連続して出ているＤの新刊。
左手大活躍。・・・わからない人は読んでみるべし。
ただし、シリーズを重ねているせいか、一見さんお断りな雰囲気があるのはいたしかたないところか。
説明とかすっとばしてる部分もあるしな。
しかし、こういうことがるとマジでＤは不死身だなぁ・・・
角川スニーカー文庫刊行、三雲 岳斗著「ランブルフィッシュ ⑥ 亡霊殲滅編<上>」
新展開
霧につつまれたフィールドで神出鬼没の謎の存在がロボット（人でも可）を倒してゆく
すっげー王道。即座に思い出したのが「パトレイバー」というのが自分のダメダメさ加減を表してるというか(苦笑)
世界の裏でうごめく謎ときは今回はお休み。っていうか、回収する気あるのかねぇ？
早売り入手。とはいえ、隔月刊行の雑誌で本筋は読んでたり。
電撃文庫刊行、秋山 瑞人著「イリヤの空 ＵＦＯの夏 その４」
で、最終巻。
ハッピーエンドかアンハッピーなのか議論の余地はあろうが、ハリウッド的ハッピーエンドでないことだけは確か。
エピローグが書き下ろしとしてついてたけど、やや蛇足、かなぁ？
後味的には「美しい」のは間違いないところ。
ただ、万人に受け入れられるかどうかは微妙。
電撃文庫刊行、川上 稔著「終わりのクロニクル １ [下]」
都市シリーズに通じるものがあるのかなぁ？世界が同一とか？
逆に言えば、都市シリーズが受け付けない人は、多分、これもダメ。
特にこの人の文章は独特なので、特にそうかも。
話しはまぁ、序盤というか、いよいよこれから、というか。
一応はシリーズの１冊目、ということで話そのものはおわってるんですがね。
他に世界は8つもあるし。全8巻（上下巻で16冊か）?
先月の出版なんだけど。
ハヤカワ文庫刊行、冲方 丁著「マルドゥック・スクランブル The Third Exhaust - 排気 -」
最終刊。少し物足りない部分もなんとなくあるんだけども、２巻から続けられたカジノでのカードバトルが面白い、というか。
ああ、こんなやりかたもあるんだな。と感心。
ＲＰＧのセッションでやってみたいが・・・そううまくはいかんか。
これで終わるのが、多分、正しく、美しい姿なんだろうけど、この主人公たちの動きをまた読んでみたい、とおもってみたりも。
いいかげん、まとめ書きはやめたほうがいいんだろうけどな。
集英社コバルト文庫刊行、 前田 珠子著「破妖の剣 ６鬱金の暁闇 ３］
なんだかんだ言って読み続けているシリーズ。
いや、どこが面白いのか、と言われると悩んでしまったり。
惰性、という奴なのかねぇ。
しかし、面白くなければ読まないとおもうんだけど。現に止めたシリーズもあるし。
ヒロイン萌え？・・・まさかねぇ・・・(苦笑)