富士見ファンタジア文庫刊行、星野 亮著「ザ・サード Y 異界の森の夢追い人(プロメテウス)(下)」
むぅ。結局タイムスケール的な?は解消されず。
上下巻合わせても下のストレイトジャケットより薄いんでわなかろうか。
陰謀なんかもだしてきてはくれるけど、どんどんヒロインがスーパーマン化してな。
というか、「気」が便利よすぎるのか。
せめて、今回誕生したライバルはヒロイン並の強さをもたせてくれよ。
(ヒロインは絶対かなわないけど、脇役に倒される展開だとうれしかったり)
富士見ファンタジア文庫刊行、榊 一郎著「ストレイト・ジャケット 5 ヨワムシのヤイバ 〜THE EDGE〜」
自分的にはすてプリよりこちらのほうが好みだったりするシリーズの新刊。
話としてはよくあるパターンで、地味ないじめられっこが手軽な復讐の手段として魔法を選択し、
この世界の魔法観に従って魔族化、というもの。この手のライトノベルにありがちなハッピーエンドではなかったけれども、まぁ、作者特有の説教くささが光ったというか。
前巻の「はなぁ」もそうだったが、序盤の魔族が妙にかあいくてな。
この路線を続けてくれるとよいのだが。
電撃文庫刊行、荻野目 悠樹著「撃墜魔女 ヒミカ」
ほうきのかわりに複葉機に乗った魔女、のコンセプト。ちと違和感あるけどな。
「笑うセールスマン」的なブラックユーモアな話だし、そゆのが好きな人にはお勧め。
短編集だし、わりと気軽によめるか。ブラックユーモア作品だけあって、どうオチをつけるか楽しみな所もあるし。
ほうきの乗った魔女というキーワードで大出力のランチャーで敵を撃破して、ランチャーを「ほうき」と言い張る少女の図、を思い出した自分はダメダメだな、と再認識。
ちなみに、↑これは「ナイトウィザード」というRPGの話でした。
電撃文庫刊行、甲田 学人著「Missing7 合わせ鏡の物語 完結編」
ライトノベルには珍しいホラーもの。
ただし、今回はホラーというよりスプラッタであった。怖い、ぢゃなくて痛い、のほうな。
そろそろ佳境らしいのだが、登場人物の相互関係(特に「別名」の意味をからめて、のところ)でわかんなくなりつつあり。
いちどよみなおさんといかんのだろうが・・・
電撃文庫刊行、大崎 皇一著「放課後のストレンジ」
新人。とはいえどこかでみたようなストーリーとか、ありがちな結末とか。
多分、いわゆる「地雷」に相当。
まぁ、地雷だろうが核地雷だろうが平気で踏んでしまう自分からみれば普通の作品だったが。
及第点あげてOKってことで。
もっとも、世間の評価的にはイマイチらしいのだが・・・A’とかロリ巨乳とかのキーワードに引っかかった者が結構いるらしい。
地雷というより機雷。
普通に楽しめたけどな。
角川スニーカー文庫刊行、吉田 直著「トリニティ・ブラッド Trinity Blood Reborn on the MarsW 聖女の烙印」
あ。ちょと再評価。
「聖女」と「烙印」のアンバランスさからみえるように、単純な話ではない。
巨大組織故のゆがみ、とか出てきそうな・・・でてくるわけないけど。
ナノマシンがすべてを解決するような気がしないでもないが。
まぁ、続きを読む気にはさせたというか。
講談社ノベルズ刊行、 上遠野 浩平著「海賊島事件 the man in pirate's island」
魔法の存在するファンタジー世界での殺人事件シリーズ。
あまり推理ものを読まないせいか、新鮮で新鮮で。
今作は1作目の登場人物が再登場。どんな連中だったかすかり記憶の彼方だけど。
トリックについてはよくよく考えるとどっかで聞いたことのある古典的なもの。
とはいえ、魔法のある世界でそれができてしまうつくりにはさすが、と思ってしまった。
富士見ミステリー文庫刊行、 樹川 さとみ著「ブラインド・エスケープ]
どこがミステリー?
というなんとなくレーベル的には根本的な疑問もありはするが、「真女神転生」を出したレーベルだ。気にしないほうが吉か。
作者のいままでにあまりなパターンなのか?似たものを出すとすると「レディ・ガンナー」あたりか。
現代の地球を舞台にしているせいか、とっつきやすさもあるし。
普通に楽しめた本でしたな。
ハルキ文庫刊行、 笹本 祐一著「ほしからきたもの A]
じつは現在より過去の話でした。パラレルには違いない。
この作者お得意のジャンルというか、エリアルとおんなじというか。
現在の科学技術の知識があるせいで、こだわりすぎてるのかな?などとおもったりもするが、
「スターダストシティ」とか書いてるしなぁ。
まぁ、はるかに劣る科学技術で高度の技術をもつ侵略者と戦う、というのもいいけど、
「裏山の宇宙船」のごとく、対話や交流だとか、
あるいは「スターダストシティ」や「星のパイロット」のように同じ技術レベル同士での競争くらいのほうが好みではある。
なんとなく妖精作戦の匂いがする、というネットの中の声だが、はてさて。
角川スニーカー文庫刊行、神坂 一著「トラブルシューターシェリフスターズMSmission04」
1巻すっ飛ばしてるな・・・買い忘れ?
まぁ、巻を跨って続いてはいないので問題ないかと。どうせ前巻の話忘れてるし。
と、何気にシリアスなMS04。連載をしているSSシリーズのほうと同じ話らしく、でもMSシリーズの主人公達視点。
ある意味秋田禎信の「エンジェルハウリング」的なつくり、らしい。
連載している雑誌を買わなくなっちまったのでわかんねぇや。
まぁ、相変わらずの神坂、ってところか。
謹賀新年。出勤とか自宅待機とか電話対応とかで全然新年気分じゃないですけどね。
一応、まったく何もない日が何日かあり、その間に読み進めてたものです。
どーもまとめ書きの癖がついたなぁ・・・
ハヤカワ文庫刊行、ダン・シモンズ著「エンデュミオンの覚醒(上)(下)」
「ハイぺリオン」から続く4部作の最終巻。果たしてハッピーエンドかどうかはちと首をひねるところ。
圧倒的に緻密な情景描写は相変わらずで、くどいくらい。
セリフとト書きで進むような最近のライトノベルしか読んでいないと少々つらいかも。
ヒロインの行動がややもたせすぎでいらつく所もあったけれども、そこはまぁ主人公=読者視点を驚かすため、というのが
見え隠れはしていたが。
でもイラつく。
そゆところ我慢できれば、やはり脳裏に浮かぶ異世界の数々がすごい。
一読の価値あり。
価値といえば、さすがに「文庫本で一冊1000円」は初めての経験であった。
RPGルールを除く