2002年8月の徒然草紙


「徒然草紙」2002年8月版です。
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2002/08/11

電撃文庫刊行、佐藤 ケイ著「Last Kiss
最初の2ページを読んだ瞬間、ラストがわかってしまった小説というのも珍しい。
オチるかとおもったらオチなかったし。まぁ、結構クルものがある話である。
「たったひとつの冴えたやり方」に通じるものはあるのだけれどもな。
露骨なお涙頂戴だし、リアルでありえない話でもないだけに、一歩間違えると顰蹙ものの話なのだが。
それを避けるのは作者の力量というか、行ってしまえば作品そのものなのだけれども、
さて、これはどうだろうか。
判断?私にはムリ。リアルでこういう目にあっていないしな。


2002/08/10

電撃文庫刊行、時雨沢 恵一著 「キノの旅Y - the Beatifull World - 」。
早くも6巻である。よくネタが続くな。
以前は和製悪魔の辞典とかいっていたのだが、森岡 浩之の夢の樹が接げたならを読んでからは、
そちらとついくらべてしまうようになっている。
いや、比べられるようなモンではないとはおもってはいるんだけどね。
これはこれで味があるし。


2002/08/06

富士見ファンタジア文庫刊行、秋田 禎信著「エンジェル・ハウリング5 獲物の旅 - from the aspect of MIZU -
奇数巻、書き下ろしのほう。
主人公の徹底した後ろ向き思考はどこかで見た覚えのあるものの、他人を信用しないところなどは新鮮でよいかも。
パラノイアな小説なら他にも読んだことは、あるけれどもね。
徐々に事態は進行してきて、ふと気が付いた。
これ、偶数巻と奇数巻の主人公を変えてひとつの事件を二つの視点で書いているわけなのだけれども
いつか同一にならん?というか、主人公同士が合流し、行動を共にしたりなんかするとどうするんだろ。
途中で偶数巻の主人公を守れ、とかいわれているし。
まぁ、かんがえてるでしょ。さすがにそのへんは。
今回ha 、暗殺を生業とし、殺伐と生きてきた主人公が始めて「ドレス」を着たときの
戸惑いっぷりがなかなかに○であった。


2002/08/05

集英社コバルト文庫刊行、前田 珠子著「破妖の剣 6鬱金の暁闇 1
何年ぶりの本編だろう。
主人公いじめ、といわれる作者ではあるけれども、ここまで鈍いというか、イライラする主人公も珍しいといえば珍しい。
最後まで読んであまり爽快感がない、というものライトノベルとしてはどうかな、と思いはするが。
レーベルからして少女向けなので、いいのかもしれんがね。
ちょっと不幸な女の子が美形と恋仲になる、っていう基本ストーリーがあれば。
やや偏見も込み、だが、シリーズとしては確か最終編のはずで、いよいよ謎もとけてゆく、といったもんで。
謎がとけるかどうかは別としてハッピーエンドは約束されているようなものなので、ある意味
安心して読める話ではある。・・・ああ、オレもスれたもんよのぉ。


2002/08/04

集英社スーパーダッシュ文庫刊行、霜越 かほる著「高天原なリアル
作者買いした、と信じたい。決してイラスト買いなどでわ・・・(苦笑)
ネタがすっげー危険で、よくもまぁ出版できたなl、というもの。
元々作者のデビュー作で今回復刊したらしいのだが、いや、それにしても。
元々作者はこの手の業界にいた人なのだろうか?妙にリアルな詳しさがあるのだが。
とはいえ、私とてゲーム業界の人間ではないので実際のところどうだかわからないが。
ありそうな話ではあるけどな。企業倫理とか販売戦略とか。最後の部分を除けば、だけど。
ただ、作者には双色の瞳の続編を書いて欲しいのだがな、なんで復刊でお茶濁すかな。


2002/08/03

角川スニーカー文庫刊行、吉田 直著「トリニティ・ブラッド Trinity Blood Reborn on the MarsV 夜の女皇
えーと。何もいいますまい。
勢いというのが世の中にあってですね。
・・・ナノマシンで人体強化、というネタなのだろうけど、なんで100%の力を
ださないのか、とりあえずのこるはそれかなぁ。
あとは今回話だけでてきた01の存在とか、なんで長命?とか。
最後のはナノマシンのせいにできるか。
なんてずばらしい!ビバ、ナノマシンってか。
もうちっと・・・こう・・・う〜む。


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