ソノラマ文庫刊行、平谷 美樹著「君がいる風景」
まぁ、ソノラマらしいといえばらしいのか。
パラドックスなんのその。パラレルだから全部OK,ってな作品。
ただ、SF的な矛盾とか気にしなければ、読後感はいい。
2度、3度とよみかえそうとおもうかどうかは、もうしばらく時間がたってみないと
わからないけれども、
似たテーマで真っ先に思い出されるのが「タイムリープ」
残念なことにそこまでは至らなかった。多分、これは読んだ順番のせいなんだろうけど。
あとは細かなギミックかね。
この作品で一番面白かった、というか楽しめたのは「先を読むこと」
これは元々この作品の中でトリックというか、ネタに使われていて、これはこうだろう、とか
色々と考えながら読むのは楽しかったりする。
電撃文庫刊行、杉原 智則著「頭蓋骨のホーリーグレイル」
菊地秀行がよく書いている伝記物。そのライトノベル版。
言い切っていいものかどうかわからないけれど、そんな印象を得た。
続きそうな雰囲気なので、昨今のライトノベルの状況を鑑みるとタブン、出るんでしょうな。
伝記もの、オカルトものが好きな人はあまり過剰な期待をせずに読むと吉かも。
電撃文庫刊行、岩田 洋季著「灰色のアイリス」
茅田 砂胡を思い出した。「最強」のオンパレード。
なんか「最強」って文字の意味、知ってんのかぁ!と叫びたくなる。
作者はまだ18歳の青年だそうで、そういった意味では業界の期待を背負っているのだろうが。
イマイチ趣味にあわんのぉ。次に紹介する「頭蓋骨〜」のほうが自分には合っているな、と。
いやまぁ、自分にあっているのが名作ではないので、どうでもいいちゃいいんだが。
ガンバレワカゾー、てなもんで。
電撃文庫刊行、三雲 岳斗著「レベリオン 楽園に紅き翼の詩を」
多少というか、かなり納得のいかない部分もありはするけど、妥当な終わり方なのかな。と、最終巻。
キレイには終わってるし、謎が残ったままというのはよくある話ではあるし、
でももう少し「裏」をみせれ、とか思ってしまった。
勝手に事が進んでかってにおわったもんな。
TRPGやってるとよくあることなんだけど、小説でこれはねぇよなぁ。
などとおもったりも。
なんにせよ、途中で投げ出される作品の多いなか、よくぞおわらせた、といいたい。
っていうか、プロがモノを途中でなげだすほうが問題か。
ずいぶんと間があきました。
でも最近はこんなペースだよね。
読んではいるけれども、書いてない、というなんかまずい状態にはなっているんだけれども。
とりあえず、読みためてたものをば。
角川スニーカー文庫刊行、神坂 一著「トラブルシューターシェリフスターズSSmission03」
今「本棚」をみると、このシリーズの1作目が抜けてるな。
連載を読んでたせいで買ってないかな?
隔月刊の「スニーカー」という雑誌に連載されていたものなのだが、最近買ってなかったりする。
おかげで新鮮なきもちで読めたりするんだが。
ううむ。なんとなくこの人の後期スレイヤーズを思い出す。14巻だけだが。
やっぱり残らないんだけれども、なんかほろり、とさせるっていうか。
これもアニメ化するのだかなぁ。でも長編と短編と・・・ああ、スレイヤーズの頃と同じか。
富士見ではないのでそう簡単にメディア展開するかどうかは微妙だが。
所詮は角川か。