電撃文庫刊行、水野 良著「スターシップ・オペレーターズB」
萌え小説。だれがなんといおうと萌え小説。
SF的な要素がないわけではないけれども、キャラクターのほうに主眼がおかれているし。
何気にバックグラウンドにシビアなネタもしこまれてはいるんだけどね。
見た目でどうしても萌え小説にしか見えない。
おそらくは狙ってそうしているんだろうけど。
そろそろ終わりをみせてくれないかなぁ。
電撃文庫刊行、甲田 学人著「Missing 5 目隠しの物語」
こっくりさんネタ。
昔、こっくりさんがはやった頃、本当に憑かれるからやめれ、という声もきいた。
何気におもいだしたよ。
しかし、この作者も主人公たち以外には容赦ないねぇ。
萌えが基本なんだろうけど、ゲストキャラがことごとく不幸な目にあう、っていうのもねぇ。
主人公たち以外には萌えるな、ということだろうか。
しかし、その主人公たちにしても「そんな奴ぁいねぇ」を地でいってるしな。
ちょいと引いてしまう。
最近あまり見ない、ライト感覚のホラーであることは間違いないし、わりと身近な所に
題材をもってきているので
とっつきやすくはなっているのだろうけど。
主人公たちとの感覚のずれはもはや目を瞑るしかあるまい。
電撃文庫刊行、川上 稔著「都市シリーズ 電詞都市 DT (下)」
パソコン通信の世界がそのまま都市になったようなもの。
キャラクタリスティックユーザーインターフェイス(CUI) によるパソ通のチャット経験があれば、
(今のインターネットのチャットは逆に自分が知らない)
わりとイメージしやすいのでは。
まぁ、普通の都市シリーズかなぁ、と。
後半、イラストの影響もあって、エロ本になったのは勘弁して欲しかったが。
ひどく特徴的過ぎてついていけない人も多いのか、あまり売り上げはよろしくないそうだけど、
でも本になちゃった倫敦とかにくらべるとまだわかりやすいよなぁ。
あいかわらず「現実」から見るとどうなってるのかわからん世界ではあるけど。
そっち関係のプロパティ、というのには笑わせてもらったけど。
ということで、3巻目。
徳間デュアル文庫刊行、東野 司著「よろず電脳調査局ページ11青の妖精」
ページ11のシリーズ。とりあえずの最終巻。多分、完結はしていない。
ますますもってオカルトというか、ファンタジーじみてきた。
シリーズ全体に言えることなのだけれども、機械と意識の融合、というのが底辺に
流れているような気がする。
あながち間違いでもあるまい。
と、いってしまえばありふれたネタなんだけどな。
ライトノベル、というよりジュブナイル、といった感の多いシリーズ
萌えの要素もあるので、ライトノベルっちゃーライトノベルなのかな。
とはいえ、自分的にはやや速度が足りない気もするが。
徳間デュアル文庫刊行、東野 司著「よろず電脳調査局ページ11鋼鉄の天使」
ページ11のシリーズ。あと1冊既刊のはず。未入手だが。
飛行機の話。でも根底は一作目と同じ。
飛行機の中で事件が起きたときには映画「ダイ・ハード2」になるかな、とちょっと期待したんだけれども。
「エグゼクティブ・ディシジョン」であった。・・・さすがにわからんか。
話の展開上、しかたないような気もするけど、もう少し飛行機のアクロバティックな動きが
見えるとよかったな、などと贅沢を言ってみたり。
相変わらず最後のほうはオカルトにたよってるなぁ、とパターン化しつつある構成に一抹の危惧を覚えたり。
何気に気に入ってる・・・のかなぁ?とりあえず既刊は全部読むつもりだけど。
徳間デュアル文庫刊行、東野 司著「よろず電脳調査局ページ11真夏のホーリーナイト」
サイバー・・・かなぁ?パンクではないけど、アクション、ともいえないしなぁ。
「ヴァレリア・ファイル」に似ていなくもない。(ヴァレリアは「ハードワイアード」似なんだけど)
作者曰く「どこでもコンピューターぁ」な世界の話。
ネット犯罪などに対応する調査局の面々が主人公。探偵、というのが一番しっくりくるかも
話は似たような話も読んだことあるし、ありがちといえばありがち。
読んでて面白かったのは疑似人格をもったAIたち。
なんかかぁいくて。
ややオカルトじみた部分もあるけれども、それさえ気にならなければジュブナイル的な感覚で読めると思う。
某国営放送のドラマみたく。(「七瀬ふたたび」だけは記憶にあるんだが)
ハヤカワ文庫刊行、ダン・シモンズ著「エンデュミオン」
以前、よく似たタイトルの本があったけど、あれとは別。
「ハイペリオン」の続刊である。時代は300年ほど経過しているけど。
ロードノベル。と一言でいってよいかと。
SF的なギミックのせいて、さまざまな環境を移り変わりすることになるけれども、話としてはロードノベルなのだろう。
上下巻の終わりのほうで事態が急展開し、「ハイペリオン」でも出てきた謎の存在であるシュライクがでてきたりもして、
目が離せなかった。
で、おわってないし。(苦笑)
続編の「エンデュミオンの覚醒」にこうご期待、というところか。
・・・・「覚醒」かよ。
電撃文庫刊行、佐藤 ケイ著「天国に涙はいらない 6 狐の夜滅り」
えらい早い速度で刊行しているネタをネタとわかって笑えないと「パクリだ!」と言いたくなる話。
っていうか、今回元ネタが本文中で暴露されてたし。
拒絶反応のある人、多いだろうなぁ、などとおもいながら、頭の中からっぽにして読んでみるが吉。
とはいえ、前の話ででた正論のようで正論でない論がひとりよがりの結果生み出されていることが判明したりもして、
ううむ。やはり頭からっぽにして読む本だよな、こりゃ。
いや、長い。
まだおわんねーよ。とスパロボに熱中していて更新滞ってますが。
久しぶりに時間ができたのでまとめ書きを。
インデックスの都合上日付が入ってるけど、まぁ、適当なので。
富士見ファンタジア文庫刊行、 舞阪 洸著「火魅子伝 8」
このシリーズも長い。
意味のない、としか思えない露出の高ささえ気にしなければ、なかなかにできた話なのではないかと。
結構お気に入りだったりする。
まぁ、架空戦記とかではなくて、一応はライトノベルなだけあってその辺の都合なのだろうけどな。
結構ドキドキもので終わった前回だったけれども、「殺した」っていったやんか、おまえ!と思わず
指差したくなるような嘘吐き悪役とかもでたが、許容範囲というか。
そろそろ陰謀のひとつでもこねかなぁ、とさすがに「敵」の馬鹿さかげんにパターン化しつつあったところで
陰謀のひとつが動き始める、ということろで続巻。
でもどういう陰謀なのかがまだ見えない。
もうちょいつきあいますかね。