2001年07月の徒然草紙


「徒然草紙」2001年07月版です。
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2001/07/15

時雨沢 恵一著 「キノの旅W - the Beatifull World - 」。

あとがさから読むことをお勧めする。わらえるし。
そうそう、あとがきではなくて「あとがさ」。
誤植・・・でない。タブン。(苦笑)

相変わらずのブラックというか、シニカルというか。
一遍一遍が短いので軽く読み流せる話でもある。
このスタイルでずっといくとしたらたいしたもの。
でも読めば読むほど悪魔の辞典だよなぁ。


2001/07/14

朝日ソノラマ文庫刊行、岩本 隆男著「ミドリノツキ(上)
10年寝太郎だった著者がどうやら本格的に起き出したもよう。とはいえ、この人、結構な遅筆だな。
この執筆間隔で下巻、というのはかんべんしてほしいところ。わすれるし。
実際の所、すぐに中巻が出るらしい。で、下巻は未定・・・って、なんだかなぁ
著者の特徴というか、エコロジストらしいな、この人。
今回の話もそういったエコロジカルな部分が題材になっていた。
ただ、主人公の立場がイマイチよくわからない。話の序盤なせいだろうけど。
できるだけ早い間隔で下巻まで出ることを願おう(苦笑)


2001/07/13

角川スニーカー文庫刊行、神坂 一著「トラブルシューターシェリフスターズSSmission02
実は、隔月刊の「スニーカー」という雑誌に連載されていたもの。追加の短編などは一切なし。
そういった意味では自分自身あまり買う意味がないのかな、とおもいつつも購入したもの。
惰性、ともいうな。
長編と同一世界であり、リンクもしているので、おそらく長編とこの短編とを読まないと世界像全体は見えないのではないだろうか。
そういった危惧もあって読んでいる。
いや、瞬間的だろうがなんだろうが笑えるからいいんだけどね。


2001/07/10

講談社ノベルズ刊行、上遠野 浩平著「紫骸城事件 inside the apocalypse castle
さすが、というべきか。
魔法が当然の世界での殺人事件とその調査、というものなかなか難しいものがあって、
魔法があれば何でもできる、だとか、人の嘘を見破る魔法があったりすると、そこらをどう
潜り抜けるか作者の知恵が必要とされる所。
意外な盲点というか、GURPS MAGIC あたりにはあるかもしれないけれども、
TRPGではなかなか見かけない魔法を使っての事件はある意味新鮮ではあった。
一応ファンタジーなのだが、ジャンルとしてはミステリーに分類もできるか。
ミステリーファンからすれば邪道!とかいうかもしれんが。


2001/07/08

朝日ソノラマ文庫刊行、笹本 裕一著「エリアル(17)
ああ、久しぶりに主役メカが動くところを見た気がする。
今回はついに、マッドサイエンティストと宇宙人の側との正式(といっていいかどうかはわからないが)
な交渉が始まり、しかし、いままでいいかげん顔あわしてるでわ、なんて事を思いつつも読んでいたりして。
宇宙人達の技術がエリアルに導入されて、ついにエリアルと科学技術数レベル分のステップアップをはたし、
さてこれからどうなるか、だが。
ちなみに、宇宙人側からしてみればこれは法律違反になるらしい。
まだまだ続きそうな気配ではあるが、さて、どうなることやら。


2001/07/07

富士見ファンタジア文庫刊行、瀧川 武司著「どかどかどかん に
カンフー属性のない人にはきっつい話か。あと、漫画が読めないとダメ。
一巻の時からそうだったのだけれども、やたらと擬音を使用している。
まるで原稿枚数かせぐためにやってるじゃなかろうか、とおもうくらいに。

昔のジャッキー・チェン主演のカンフー映画、それを文章としようとしたもの。
とはいえ、一巻目ほどの衝撃は自分にはなくて、正直、単なる時間つぶしにしかならなかった。
んー。この差はなんだろうな。

なかなか面白い個性をもった脇役がでてくるのだけれども、この話は一種のロードムービーの形態をとっている。
おかげで今のところ「使い捨て」となっているのだが。
なぁんか、そのうち出てきそうで(苦笑)
なんだかんだいっておそらく、買いつづけるだろうな。


2001/07/04

ファミ通文庫刊行、対馬 正治著「サンプル・ジェミニ 天翔る戦女神イシュタル
ラストの「奇跡」はいらんかったかな。と思いつつ、それでもライトノベルでは 仕方なかろうか、とおもった作品。
その「奇跡」を除いてはある意味予想を裏切らない展開でお約束といえばお約束 なのだが、
その分安心して読めるというか。
主人公が結局「役立たず」なままだったのが気に入ったといっていいか。

どうも、主人公が困難な局面になった時にご都合的に特殊な力を発揮したり
根性だしたりする作品が自分的に厭きがきているらしい。
ありがちな展開になるし、しっかりとした伏線があればそれでもよいのだけどね。
さすがに最近食傷気味らしい


2001/07/02

ファミ通文庫刊行、嬉野 秋彦著「アストロノミコン 2ファントムブルー
むぅ。続いてやがる。
話は謎の秘宝を巡る2勢力の争いと、それに巻き込まれた父娘の冒険劇
やや幕間的な印象を受けたのはアクションがおとなしめだったせいか?

それよりも、20歳の時に奥さんに死去、生まれた娘も先天的に病弱で、娘の入院費用をかせぐために
お父さんは長距離貨物船のパイロットになりました。結果、ウラシマ効果によりお父さんは俗世間とは
かけ離れた世界で生きることになり、気が付くと、自分的には数年しか経ってないくせして世間では16年
もの年月がたっていたのでした。
かくして、ここに30にもならないお父さんと、
素直に育ったけれどもお父さんの愛を受けなかったせいかかなり強いファザコンになった16歳の娘が誕生したのです。
マジやっべー(笑)


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