Roofing Filter(for 775)レポート

昨今、コンテスターの間でサードパーティー製のSSB/CWフィルターメーカーとして定評のあるINRAD(International Radio)社ですが、最近、高級機に標準搭載されつつある事で話題になっているRoofing Filterが同社からFT1000MP用を皮切りにリリースされました。
今回、私の使用しているIC775DXII用のモデルのリリースに伴い早速搭載してみましたので、レポート致します。尚、装着後の実際の環境下での検証はしていませんので、今回は購入から無線機への装着を中心とした内容とします。
また、無線機の改造などを行う場合は全て自己責任にてお願いします。

JR8VSE

Roofing Filterって何?

第1中間周波数(1stIF)に入れるフィルターです。RF周波数に近い周波数で急峻なフィルターに通す事により近接する周波数の多数、且つ、強力な信号波の入力が低減され、相互変調などの影響を低減するものです。
従って、ローバンド等で非常に強力な信号がひしめき合っている状況等での同性能改善が期待されます。最近の無線機では、IC7800,IC756PROV,FT9000等はすでに内蔵されています。

InradのRoofing Filter

本体、手前のTRはゲイン補償用同社から発売されているRoofing Filterは、無線機への改造を必要最小限とする為に1stIFと2stIFが別基板に収容されており、その渡りの同軸線に挿入出来るタイプの無線機用としてリリースされています。
今回手にいれたIC775DXII用RoofingFilterには、以下の機能があります。
  • 通過帯域幅5kHz,6Poleタイプ、シェイプファクター*)約3程度である。
  • フィルターを通過した際の通過損失分の補償として、アンプを通しており、トータルとして信号レベルはオリジナルよりも約5dB高い設定である。
  • FM等広帯域モード用としてバイパス回路がある。

*)シェイプファクター=60dB減衰時の帯域幅/6dB減衰時の帯域幅。
尚、フィルター特性図等については、同社のwebを参照ください。

製品の入手

同社のwebページにて直接発注します。今回は発注直後に返信メールが届き、在庫がないため10日程かかる旨の内容でした。その後、明日発送予定とのmailが届きました。

製品の到着

つぶれたいた外箱同社から発送の連絡後約1週間ほどで到着しました。
郵便配達員が届けてくれた際、こちらに到着した際にはすでにこうなっていたので中身がやられていたら連絡下さいとの事でした。
見てびっくり。外箱が停車中のトラックにささった乗用車の様な形になっていました。
慌てて中をあけたのですが、中身はつぶれてない部分に基板が入っており無事でした。

無線機に装着

まず上下のケースを外します。 ネジがやたら多いので疲れます。また、私の775は持ち歩く事もしばしば有るため、マウントハンドルもあり更にネジが多いです 無線機下面SSB/CWフィルターは全て同社の物の乗せ替え済み
RF基板を外します。 これは、電源線を3本つける為に基板をそっくりはずして作業します。マニュアルにそう説明書きがありそれに従いましたが、電源線は、基板上面のフラットケーブルコネクタの足に半田で共止めする形ですので、うまくやると基板は外す必要はない様にも思います。
電源線とRF基板からでている1stIFの同軸ケーブルを上面に通じる穴に通します。 ケース上面、下面から必要ケーブルを通したところ
Roofing Filterを装着する為とRF基板からの同軸ケーブルからの同軸線が非常に短い為、PAユニット背面のシールドパネルを外します。 これが非常にやっかいです。色々な部分と重なりあっているので、電源ユニットの固定ネジ全て、RFユニット固定ネジ全てを外し、全てを半端にずらしながらでないと取れません。更にアンテナチューナのファン固定ネジ一個を外した方が楽です。 背面のシールドカバーを外しフィルター本体を装着
付属の両面テープのついたマウントを使用して、RFユニットの側面に固定。 同軸線をさし、出力側の同軸線は、下面に通じる穴に通します。その後、外したパネルなどを元通りに戻します。  
背面にでてきた同軸線をIF基板に接続し、上下のケースを元に戻し作業完了です。 一連の作業の中では、RFユニット背面についている、シールドパネルをはずす作業が構造の理解ができていないせいなのか、一番手間が掛かりました。
このフィルターは、SSB/CWフィルターのように近接する両サイドのカブリを低減させる物とは使い勝手が違いますので、使用環境によっては挿入前後の極端な差は感じられない可能性がありますが、今後のトライアルが非常に楽しみです。  

※参考

Inrad web page:http://www.qth.com/inrad/
現時点でのRoofing Filterの製品は、FT1000MP(&MARKX),FT1000,IC775(IC765)用がリリースされています。この他にも、同一IF周波数、構造またスペース的に余裕のあるタイプへは装着出来る物がある様に思います(EX.IC761,IC781等)。TS950用も今後予定している様です。


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QRZ RADIO CLUB Last Updated 2005/12/25
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