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THE KING OF FIGHTERS ‘95

 

 対戦攻略 HEIDERN

 

   ○前作からの変更点

 基本的にハイデルンはあまり変更点がない。しかしもちろん前作で最強を誇っただけあって弱くされている点も多い。弱体化にはクリティカルがなくなっていることがあげられる。具体的には相打ちで二倍の威力になったムーンスラッシャーや、ムーンスラッシャーを空振りしてからのストームブリンガーなどの詐欺臭い減りなどだ。

 他の点では弱くなったり強くなったりでまだまだいけるといえる。ただハイデルンをのぞく他のキャラは全員、新技が加わっている。他のキャラの進化にどのくらいついていけるかが課題といえるだろう。

 

   ○必殺技 

  クロスカッター 左 溜め 右 + A OR C 

 溜め系飛び道具必殺技。前作と比べて硬直時間が多少増えたが、弾のスピードがさらに速くなった。

 飛び道具自体の性能はまず、弾が大きいため、回避しづらいということがあげられる。次に発射速度が早く弾のスピードが速いということがあげられる。これによって近くでは奇襲技としての強さも持っている。

 そして遠距離では、溜め系にも関わらず、この性能のおかげでハイデルンのシューティングモードに勝てる相手はいない。

 しかしこの技にももちろん欠点はある。それはまず隙の大きさである。飛び込まれてしまったら為すすべがない。他のキャラではある、無敵対空もないので、もし硬直が解けていたとしても結局はガードするしかない。すなわち飛び道具に対して飛んできたところを落とすのは無理だという事だ。

 やるならば飛び道具を撃つと見せかけて撃たずに待ってムーンスラッシャーや、ジャンプしようとした出鼻を挫くようにクロスカッターを置いておくかだ。

 

  ムーンスラッシャー 下 溜め 上 + A OR C

 いわずとしれた対空防御。なんといっても威力が高い。攻撃判定も広く空中の敵に対してはまず空振りすることはない。その分、無敵時間もないのである程度早く出す必要がある。すなわち起きあがりには使用することができない。

 又、溜め系なのでいつでも出すことができない。地上の敵に対しては足下が弱いのであまり使うことができないが当たったときの威力大きい。確実に入る技の隙に狙うのもいいだろう。

 ハイデルンの防御の要となる技なのでこれを使いこなすこと重要だ。ただしこの技に固執してしゃがみ続けたりすると動きが制限されてしまう。こだわりすぎないように狙っていこう。

 

  ネックローリング 下 溜め 上 + B OR D

 空中から地上の敵にホーミングして攻撃する奇襲技。スピードが速くガードされてもほとんどの相手に反撃を食らわない。しかし攻撃避けで避けられると反撃を受けてしまう。

 判定は地上の敵に対しては強く無敵対空系でさえそのまま吸ったりするほどだ。しかし空中の相手に対しては弱くジャンプ攻撃には歯が立たない。

 従って相手がジャンプしそうもないときや、クロスカッターをガードさせてからなどのジャンプできない時、相手が飛び道具を撃ったときなどの必ず入るときに狙っていこう。基本的にはこの技は飛び道具対策と考えるのが一番いいだろう。

 

  ストームブリンガー 右 右下 下 左下 左 +C

 コマンド投げ。この技の特徴は相手の体力を奪い取って自分の物にできるところである。他にもこの技はつかみ技と同じく連打によって攻撃回数が変わる。もちろん相手が連打した場合は攻撃回数が減ってしまうことになる。前作よりかなり連打の有無によって攻撃回数が変わるようになったので気合いを入れて連打&レバーガチャをしよう。

 狙い所はまずダッシュからだ。特に何かの技をガードさせてからが有効だ。あとは飛び込みに対して攻撃避けから使ったり連続技で使うのがいいだろう。他にもこちらの飛び込みに対して出された攻撃避けに対して確実に吸えるようになっておこう。

 

   ○超必殺技

  ファイナルブリンガー 左 溜め 左下 下 上 + BC同時押し

 ハイデルンの超必殺技はネックローリングのように相手に飛んでいき相手にヒットしたらストームブリンガーのように相手の体力を吸い取るというかなり人間離れした技だ。 

 もちろん超必殺だけあって威力は半端じゃない。特にこの技は威力が高いだけじゃなく自分の体力が回復するので結果、さらに高いといえる。この威力は全キャラでも屈指だ。

 まず最初に硬直するがこの間は無敵だ。それからネックローリングのように相手に向かって飛んでいきヒットしたら技が発動する。ガードされた場合はネックローリングのように跳ね返る。

 この技の使い道はなんといってもリバーサルだ。最初の無敵時間で相手の技を攻撃を避けつつヒットさせることができる。昔のように出るのが遅くないので出しても潰されるということが少なくなった。

 この技の欠点の無敵時間が切れて飛び上がる瞬間の隙はこのためつかれにくくなった。とはいえ一様、超必殺だけあって出るのはそれでもやっぱり遅いので遠くから出すと簡単にジャンプで落とされてしまう。

 とにかくリバーサル技としては最強といえるほど使いやすくなったし、超必殺としてもかなり使える部類になった。有効に活用しよう。

 

   ○基本技

  アンデュリルチョップ しゃがみ弱パンチ

 ハイデルンで唯一連打が効く技。そのためこの技は至近距離では多用することになる。相手の技をガードしているときに連打していれば隙があれば追い払うことができる。

 ヒットしてもガードされてもワームスレイヤーにつないでいくといいだろう。何故かと言えばこの技はキャンセルがかからないのでそのまま必殺技につなぐと隙ができてしまうからだ。ワームスレイヤーにつないでも隙ができることに違いはないがそのまま必殺技につなぐよりはましだ。

 飛び込みの後にも使えるが、ヒットした場合はこの技から必殺技にはつなげずあまり意味がないため、ガードされたときのラッシュ用と考えよう。

 

  ワームスレイヤー しゃがみ弱キック

 ハイデルンのしゃがみ状態の基本技で唯一キャンセルがかかる技である。またキャンセル可能の基本技の中で一番リーチがある技でもある。

 一番の使い道はアンデュリルチョップからの繋ぎである。またやや遠目からの飛び込みの後に出すのもよい。ほかにも相手のラッシュを止めるのにも使える。

 威力を重視するならこの技、安全性重視ならアンデュリルチョップの方を使うといいだろう。

 

  バスタードキック 立ち弱キック

 ハイデルンにとって非常に重要かつ、強力な技。

 まずリーチが長く隙が小さい。この技を前進しながらカツカツ当てていってもそうは反撃できないくらいだ。グラフィックと比べて足下にもしっかり判定があるのがいい。

 欠点といえばなんといっても立ち技であることだ。当てになる対空は下溜めであるムーンスラッシャーぐらいなのでハイデルンにとってうかつに立つことができないのだ。

 だからこの技を出すときは確実にガードさせる自信があるときに使っていくといい。ガードさえさせれば飛ぼうとしてもこの技に引っかかって飛ぶことはできない。この後は反撃しようとしている相手にはエストックスティングを当てればよく、固まっているならダッシュストームブリンガーで奇襲をかければよい(そんなに上手くいくものでもないが・・・・・・)。

 

  エストックスティング しゃがみ強キック

 基本技の中で一番のリーチを誇る技。しかも下段技でくらい判定の位置も低い。技のモーションスピードが遅いのは欠点だがそれを補ってあまりあるほどの利点を持っているといえる。

 利用手段としてはまず牽制に使える。ただし隙があるのでこればっかりに頼るのは危険。はっきりいってこの技は誰でも使うので簡単に来るタイミングが読めるからだ。読まれてジャンプされたり避けられたりするとかなり辛いことになる。

 ただ直接この技が潰させることが少ないのは強みだ。このことから分かるように牽制に使うにしても相手が技を出す時を狙って使うようにしよう。相手が隙のある技を出したとき確実に反撃したいときもこの技を使うと良いだろう。

 だがなんといってもこの技の一番使えるシチュエーションは固めでの使用である。繋ぎに使用する技はクロスカッターとバスタードキックがよい。当て方が良ければ連続ガードとなる。従って反撃される確率がかなり減る。これによって一番の問題点である、隙の大きさが解消できる。

 この技は多用するのは良くないが相手に与えるプレッシャーは高いので適度に要所要所に使っていこう。

 

   ○吹っ飛ばし攻撃

  ふっとばし CD同時押し

 特徴としてまずリーチが非常に長いことがあげられる。ただその分出るのも遅いので隙が大きい。ガードさえさせればキャンセルクロスカッターでこちらのペースに持っていける。溜めがなくてもキャンセルストームブリンガーですぐに動ける。

 又、ハイデルンの中でもっともリーチの長いキャンセル可能技である。

 使いどころとしてまずバスタードキックから繋いだり、クロスカッターをガードさせてから狙ったりする。他にも遠くからの飛び込みに対して着地際に重ねて相手を追い返すのにも使える。いずれにしろ相手にガードさせれる時に使っていこう。 

 

   ○攻撃避け

  かわし AB同時押し

 全キャラクター共通の技。他のキャラでそうであるようにハイデルンでも重要な技である。

 使い方としては他のキャラと同じように防御として使うことが多い。かわしたあとはストームブリンガーを狙っていく。又フロントダッシュから避けてストームブリンガーを狙うのもよいだろう。

 

   ○カウンター攻撃

  ハイデルンスプラッシュ AB同時押しの最中にA

 前作のスルーアタックは攻撃力がなかったため全くというほど使えなかった。しかし今回出し方が変わったのとともに性質も変わった。攻撃力を持ち、出しやすくなったのでかなり使える技になった。

 この技は追いつめられたときに使うとよい。そこからキャンセルクロスカッターで間合いをはなせる。使いこなせば鉄壁の防御となるだろう。

 

   ○投げ技

  リードベルチャー

 普通の投げ。普通は使わない。ただストームブリンガーは相手の連射が早ければ全然ダメージを与えられないので安定して減らしたいときはこちらを狙うのもいい。

 

  ハイデルンインフェルノ

 空中投げ。意図的に狙う技ではないが、こちらがジャンプしようとしたときに相手が飛び込もうとしているとよく決まる。はっきり言ってこういう技だと思っていたらいいだろう。

   

 

   ○基本戦法

 ハイデルンを使うにして大切なことはまず相手を近づかせないことである。ただし近づかしてはならなくても近づくのはよい。近づかせないために大切なのは対空がしっかりしていることである。

 対空には言うまでもなくムーンスラッシャーがよい。溜まっていないときで近くなら、ジャンピングクロスチョップ、攻撃避け、バックダッシュ、遠くなら、エストックスティングか、相手の着地に合わせてダッシュストームブリンガーの二択をかけるとよい。

 ムーンスラッシャーは信頼度がある対空兵器だが溜め系だし判定もさほど強いわけではない。威力は高いがそれだけだ。過信せず、そしてこだわり過ぎずいろいろな対空を使うのが重要だ。もちろんムーンスラッシャーが溜まっている場合はわざわざ使う必要はない。

 これで対空はいいとして地上からの接近はどう対処したらいいのだろうか。一番最初に思いつくのはエストックスティング。リーチがあり使いやすいからだ。

 しかし空振りすると非常に隙が大きく、危険だし、そうでないにしてもリズムが狂ってしまう。なんと言ってもこの技は読まれやすい。中級者クラスにとっては辛いかもしれないが、上級者にとってこの技ほどいいカモはない。ハイデルンのエキスパートになりたいならこの技には頼らないべきだ。

 次に考えられるのはクロスカッターだろう。出が早いのでいきなり中距離で出すと威力を発揮する。基本技なら簡単に返せるし、突進系必殺技でもほとんど返すことができるからだ。しかも見てから飛ぼうとしてもクロスカッターに当たってしまって飛ぶことができない

 ただしこの技にもやはり欠点はある。先読みして飛び込まれたらもうどうしようもない。それだけでその試合の負けが決まるだろう。

 撃つときは相手の様子を見ながら確実に撃つ──というのは一番いけない。なぜならば相手に考える余裕を与えてしまうからだ。

 したがって、いきなり出鼻を挫くように思い切って撃つのが一番いい。相手にとって飛び込みが決まれば勝ちである分、ハイデルンもそう簡単に撃ってくるものでないと思っているはずだ。これを数回繰り返した上でなにもしないで待っていると誘われて飛んできてくれるだろう。

 他にもパワー溜めをして待つというのもあるが、要するに待ちなので相手だってそうは飛んできてくれないだろう。これまでの布石があった上で相手は初めて飛びたくなるものだ。その布石がなくてはどうしようもない。

 ちなみに近づいてきたらムーンスラッシャーというのは問題外。当たれば確かに大きいが、足払いに負けるし隙も大きいので使わない方がいい。

 これらのハイデルンの守りに対する対抗策として相手は攻撃避けを使いつつ近づいてくる。攻撃避けでタイミング良く避けられてしまうとだいたい何らかの技を食らってしまう。

 単に相手が自発的に出した攻撃避けでもこちらの技をよけられるのは同じだし攻撃避けの終わり際に技を重ねても埒があかない。

 そこで使うのはダッシュストームブリンガー。避けているところを吸い込んでくれるだろう。もし避けていないとしても簡単に反応できるものではない。相手の技に自分からつっこまないように相手の行動をしっかり見ておこう。

 無難にいきたいならハスタードキックが有効。空振りしても隙はないし、リーチもあるからだ。ただしムーンスラッシャーが使えなくなるのは覚悟しておこう。

 バスタードキックをガードさせたらすぐクロスカッターを撃ったり、エストックスティングに繋いだりしよう。相手が避けやガードに固執するようならダッシュストームブリンガーでもいい。

 これらの防御が破れて近づかれてしまったら攻撃避けからハイデルンスプラッシュを出すのがいい。このあとはキャンセルクロスカッターやキャンセルストームブリンガーで隙を消しエストックスティングに繋ぐといい。

 相手の攻撃等がめり込んできた場合はストームブリンガーで吸ってしまうのもいいだろう。

 最後の砦としてファイナルブリンガーがあるがいつでも使えるものではない。使える状況なら積極的に使っていこう。これで攻められたときの対策は終わりだ。

 次に遠距離戦の戦い方を解説していこう。遠距離戦ではシューティングモードを多用する。シューティングモードとはただ単純にクロスカッター(主に強)を連発しまくるだけである。

 それに加えて相手がクロスカッターを打ち返すために撃ってきた飛び道具にネックローリングを合わせたりする。他にも隙をついてネックローリングを狙っていくが必ず入るタイミング以外は多用しない方がいい。

 あとはクロスカッターを連打して相手が飛んでくるのを待っていればいい。一回のジャンプではだいたいのキャラは飛び込み技はまだ届かないだろうから着地点にクロスカッターを重ねて追い払うといい。

 数回のジャンプ後に相手がようやく近づいてきたら遠距離の対空防御を試みればいい。

 ハイデルンにシューティングに勝てる相手はいないのでわざわざこちらから近づく必要はない。しかし決定打にはかけるので腕に自信があるものは弱クロスカッターからフロントダッシュで間合いを詰めることを進める。

 そこからハイデルンの攻め、基本技ラッシュに持っていくのだ。この基本技ラッシュの使い方こそハイデルンのエキスパートかどうかの分かれ目だろう。

 ちなみにシューティングモードには大きな欠点がある。大ジャンプで一気に近づかれたらいきなり終わりだ。しかも硬直中に技を入れられてしまう。大ジャンプが確実にできる相手にはこのモードは使えないものだと思っておこう。

 さて次にハイデルンの攻めの要素である、基本技ラッシュについて解説していこう。まずラッシュの入り方だが、基本的には起きあがりに弱クロスカッターをガードさせてフロントダッシュで近づきバスタードキックをガードさせることから始まる。このモードはバスタードキックをガードさせるのが要となっている。

 基本はまずバスタードキックをガードさせて前進しながら数回出す。そして反撃しようとしたところにエストックスティングを当てるのが基本だ。ガードが堅ければダッシュしてからストームブリンガーを狙うのがいい。無難にいくならふっとばしキャンセルクロスカッターでもいい。これに時折、飛び込みを混ぜていく。

 こうして相手を画面は時まで追い込んだら、基本技とクロスカッターで固め続けて焦って飛んできた相手にムーンスラッシャーを当てる。これが攻めの基本だ。

 ハイデルンの戦い方についてまとめると、まずなんと言ってもなにも技を出していない、動いていない、という時間をなくすのが強くなる秘訣である。

 とにかく常に動き続けること、これが大切である。それと待ちに頼らないこと。確かに待ちでもそれなりに勝てるがそれなら誰だってできる。差を付けるなら、攻めるしかない。意外にもハイデルンの攻めはむしろ待ちより強い。ただしそれなりの実力が必要だ。

 最後に相手の動きを見て対応する対応型アルゴリズムより自分で得意パターンを作って動く自発的アルゴリズムの方が重要だ。相手のペースに飲まれず自分のペースで先手先手を打つことが大切である。