パックインミュージックとは?

 

1967年7月(昭和42年)TBSラジオより、深夜と言う新しいの時間帯への本格的な第一歩として、日産パックインミュージックは始まった、同年10月にはニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン」が、翌年には文化放送の「セイ!ヤング」が時を同じく登場している、新しいの時間帯への第一歩(挑戦)と言う事も有り、番組を担当するパーソナリティーには層々たるメンバーが起用され、パックインミュージックのお披露目(前々夜祭)では、各曜日のパーソナリティーが紹介されるたびに、割れんばかりの拍手が会場を震わせたと言う。

その後70年代に入り、深夜放送の人気はピークを迎える事になる、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送などが集まり深夜放送祭りなどのイベントも繰広げられ、 雑誌なども多数出版され、まさに深夜放送の絶頂期だったと言えます。

(余談では有るが、当時深夜放送は東京都教育委員会より、好ましくない番組とされていたらしく、学校では深夜放送を聴くことは禁止されていたと言 います)

82年7月(昭和57年)15年続いたパックインミュージックも終わりを迎える事となる、なぜ?とみんなが思った、人気の衰退なのか?それとも旧態依然とした深夜放送を一新したかったのか、TBSラジオの意図は分からない、しかし人気の衰退説はここで否定しておこう、ナッチャコパックに限って言うなら、毎週コンスタントに100通前後の手紙が来ていたし、(終了が発表されてからは200通以上)聴取率も決して低くなかったのではないだろうか、多くのパックメイトに指示されていた事は”終了反対のデモ”でも良く分かる事だ。

(深夜放送全盛期のハガキ、手紙の量は、 大きなダンボール箱に2〜3箱有ったとの事)

 

 

ナッチャコパックとは?

 

「ナッチャコパック」とは、野沢那智、白石冬美のコンビによるパックインミュージックの愛称なのだが、他にも「金パ」「金曜パック」「ナチチャコパック」などいろいろな呼ばれ方をしている、当HPではこの呼び方に付いてアンケートを行なっており、どんな割合で愛称が使われていたのか?目安になると思う、ちなみにアンケートは現在進行中なのでぜひ参加してもらいたい。

70年代に青春していたお父さん、お母さんなら誰でも知っている、ナッチャココンビはパックインミュージックから始まった、だが当時野沢那智、白石冬美は無名にちかく(特に野沢那智氏)こんなエピソードがある。

パックインミュージックのお披露目(前々夜祭)での事、各曜日のパーソナリティーが紹介されるたびに、割れんばかりの拍手が会場を震わせたと言います。と先ほど書いたが正確には木曜パックを除いてである、木曜パックと聞いて安心してはいけない、木曜パック=ナッチャコパックなのだから、さて司会者が「木曜担当!野沢那智、白石冬美!!」と紹介したとたん、会場は水を打ったように静まり、音一つしなかったと後に野沢氏が語っている、また前もってお披露目会場にはタキシードを着て来て下さい、とのお達しが出ていたにもかかわらず、タキシードなど持っていなかった野沢氏は、なぜかセーター着ていったと言う、7月にセーターなぜ?と思うがその辺が野沢那智の野沢那智たる由縁なのだろう。

木曜パックが無名の二人で始った、当時29歳の野沢那智と少し年下の白石冬美、当初の契約は3ヶ月だったそうだ(他のパーソナリティーは一年契約)若くて経験の少ない二人にはたった三ヶ月も無限の時間に思えたのではないだろうか、最初の放送では、そのあまりにも粗末な内容に自己嫌悪におちいり、TBSの前の屋台で飲み明かしたと野沢那智は言う、そんな野沢氏を見かねてか、当時のディレクターの熊沢氏が聴取者から御題をもらおう、ゲストは全国にたくさんいるじゃないか!と、これがナッチャコパック15年、終始一貫コーナーでありつづけた御題拝借である、この御題拝借と野沢那智の天性の話術、白石冬美の絶妙とも言える相づち が、15年間人気番組として深夜放送界に王の如く君臨しつづけた理由であろう。

(注)木曜パックに付いて・・・正確には00時00分から日付が変わる、しかし感覚的には昨日からの続きなので実感はない、具体的には日曜日の夜、12時を過ぎれば月曜日になるが、さあ!月曜だがんばるぞ!と言う人は少ないと思う、多くの人は日曜日の余韻に浸っていると思う、それと同じで放送業界でも木曜の深夜1:00(25:00とあらわす場合も有る)からのパックインミュージックとなるわけだ、しかしナッチャコパックは木曜パックとは定着せず、なぜか金曜パック→金パとなった、なぜだか分からないがこの事が、後の悲劇(喜劇)へとつながるのだ、友人から「金曜パックっておもしろいぜ、聴いてみな。」と言われ「なべおさみ」を聴いてしまった人は相当な方であろう、私の友人は「セントルイス」を聴いたそうだ、次の日「金曜と言っても木曜日の事だぜ、」と言われ次の週「おすぎとピーコ」を聴いたそうだ、笑えない話である、これで2度ナッチャコを聴き逃した事になるのだから。

以上の文面は一応事実に基づいていますが、Mr.和の想像も一部有る事も付け加えておきます。

 

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