「コレクターが欲しがるものは2つ。より貴重なアイテムと、それを自慢しあえる同好の士だ・・」(クラピカ「HunterxHunter」)
てなわけでコレクターの本性の命ずるまま、fuchiは、自分がひょっとしてスネ夫になっていないかと恐れおののきつつも、初のOFF会主催をやりたい放題にやり終えたのでした。以下はその記録です。
とりあえず7:00起床して、身だしなみを整える。本日の私のいでたちはダークグレーのスーツにネクタイを締めて、襟元にマンボウのピンズをアクセントに添え、腰にはいつものウエストポーチ、小さな布袋にポスターと蘭宮涼うちわを差して肩にかけ、後ろに同人誌入り郵パック箱をのせたカートをひきずり、これに加えてプレゼントのオレンジの包みと花束を小脇に抱えるというステキに怪しいスタイルだ。
まずはプレゼントを買いに原宿キディランドへ。目星をつけていたプレゼントは、「どこでもいっしょ」のジュン(ウサギのキャラである)のぶるぶるクッションである。大きさも機能も見た目もいい感じと思っていたのだが、地元のデパートで品切れを起こしていたので、やむなく当日に購入することになってしまった。でも、ド派手なオレンジの包装紙できれいにラッピングしてくれたので、デパートの地味な包装よりずっと良かったかもと結果オーライ。ちなみに自分用にトロのクッションもいっしょに買ったのは内緒だ! あとで地図見ると、電撃大王の画廊からほとんど離れていないことが判明。行ってジグレを見てくればよかったかな・・。途中お花屋に寄って、オレンジの包装紙に映えるよう、寒色系の華でかさばらないブーケを作ってもらいつつ、目的地の水道橋へ移動する。ちなみにプレゼント総額は3129(ジュン)+1575(花)+157(カード)=4861。OFF 参加者の面々から各人の心意気だけ自由に出していただくつもりだったのだが、皆さん気風よく出してくれて私の出し分が一番少なくなってしまったのは秘密だったりして。
そんなこんなで12:00ちょうどにコミックハウス前に到着。とりあえずZipを購入した後、ときメモとブロパのうちわを目立つようにひろげて待つことしばし。すぐにたかやつよしさん、keiさんが参上されて問題無く合流。やはりこのうちわは目立つらしい。さりげなく(と本人は思ってたんだろう)何往復も私の前を横目で通り過ぎた金メッシュのあんちゃんがいたのには心の中で笑ってしまった。なんでそこで勇気をだして「そのうちわ良く見せてください!」の一言が言えんかのう。そしたらOFF会に勧誘して、うちわどころかあーんなのやこーんなのをじっくりたっぷり見せてやれたのに・・・いかんいかんスネ夫モードに入りかけてるナリモジャ。ともあれサイン会開始までの時間1時間を、カードの寄せ書きやアイテムの交換でつぶすことに。ちょっとピンぼけだが、右のような感じになる。これは花束といっしょに蘭宮先生にお渡しした。GRの美由紀のイラストを描かれたのはたかやつよしさんである。絵描きのひとはうらやましいのう。そうこうしている内に、いかにもといった感じの方々(勿論我々含ム)がぞくぞくと集まりだし、コミックハウス前はにわかに騒然とした雰囲気に包まれることとなった。
時間はあっという間に過ぎ、13:00直前にfuneさんが合流した直後、店の前に行列が作られ始めた。整理券番号順ではない様なので、荷物もあることだし我々のグループはとりあえず様子見の待機状態にはいる。しかし困った、番号順で無ければ、整理券番号からアタリをつけて探すつもりだったねこみみさんやまややさんが見付けれられないではないか。まごまごしてると行列から抜け出す人影が。こんな感じでねこみみさんも合流。どうやら掲示板をROMられていたようでよかったよかった。しかし残念ながらまややさんを見付けることは出来ず、サイン会お知らせのお礼も言えずじまいとなってしまったのが残念ではあったりする。この5人がOFF会に参加した全メンバーである。小回りも効くし結構適当な人数におさまったものだと思う。
50人ほどの列が出来たところで、くじによるプレゼントがあるとの発表が店員からあった。 いったいなんだろう?すでにサインを終えた人の会話から、色紙があることが判明(当てられなくて悔しがってた。) 誰かに当てられて持ち去られる前に絵柄を確認せねば!潜入して横から覗くと、萌えなバニーさんの色紙が蘭宮先生の横に飾ってるのを確認。あれが誰かの手にわたってしまうのか?? ともあれ、人の到着も一段落したことだし、我々も列最後尾に並ぶことに。なんだかコミケ会場でよく見るような、最後尾プラカードを抱えた店員さんに聞いてみたところ、色紙は店用とのこと。ほっとするも、じゃあいったい当たりくじは何なのだろうか?
プレゼントも荷物もあることだし、私は皆さんのあとに並ぶことに。するとなんと、ねこみみさん、keiさんが相次いで あたりくじをGET!すばらしい、ハラショー。くじの景品は2種類あって、秋レボのテレカ、もしくはマンボウ&ネコミミピンズ(これは私も持ってる)であることが判明した。
いよいよ次は私の番である。気の効いた挨拶のセリフ考えつつ、前の人の会話を漏れ聞いていると、彼はなんと京都からわざわざ来ていることが判明。これから帰るんだそうで。いったいどっから情報を仕入れたのかとか、整理券はどうやって手に入れたのかとか、日帰りなのかとか、いろいろユカイな邪推をしたりなんかしてるうちに、せっかく考えた気のきいた挨拶をド忘れしていることに気づき愕然とするハメになったりならなかったり。ともあれ、fuchiは蘭宮先生とついに対面し、今日一番の山場を迎えることになったのである。
6年前のサイン会の時にも感じたことだが、蘭宮先生はやわらかい口調で、こちらの質問にも丁寧に答えてくださる、大変やさしげな印象の方だ。短い時間ながら、会話できたのは、大変幸運だったと思う。
ファンであること、前回のサイン会にきたことをカチンコチンになりながら告げ、蘭宮先生のホームページを開いてることをお伝えする。すると、どうやら既に存在はご存知であるとのこと。先生の後ろにいらっしゃった方が(恐らく店員さんではなく、蘭宮先生の付き添いの方と思われる)、「利用させてもらってます」などとおっしゃるもんだから、ますます恐縮してしまった。しかし、一体何に利用しているというのだろうか・・気になる。
さあ!プレゼントのお渡しだ! ホームページに出入りしている一同から、とおことわりして、ジュンの包みと、がんばって萎れも潰れもせずにいてくれたブーケ、そしてこのHPを印刷して綴じた小冊子「蘭宮涼作品目録」をお渡しする。果たして喜んでいただけたのだろうか、未だにちょっとドキドキしてる。プレゼントにこんなに気を使ったのは生まれて初めてかもしれない。たとえば親や彼女は何度でも会うチャンスがあるが、蘭宮先生とはそうそう機会ないもんね。
そして、最後にくじを引くも、残念ながらハズレ。なごりを惜しみつつ、次の方に順番を譲り、退出した。 サインを確認すると、おそれおおいことに「さま」付けで書いていただいてる〜。 うーむなんだかうれしいぞ。しかし、何てことないマジックの線のハズなのに、そこになんともいえない色気とキモチよさを感じるのは、ちょっと意識過剰か??。
さて、私がサインをいただいてサイン会のパートは終了。5人で連れ立って、近所のカラオケBOXへ移動。もちろん歌う気などナッシングだ。 とりあえず場所と飲み物と食料を確保してまずは乾杯・・・・した瞬間、5人中4人がむせ返る。なんと全員が全員、コーヒーとコーラを間違えて 飲んでしまったのだ!(笑) だってコーヒーの方がコーラより泡だっている・・・・。 コーラにガムシロップまで入れてしまったのは誰だっけ? まあ、ミルクを入れる前でよかったというべきか。
気を取り直して、ピザをつまみながら、まずは自己紹介。みなさんの他の(^^; 趣味や年齢や本名など をお聞きすることができた。そろいもそろってひねりのないハンドルネームの付けかたしてることにひとしきりウケたり、 ハンドルネーム”ねこみみ"宛てでサインしてもらったねこみみさんのツワモノぶりをたたえたりと 会話も弾み、食い物もなくなったところで、OFF会の目玉! 同人誌をひろげまくり大会だあ! ファミレスなどとちがって、人の目を気にせずにいろんな物を広げられるカラオケBOXは非常に便利だと痛感。 いや、まあ、一度店員のおねいさんが食べ物届けにきたけどね(^^;;
さて、今回私が持参したのは、まず、ダブりの提供用として、蘭宮センセのバニーポスター、獅堂光表紙の同人誌、パピポ95年10月号。
その他にみなさんにお見せする用として、IM240玉葱の過去の本、ゲスト参加されているマイナー本や古い本など十数冊と、怪しげなコピー、カードの類を持参した。
中でも最もアヤシいアイテムは、月光宮1Pのバニーイラストを無断使用したと思われる、ヘルスのチラシだ(^^;。
蘭宮物以外では、bolzeの過去の本を10冊ほど、他にオススメ本として、「キンニクボンニセ」「君のいる風景」「TORRY JAPAN」
「まんが道 巨乳編」「月喰屋」「スパイシー大作戦 緑」などなど、ウケをねらったセレクションをしていった。さすがに皆さん、こういう面白い本は既にチェックされているものも多かったようで。
皆さんから見せていただいた本の中では、以下のものが印象に残っている。
てなわけで、スナック菓子が熱気と湿気でふやけるほどの濃い読書時間は3時間続いた。読書のみに留まらず、持参できなかった本や、お気に入りサークルのこと、秘密の噂話などでも会話は弾み、まさに、あっというまの時間だったように感じる。 満ち足りた気分になってBOXを退室したが、当初の予定通り、一曲も歌うことはなかった。
この時点ででfuneさんと別れ、所用を足した後、残りのメンバーでステーキ屋に入って エネルギー補給をする。このとき初めて、自分がむちゃくちゃ消耗していることに気づいた。蘭宮先生とお会いすること、OFF会で初めて会う皆さんをもてなすことにずいぶんと緊張していたようである。オマケに朝も昼も食事を取らなかったし・・。
ともあれ、(準備やプレゼント選びも含めて)非常に楽しかったサイン会&OFF会もこれにて無事終了。参加された皆さんにも、手前みそながら楽んでていただけたのではないかと思っている。 やってよかった。この素直な感想を、感謝とともに改めて関係者の皆様に告げて、このレポートを締めくくりたい。